フォレスタの散歩道(パート4へ) 東日本大震災の20日前、2011年2月にスタートしたこのブログも1000回を超えた

概ね2~3日毎の更新、1回に3題の記事をめどとして来たが、以後間隔や記事の数などに捉われずに更新することとしたい。

東京タワーからスカイツリーへ/五輪狂想曲

2013-05-31 21:25:05 | 時事トピックス

   25日に九州南部が梅雨に入ったと思ったら、一昨日には関東地方にも梅雨入り宣言が出された。関東では平年より10日も早いという。
   「梅雨」といえばやはり6月のイメージで、5月の梅雨入りというのは余り記憶がない。季節の花をカメラで追っていて今年は季節の移り変わりがいつもとは違う感じがしている。いや、昨年も「未曾有の」とか「これまで経験したことがない」なんていう言葉がつく自然現象が起きているし、気象の変動期にあると考えた方がよさそうだ。 

   今日午前9時から首都圏のテレビ放送の電波が東京スカイツリーからの送信に切り替えられ、昭和34年(1959年)から半世紀以上電波を送り続けて来た東京タワーがその役割を終えた。これからは地上約600メートルの高さから送信されるので、高層建物などによる受信障害が減ったり、携帯向けのワンセグ放送の受信エリアが拡大するなどの効果が期待できるという。
   東京タワーは設立以来ずっと東京の観光の看板であり続け、また日本の高度成長時代の幕開けの象徴として愛されて来た。その一方では「電波塔」としての役割はやや霞んだ感じで、東京スカイツリーの方も高さ世界一の塔として観光資源の方ばかりが注目され過ぎている。実は私自身も、日本に研修生として来ていた中国人の教え子にはこの両者を東京観光の目玉として案内をしていたので、人のことは余り言えないが・・・。

   2020年五輪の誘致と種目の最後の1枠をめぐって、両方に関係する日本が過熱している。どちらにしてもIOC(国際オリンピック委員会)の裁定によるもので、誘致3都市および候補種目関係者がその多数派工作のために奔走しており、アマチュア・スポーツの祭典とは全く似合わないスポーツ貴族のIOC委員が私腹を肥やすばかりの嘆かわしい利権構造になっている。ヘドが出そうだ。

[今日の花] 

①② ビョウヤナギ未央柳) ③ キンシバイ金糸梅)=両者とも同じオトギリソウ科オトギリソウ属の低木で、花の形が違うがよく似ている。
④⑤ クリ:ブナ科)=花盛りの今、周囲に芳香を放っている
⑥⑦ テイカカズラ定家葛:キョウチクトウ科)=歩道などの生け垣によく使われる蔓性の木本植物で、キョウチクトウ(夾竹桃)の仲間と思えない
タチアオイ立葵:アオイ科)=直立した茎に派手な花が縦に並んで咲く。梅雨時の花で別名「梅雨葵」とも言うらしい。また園芸的には「ホリホック」と呼ばれているそうだが、それは知らなかった

     
                     ①                     ②                    ③  

    
                          ④                         ⑤            

    
             ⑥                    ⑦                    ⑧                   

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勤務した工場の60周年/大相撲

2013-05-27 15:26:49 | 日記

   私がかつて勤務した大分にある工場が操業60周年を迎え、その記念祝賀会に工場長経験者として招かれたので出席をして来た。
   祝賀パーティーの前に工場見学があり、数年ぶりに製造現場を見たが 、設備が増設中で私の携わって来た事業の発展ぶりが見えて嬉しものであった。またその後のパーティーには現職・OB含めて2百数十人が出席、特に100名を超えるOBの方々の多くはよく知っている間柄なので、お互いに懐かしがり健康を喜びあった。現役時代は会食の後、飲食街に繰り出して2軒3軒とハシゴしたものだが、予め打ち合わせしていたメンバーと1軒だけにとどめてホテルに帰った。
   食べ切れないほどの料理が用意されていたにもかかわらず、食べる間もなく歓談しまた挨拶にも立ったので、寝る時にはお腹が減ってホテルの自販機の飲料でしのぐ有様であった。
   翌日は工場幹部の車で元工場従業員の墓参りやお悔みや病気見舞いなどに回ってもらい、大分市に住んでいる三男の子(まだ生後2ケ月の孫)の顔を見て帰京した。

   大相撲夏場所は横綱白鵬が25回目の優勝を10度目の全勝で飾り、幕を閉じた。今場所は初日から4日目まで4大関が揃って土つかずという近来にない展開。このところの大関陣の不甲斐なさに飽き飽きしていただけに、充実した土俵に期待する反面、「すぐまたコロコロいくのでは」と不安を書いた。案の定5、6日目には2大関が下位に敗れた。「やはりまたか」と思っていたが、稀勢の里が充実した相撲で13日目まで勝ちっぱなし、鶴竜も中盤まで優勝争いに絡み、琴奨菊も最後には稀勢の里を破って面目をほどこした。一人蚊帳の外の琴欧洲を除き大関陣はまず合格点だが、しかしまだ4人揃って一人として白鵬には勝てない。
   正直の話、私はもう気力の見えない琴欧洲には千秋楽で負け越して大関を陥落した方がよかった。残った3人で今場所の稀勢の里のような迫力のある土俵を展開して白鵬に肉薄してもらいたいと願うのである。


[今日の花]

    
                                  サツキ:ツツジ科)

     
            スイレン睡蓮:スイレン科)             カキツバタ杜若:アヤメ科)

      
         オオバオオヤマレンゲ(モクレン科)           ムシトリナデシコ(ナデシコ科) 

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80歳のエベレスト登頂

2013-05-24 17:10:44 | 日記

   昨日、三浦雄一郎さんが80歳でエベレスト登頂に成功したとのニュースが入った。世界最高齢での登頂である。
   今、三浦さんの肩書は今「冒険家」というのだそうだが、私はスキーヤーの頃から憧れと尊敬の目で見ていた。
   名の知られた山岳スキーヤー・写真家だった父敬三さんの血を引いたのか、スキーができるという理由で青森県から北海道大学に進学し、それからはスキー人生を送ることになった。学生時代にトラブルがもとでアマチュア資格をはく奪されたためプロスキーヤーの道に入り、イタリアでのキロメーターランセ(直滑降でスピードだけを競う競技)で当時世界最高記録の172キロを出して優勝し注目を浴びた。いわば”弾丸男”である。私もその頃スキーが一番の趣味だったのでそのことはよく覚えている。だが、それからの三浦さんの活躍というのか冒険がすごい。パラシュートを利用した富士山直滑降に挑んだ後、エベレストを皮切りに世界7大陸の最高峰からスキーで降りると言う破天荒なことをやってのけた。そして今度は高年齢でのエベレスト登頂に挑戦。2003年には70歳で最高齢登頂を記録、5年後には75歳で2回目の登頂成功、そして80歳で高齢記録を更新しての3回目の登頂である。
   そもそもエベレストなどの8000m級の山は、屈強のクライマーが命を賭して挑む極限の登山である。近年如何に用具や技術が発達したと言っても、険しい岸壁、希薄な空気、厳しい寒さと激しい風など自然環境は常人の想像を絶するものと思う。我々には「エベレストに登る」ことなど頭の片隅にさえ思いつかない。そんなことを70歳になって考え、そしてやり遂げる胆力と努力・・・まあそんな生易しい表現では表せない強い意志力に敬服以外の言葉が見つからない。テレビなどで接する姿は、大言壮語や奇をてらったりすることのない、穏やかな自然体である。一回り年下の私にとって遥かに見上げる巨人である。

 

[今日の花]

   ボタン(牡丹)に遅れること約1ケ月。今神代植物園では今シャクヤク(芍薬)が真っ盛りになっている。「立てばシャクヤク、座ればボタン、歩く姿はユリの花」と、美しさでボタンと並び称されるシャクヤク、葉も花も互いによく似ている。実はボタンは木本科の植物、いわゆる”木”であるのに対ししてシャクヤクは草本科の植物、いわゆる”草”である。しかし見た目は木と草の区別はつきにくい。そして共に極めて多彩な園芸種が創出されている。以下の写真は全て名前が異なる種類であるが、名前の方は割愛して紹介したい。

     

    

     

    

     

    

    

    

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密使

2013-05-23 18:13:52 | 日記

 このほど、政府高官の依頼で密使としてオバマ大統領に会って来た。場所はキャンプデービットの別荘    

                      

・・・・と、これは悪い冗談。
   写真の種明かしは、お台場にある「マダム・タッソー東京」のそっくりフィギュア―とのツ―ショットである。
   世界の有名人の本物そっくりな蝋人形の展示で知られ、ロンドンの名所の一つにもなっている「マダム・タッソー館」の東京版が今年3月に開設された。国内外の有名人や人気スターなどの等身大のフィギュア―が分野別に陳列されていて、特にフィギュアーと一緒に写真が撮れることが売りになっている。(写真下は左からアインシュタインデビッド・ベッカム浅田真央マイケル・ジャクソン)  

     


   冒頭の悪い冗談はさておき、飯島勲内閣参与が密使として北朝鮮を訪問したことが問題になっている。拉致被害者問題の解決の糸口を見出すべくお忍びで行ったのだろうが、北朝鮮問題で日米韓の協調体制を重要視する米国と韓国には事前に知らせておらず、両国の不興を買った。特に北朝鮮側が飯島参与を歓待しているような样子を公けに報道したことで、日本側が北朝鮮に取り込まれたと不信を募らせた。中国政府も日本に反発している。

   日米韓協調といっても、米韓両国は日本人の拉致問題を余り真剣には考えていないと思う。一方、安倍総理の方は首相就任に当って拉致被害家族に「私の時に必ず解決する」と大見えを切っており、何とか糸口を見つけたかったのだろう。何とかしようという気概は良しとしよう。昔から外交問題は建前論議だけでは決着せず、水面下での現実的な折衝の助けを借りることが多い。今回もそういうことなのであろうが、水面下から水が漏れ出てしまった。

 

[今日の花]

ホオノキ朴の木:モクレン科)=葉は大きく、朴葉味噌とか朴葉焼きなどの郷土料理に用いられる。花も大型で芳香がある。
ユリノキ百合の木:モクレン科)=これもモクレン科の木。大木なので望遠レンズがないと花の写真は撮りにくい。葉が半纏に似ているところからハンテンボク、花の形からチューリップツリーとも呼ばれる
サラサウツギ更紗空木:ユキノシタ科)=白から薄紅色で八重咲きの空木
センダン栴檀:センダン科)=「栴檀は双葉の頃より芳し」という言われるように代表的な香木。花は小さく、高い木の上に咲いていたので花の形が写真に撮れなかった
⑤⑥ブラシノキ(フトモモ科)=真っ赤なブラシ状のものは雄しべで、花と萼は開花後にすぐ落ち、雄しべがたくさん残る。外来種ではあるが意外にも明治時代に日本に入って来たそうだ

       
                  ①ホオノキ                     ②ユリノキ  

           
                     ③サラサウツギ                  ④センダン

       
                           ⑤ブラシノキ                ⑥同 クローズアップ

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がんの予防

2013-05-21 15:57:59 | 新聞を読んで

   アメリカの女優アンジェリーナ・ジョリーが乳がんの予防のため自分の乳房を切除した、いわゆる「医学的選択」が大きな話題を呼んでいる。母親が56歳でがんで亡くなり、自分も遺伝子に変異があって乳がんの確率が87%と著しく高いためで、切除の結果確率は5%になったという。
   これに関し今朝の朝日新聞には、遺伝性のがんについての記事を載せていた。
   遺伝子が変異してがんになりやすくなった性質が子に遺伝するもので、全体としてがんの5%は遺伝によるものだという。がん全体に占める割合は小さいものの、遺伝子に異常のある人は50%~100%がんになるというから恐ろしい。そうしたリスクのある遺伝子は自己負担20万~25万で検査できるものがあるそうで、今後予防医療の観点から議論になりそうである。

   がんの予防に絡んで数日前の新聞ではピロリ菌除去のことが載っていた。
   ピロリ菌(ヘリコバクター・ピロリ)は胃酸にも耐えることのできる特異な細菌で、感染すると胃壁に取りついて胃潰瘍や胃がんの原因になることが知られている。記事はピロリ菌の除菌でそれらの予防を奨めるものであった。
   私はかつて長い間”胸焼け”に悩まされていた。特に日本酒、ブドウ酒、紹興酒などの醸造酒(焼酎やウィスキーのように蒸留をしないお酒)を飲むとテキメンで、当時は毎日のように付き合い酒を飲んでいたので、制酸剤を手放せなかった。それだけではなく、夜中寝ている時に胃酸が口まで逆流して来て胸が文字通り焼けるように熱くなり、時には気管支の方に入って咳込んで苦しんだ。10年ちょっと前に病院に行ったら、胃潰瘍と逆流性食道炎とかで、ピロリ菌もひどく多いということだった。2週間かけてピロリ菌を除去(勿論、潰瘍と食道炎の治療も)した後は、それまでのことが嘘のように胸焼けや胃酸の逆流がなくなった。この変わり様は本当に劇的であり、それほどピロリ菌除去が効いたわけである。
   後日あった会社の定期健診の産業医問診の際にその話をしたら、「よかった。食道がんになるところだったですよ」と言われた。先日のこの記事を身につまされて読んだ次第である。

[今日の花]

    
                                アヤメ菖蒲:アヤメ科)

     
                      クサノオウ草の王または瘡の王:ケシ科)

     
       コヒルガオ小昼顔:ヒルガオ科)      ムラサキツメクサ紫露草:マメ科)

 

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