フォレスタの散歩道(パート4へ) 東日本大震災の20日前、2011年2月にスタートしたこのブログも1000回を超えた

概ね2~3日毎の更新、1回に3題の記事をめどとして来たが、以後間隔や記事の数などに捉われずに更新することとしたい。

五輪余熱&金メダルへの思い/失言禍

2014-02-28 10:51:29 | 日記

   ソチオリンピックが終って日本選手団が続々と帰国し、選手たちは悲喜こもごもの思いで故郷に、また家族や仲間のもとに帰える。メディアの方は総集編やメダリストへのインタビュー番組花盛りとなり、速報性がなく歯ぎしりをしていた週刊誌は特集記事のオンパレードになっている。それらのハイライトはやはり浅田真央選手、そして羽生結弦選手であろう。真央ちゃんはメダルを逸してもなお最大の注目度と暖かい歓迎の中で成田に降り立った。羽生選手は日本唯一の金メダルを引っ提げての凱旋である。

   ところで、選手にとってあるいは応援する人たちにとって「金メダルというのは特別の意味があると思う。やっぱりその上はない”ナンバーワン”として文字通り「燦然」と輝くし、アスリートの目指す頂点なのだから。
   今大会でのメダリストのインタビューなどから、選手の金メダルに対する思いを拾ってみた。
   19歳の金メダリスト羽生選手は優勝できたことを喜びながら、真の「王者」を目指し金メダリストとして恥ずかしくないよう精進したい、と語っている。今回は途中棄権したロシアのプルシェンコ選手を憧れの「王者」として目指して来たが、まだその域には達していない、という思いなのであろう。立派な自覚である。
   浅田選手は、これまで応援し支えてくれたたくさんの人たちに対してメダルを取れなかったことは残念だけれど、フリーで自分の目指して来た演技が出来て「金メダル」に匹敵する達成感を得たようだ。国民の多くがそれで納得をしている。
   銀メダルを取った葛西紀明選手、平野歩夢選手、渡部暁斗選手、竹内智香選手の4人は口々に「金にもう一歩で残念」と、それで満足をしていない胸の内を明かしている。特に葛西選手は「金を取って『レジェンド』と呼ばれたい」と言い、次の大会で金メダルに挑むことを表明しており、すごいチャレンジ心に圧倒される。
   今回金メダルに一番近かった高梨沙羅選手は、「オリンピックは特別な所。まだ技術と精神を鍛えなければならない」と振り返っているが、まだ17歳。誰しもがこれからの活躍を信じていることだろう。


   「失言」が話題になっている。NHKの籾井勝人新会長や森喜朗元首相、その他安倍首相側近の政府高官などの発言が議論を呼んでいるのだ。籾井会長は就任会見でオフレコで本音を喋ったところ、マスコミから足をすくわれた。その後発言を取り消したが、NHK経営委員会で「私は何か失言をしたのでしょうか?」と発言して、また物議をかもしている。就任に当って10人の全理事の白紙辞表を取り付けたことが分かって更にマスコミからいじめられている。会見での発言は特別過激や偏向したものではないと思うが、元々安倍総理の紐付きのNHK会長人事であったのだから、言動には慎重さが求められているのに「空気が読めない」お人のようだ。まあ取りようによっては狡猾な人ではないとも言える。
   森元総理の「浅田選手が見事にひっくり返った。あの子はいつも大事なところで転ぶんだよね」の発言に対して「不謹慎だ」とか「とんでもないヤローだ」と四面楚歌に遭っている。五輪組織委員会会長としての弁なのだから「失言」の重みも違って来よう。しかし、この森喜朗そして麻生太郎の両元首相は「失言の宝庫」であり、私などは「またか」と思うだけである。その発言のVTRを見ると余り悪意は感じられない。いわゆる体育会系の軽いノリで口から出た言葉と思う。しかし籾井氏同様、良識人としてはいびられても仕方ない

 

[今日の花]

   サンシュユ(山茱萸)の蕾が開き出した。あまりたくさんは見られないのでちょっと影が薄いのだが、これも早春の花を代表するものだ。 

     


  写真下はセツブンソウ(節分草)  少し前から咲いていたようなのだが、神代植物園でもよほど注意をして見ないと見逃しそうになる多年生の野草である。ちょっと奥まった所に咲いており、接写が出来ないので見にくい写真になってしまった。    

            

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ソチオリンピック終る=私の思い出ベスト10

2014-02-24 18:26:16 | 日記

   ソチオリンピックが終わった。17日間の全競技日程を終え現地時間23日(日)に閉会式が行われた。日本選手団は金1、銀4、銅3の合計8個のメダルを獲得、地元大会である長野の10個に次ぐ歴代2位のメダル数になった。・・・と言って単純には喜べない。競技種目数が回を追って増え続けており、長野大会の68種目、前回のバンクーバーの86種目に対して今回は98種目に達している。歴史の新しいスノーボードなどでメダルが獲得できた反面、伝統競技であるスピードスケートやアルペンスキーなどではメダルが取れなかった。

   この大会の私の思い出深い選手ベストテンを挙げてみたい。
   その前に、私は大会前次のように書いていた。『私の応援は金メダルを期待してフィギュア―スケートの羽生結弦、高橋大輔と浅田真央、ジャンプ女子の高梨沙羅、スピードスケートの加藤条治と長島圭一郎。そして何より悲願のメダルを取らせたいスキージャンプの葛西紀明とモーグルの上村愛子。メダルを胸に架けての「愛ちゃんスマイル」が見られたら、この五輪の楽しみの半分が達成できるのだが・・・』と。
   さて、大会が終わってみての思い出は・・・

1位浅田真央=メダルは取れなかったが、ショートプログラムで失敗した翌日のフリーの演技と真央ちゃんの笑顔には  日本中が感動し、涙した。やはり真央ちゃんは日本人のNo.1アイドルだった。
2位上村愛子=この人には是非メダルを取って欲しかったが、またもやもう一歩届かなかった。しかし5回出場して順位は下がったことがない。「やれることができた」と吹っ切れた当人の笑顔がまた切なかった。
3位葛西紀明=年齢を越え圧倒するようなメダルへの執念と努力。個人のメダルでは純真な子供のように飛び跳ねて喜び、団体のメダルでは後輩たちの健闘に泣いた。喜怒哀楽の全てを心の底から国民の前に現した。
4位羽生結弦=高橋選手らが築いて来た男子のフィギュアで若き19歳が世界の頂点に輝いた。心配だったスタミナも克服でき、欧米選手に引けを取らぬ優美なプロポーションで男性版浅田真央的存在が期待される。
5位小笠原歩=日本選手団の中で最も長い時間テレビ中継された選手であろう。あと一歩で準決勝進出を逃したが、的確なショットは感動的であった。カーママ(カーリングのママさん)の存在感はメダリストに負けていない。
6位高梨沙羅=W杯のジャンプでは連戦連勝で金メダルの期待が一番大きかったが、W杯ではポーカーフェースの沙羅ちゃんにとってもやはりオリンピックの舞台は特別なのか。しかし、まだ長い将来が待っている。
7位小野塚彩那=メダルを賭けて転向した新種目のスキー・ハーフパイプで見事に夢を遂げ、日本での競技普及の突破口を開いた。私の母の実家と姓が同じで、家もそう離れておらず親近感が湧いた。
8位平野歩夢・平岡卓=こちらはスノーボードのハーフパイプで10代のコンビが銀・銅メダルのダブル獲得という大それたことをやってのけた。その後のインタビューなどでも「これが少年か?」と思う平静ぶりにも驚いた。
9位清水礼留飛・伊東大貴・竹内択=スキージャンプの団体で葛西選手に引っ張られる形で銅メダルに輝いたが、3人が3人とも故障や病気という苦境をはねのけての栄光であった。チーム一丸となった精神力の賜物であった。
10位竹内智香=苦節4回目の五輪挑戦で掴んだ銀メダル。強豪国のヨーロッパに単身飛び込み腕を磨いた根性がすごい。美人選手として印象が深い。
付出し渡部暁斗=メダルを取ってない選手がベストテン入りしているので、ノルディック・スキー複合の銀メダリストがあぶれてしまったが、かつて荻原健司選手らが活躍した日本のお家芸の意地を見せてくれた。

[今日の花] 

   2月も月末(つきずえ)となり本来なら観梅のシーズンを迎えているところだが、2度にわたる大雪の影響もあるのか神代植物園ではまだ本格的には咲き揃わない。それでも全体として4~5分咲きとなり、土日には恒例の梅見茶屋も開いて観梅ムードが出て来た。幸い茶屋のすぐ脇の「白難波」が満開で、緋毛せんの床几に腰を下ろしてゆっくりウメを眺める人たちの姿も見える。

     

   この欄での紹介が遅れていたが、 アセビが満開になっている。写真下左・中のたわわに咲いている薄紅色の方は早咲きのアケボノアセビ(曙馬酔木)であるが、すぐ隣に咲いていた白い方はアセビ(馬酔木)にしてはちょっと早すぎる気がする。アケボノアセビの白い変種なのか、その辺は名札もなくよく分からない。 

    

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記録より記憶に(浅田選手)/新種目を拓く(小野塚選手)

2014-02-22 19:01:19 | 日記

   真央ちゃん再びであるが、女子フィギュア浅田真央選手のフリーのその演技は昨日(21日)未明に行われた。前日のショートプログラムでは日本中が悲嘆のどん底に落ち込んだ、まさかの失敗。誰もが「真央ちゃん、誰の為でもない真央ちゃんの為に滑ってくれ」と神に祈りハラハラしながら観戦したのではなかろうか。そして浅田選手自身が感極まって涙を流しそして晴れ晴れした笑顔になった自己最高の快心の演技となった。メダルには届かなかったが、みんなが「それでいい。真央ちゃん、よくやった!」と納得したことだろう。浅田選手もインタビューに納得の弁を語っている。
   夜が明けるとテレビは賞賛と感動の嵐。新聞は夕刊まで手も足も出せなかったがやがて報道戦線に加わり、昨日・今日はテレビ・新聞は真央ちゃん一色となった。家内も昨日は一日中テレビをつけてウルウルしていた。
  「記録より記憶に残る選手」という言葉がある。大記録や新記録は残していないけれど印象に深く残る選手という賞賛の意味だが、今回の浅田選手はメダル(記録)は取れなかったがフィギュアの歴史に残る印象(記憶)を残したように思う。

   フリースタイル・スキーのハーフパイプで小野塚彩那選手が銅メダルに輝いたのは浅田選手のフリーの演技の少し前のことであった。今大会から採用された新種目であるため前評判が全く分からず、突然現れたヒロインの感がある。
   元々スキーの”本流”アルペン競技(滑降や回転など)の選手で、大学選手権で優勝するなどの実績はあったが五輪レベルにはなれないと悟り、ソチ五輪から採用となったハーフパイプで五輪を目指したと言う。しかし日本ではマイナーな競技であるこの種目は練習環境も乏しく、「メダルを取ればメジャーになる。後に続く人たちに道を拓くため絶対メダルを取る」と決意したそうだ。
   小野塚というのは母の旧姓と同じで、生家も小野塚選手の家と歩いて30分ほどの距離のようである。そして小野塚選手が育った石内丸山スキー場は上越地方のスキー場のメッカであり、私もスキーに熱中した学生時代は好きなスキー場であった。何だか親戚がメダルを取ったような気分だ。(調べれば祖先が同じかも知れないのだが)

 
[今日の写真]

   五輪中は次々に記事ネタができる。一方、最近の大雪続きで時季の花の写真が撮れない。似たような雪の光景ばかりではつまらないので、ちょっと変わった写真ネタを。これは今日、児童の安全見守り当番をしている小学校で地域の有志による餅つき会が開かれた時の臼と杵。その木目紋様の妙をご覧いただきたい。

    

       

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ブログ4年目に当たり/衝撃の真央ちゃん

2014-02-21 09:11:21 | 日記

   このブログも誕生してから丸3年になった。当初は、身の回りのことや思うところを書き留めボケ防止の一助に・・・と始めたものだが、閲覧していただいている方もいるのでその目線も意識しながら投稿を続けて来た。 昨年末の400号投稿の時に書いたけれど、閲覧される方にとって文字ばかりの記事では飽きるだろうと季節の写真などを添えて来た。そして添える写真には①撮り下ろしであること ②同じシーンや花は2度も3度も登場させない ③時季外れにならないよう撮ってすぐのフレッシュな写真とする、等の一応の原則を設けていたが、それが自縄自縛になっている面もあり季節も3巡がめぐったので今後は余りこだわらないようにしたい。
   また、写真に限定せず時節に沿った言葉や意見などを[今日のひと言]等のコラムとして末尾に添えてみたいと思う。
   ということで、4年目に入るに当たりスタイルが従来とちょっと異なるところが出て来るることをご理解いただきたい。

   さて、また五輪の話題に戻ろう。
   スノーボード競技で竹内智香選手が銀メダルに輝いた。パラレル大回転という種目で、4回目の五輪挑戦で今大会初の女子のメダリストとなった。注目していた競技ではなかったのでライブでは見なかったのだが、テレビで紹介された竹内選手はうっとりするほどの美人選手である。日本ではまだ認知度が低いスノーボード競技なので大変苦労をされたようだが、先の男子ハーフパイプで十代のコンビが銀・銅のダブルメダルを取って一気に注目されたし、スノボの競技環境は大きく変わるのではなかろうか。

   メダルを取ることより取れなかったことの方が大きなニュースになる女子フィギュアの浅田真央選手。ショートプログラムで16位に沈んでメダルが絶望的となり、昨日は日本中に衝撃が走りお通夜にも似た空気になった。しかし今未明のフリーでは一転して、トリプルアクセルを含む全6種類の3回転ジャンプを8回跳ぶ等自己最高得点の快心の演技を魅せた。メダルには手が届かなかったが私も実況のテレビ観戦で感動したし、アナウンサーも解説者も感極まった放送であった。本人が「どうしたらいいか分からない」と言うショック状態の前日から見事に立ち直った精神力を含めて、浅田選手に絶賛の拍手が送られている。浅田ファンの家内も今朝はテレビに釘づけで感激している。やはりこの人は国民的なアイドルである。

 

[今日のひと言]

「メダリスト 一夜で自分史 出来上がる」 (朝日川柳:長崎県Mさん)
  
    購読紙の川柳の欄には毎日秀作が並んでいて、読んで吹き出したり膝を打ったりしている。ブログ閲覧者の中には朝日新聞読者が少なからずおられることと思うが、私のお気に入りを今後も引用させてもらいたいと思っている。
   今回の川柳は、五輪でメダルを取るとたちまちにして選手の生い立ちからメダル獲得に至る半生が新聞・テレビで紹介される様子を詠んだものである。 

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大雪被害/五輪感動続く

2014-02-19 16:56:38 | 時事トピックス

   2週にわたる大雪で各地に深刻な被害が出ている。東京ではちょっと雪が積もると通行者が足を滑らせてケガをしたり、交通網が混乱したりしてすぐニュースになるが、今回は広範囲にわたる記録的な大雪である。各地の鉄道や幹線道路が不通になったり、雪崩や雪かきで多くの死者が出たり、村落ごと雪の中に閉じ込められたりした。また野菜を中心に食品が品不足となり、値上がりしているという。高速道路や国道で何キロ、何百台もの車が動けなくなった光景がニュースになり、車の中に閉じ込められ寒さや飢えにじっと耐えながら動けるのを待つ姿が紹介されている。特に山梨県は県外に通じる鉄道や道路が遮断されて県全体が雪の中に孤立するという深刻な状況になったらしい。
  
   ところが、時あたかもソチ五輪の真っ最中。ネット上では、マスコミは日本人選手の活躍の報道に力が入って大雪の被害をちゃんと報道していない、と批判の声が上がっていると聞く。テレビ局はずっと前から中継放送の割り当てが決まっているのでその枠を変えることができず、中でも公共放送であるNHKに批判の矢が向けられているようだ。
   確かに五輪に於ける日本人選手の活躍は国民の気持ちを鼓舞するものであるけれど、どのチャンネルを回しても(多分どの新聞を見ても)同じネタを取り上げて「感動の押し売り」(最近こんな言葉が使われている)をしていると言われても仕方がない。

   ・・・というところであるが、また「感動」の話である。
   スキー・ジャンプ団体で3位となり長野五輪の金メダル以来4大会(16年)ぶりのメダル獲得となった。葛西紀明選手がケガでメンバーを外れた長野での屈辱が今日の快挙のモチベーションになっていると言うが、団体ではその葛西選手が絶体のエースとして他の3人のメンバーを引っ張った。私は葛西選手が銀メダルを取ったラージヒルを観たとき、日本の4選手合計の成績は国別ではトップではないかと思った。メダルはかなり可能性が高いはずだった。しかし後で内情はそうではなかったことを知った。1番手を担った最若手の清水選手は難病と思われる高熱で1月に入院、2番手竹内選手は腰痛、そして3番手の伊東選手は膝を痛めている。満身創痍の3人のメンバーを率い、そして「彼らに何としてもメダルを取らせてやりたい」という葛西リーダーの強い決意がチーム一丸となったメダル獲得の最大の要因と言えそうだ。宿願の個人銀メダルを取った時ははしゃいでいた葛西選手が今度は大泣きをしていた。共感を誘う涙であった。

[雪かき]

   雪かきの経験がなくもないので、見た目よりずっと重労働であることを知っている。この度の2週にわたる大雪でも雪かきをしたが、まあ無理もせず軽度のものだ。

   前回は駐車場の我が車の周りの雪を除けた。但し、雪かきはこの写真の翌日。雪はかなり解けて嵩が少なくなっていたが・・・。

続いて今週、小学校の安全見守りの当番に就いている時に、先生方のお手伝いとして。下左=登校時間前に先生方が児童たちが滑らないように校門から通路を除雪。 中=校庭にはこの通りの積雪が 右=私も加勢した校内通路の除雪でこの通り

     

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