フォレスタの散歩道(パート4へ) 東日本大震災の20日前、2011年2月にスタートしたこのブログも1000回を超えた

概ね2~3日毎の更新、1回に3題の記事をめどとして来たが、以後間隔や記事の数などに捉われずに更新することとしたい。

大震災から2年

2013-03-10 11:50:08 | 大震災

   東日本大震災発生から明日で丸2年、テレビや新聞などでは特集記事・番組が組まれている。マグニチュード9.0という地震とそれによる津波そして福島原発の事故・・・そのいずれもが「巨大」という言葉がつく、想像を絶するような災害が起き、東北3県を中心に人々の命がそして生活が奪われた。現在のところ死者は15,880名、いまだ行方の分からない人が2,660名に上るという。
   もう2年も経つというのに奪われた生活の復興は遅れ、道はまだまだ遥かに遠い。この間、国民を代表して復興支援を進めるべき国会議員は無能ぶりをさらけ出して、政争や自らの保身にうつつを抜かすばかりである。勤勉で礼節に豊み、絆を大切にすると海外から礼賛される日本国民の代表がこれなのか。見かけ倒しで政権を追われた民主党に代って、自民党政権がここで”力量”を見せるのか? 「アベノミクス」の幻想に酔わないでもらいたい。

[ぽかぽか陽気の井之頭公園―2]

   明日はちょっと寒さが戻るという予報だが、この数日、実に暖かい日が続いた。そのせいで木々花々に春が駆け足でやって来た感じだ。3日前のブログで[ぽかぽか陽気の井之頭公園―1]をアップしていたが、今回はその2を紹介したい。
  

      
 ジンチョウゲ沈丁花:ジンチョウゲ科) ずっと膨らんで来ていた蕾がこの陽気で一気に弾けた。
 

    
      サンシュユ山茱萸:ミズキ科)         トサミズキ土佐水木:マンサク科)


    
      ヒイラギナンテン柊南天:メギ科)        アセビ馬酔木:ツツジ科)

   一方、ツバキ(椿)の方遅れているのか本番未だしである。写真左下は12月から咲き続けているカンツバキ(寒椿こちらはツバキではなくサザンカの仲間である。まだまだ花勢衰えずといったところだが、右下のツバキ(椿)はさっぱりだ。井之頭公園内には4~50本のツバキの木があるが、花はボチボチと散見されるのみである。 

    
        衰え見せぬカンツバキ              花もなく寂しいツバキ

    
           園内で散見されるツバキの花。 やはりツバキは華麗な花だと思う

 

 

 

 

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阪神大震災から17年

2012-01-17 22:28:47 | 大震災

   今日1月17日は阪神大震災から17年目に当たる。関西地方に大きな地震は起きないという”いわれのない”言い伝えに反し、M7.3ながら建物の倒壊や大規模な火災等により死者6400人を超える大震災が発生した。
   押し潰れるように崩れたビルやデパート、傾いたり崩落した高速道路、黒煙が延々と広がる神戸市街の火災・・・等々の光景は未だに目に焼き付いている方が多いであろう。
   昨年の東日本大震災に対して何かにつけて比較される震災である。まあその割には今日の報道は静かな扱いであったように思う。
  
   当日私は、中京地区の客先に年始の挨拶回りのアポイントを取っていたので、一旦出社後、兎にも角にも東京駅に行って新幹線の運転再開を待った。そして徐々に再開し始めた新幹線に乗り込んだ。車内は当然超満員。私は自由席のチケットしか入手できなかったが、2階建てグリーン車の階段に陣取ったら「ここは指定席車両だから」と言って車掌から追い出されてしまった。どこまでお役人間感情か。異常事態時の運行である。自由席が超満員で苦渋を強いられている一方、指定席車両にはたっぷりと空きスペースがあるのである。この苦い思い出は忘れられない。 なんとか挨拶回りを終えて帰京する時には難儀をした記憶がないので、多分夕方にはダイヤも相当回復していたのだと思う。

   あれだけの震災なので、身の回りの人間の話を後日いろいろ聞くことになった。神戸市のポートアイランドに住んでいた家内の実兄のマンションではタンスが倒れて奥さんが下敷きになり、歯を折るケガを負った。ポートアイランドは土壌の液化現象で話題になった場所である。その義兄の市内にある会社は2階と3階の間が潰れて無くなったそうである。
   一月前に神戸市の隣に家を新築したばかりで地震に遭った会社の先輩がいた。大手印刷会社の大阪工場長を勤めていた大学の同期生もいた。工場はガタガタになったそうである。

   今日の新聞の記事の中に「大地震 足元にリスク」という見開きの特集があった。日本全土の地図に危険な断層帯や30年以内に大地震が起きる確率などが記されている。これだけの警告がされているのだが、私を含めてどれほどの人が自分が震災に出遭う姿を予測しているのであろうか。大地震はあり得るが、それは自分の足元ではない・・・と。
  

[春を待つ]

       

            
  ジンチョウゲ(沈丁花)
の蕾。すぐにでも開花しそうな様子なのだが、咲くのは3~4月

        
       こちらは5~6月に咲くシャクナゲ(石楠花)だが、蕾はもうこのように膨らんでいる。

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大震災から9ケ月

2011-12-11 23:02:48 | 大震災

   今日で東日本大震災から9ケ月が経った。暦の上では冬真っ盛りを思わせる”大雪”を過ぎたところで、一昨日は東京地方にも雪が見られたが、今日はうら暖かい小春日和となった。

   9ケ月過ぎて、震災による死亡者は約15800人が判明し、行方不明の方は3500人にまで減って来たものの、まだ3500人の方の行方が分からない。それでもこのひと月で約150人の存否が確認された。だが東北地方は本格的な冬を迎えて、行方捜索がますます難しくなって来よう。痛ましいことである。

   これまで私の三男をはじめ、実際に被災地に行ってその目で見た身の回りの人の話を何度となく聞いた。いずれにおいてもテレビや新聞・雑誌で被災地の惨状は知っているつもりでいたが、実際に見た被災地の姿は想像を絶するものだったと、異句同音に話している。
   百聞は一見に如かずというが、そういう実体験を聞いてもなお実情は知るべくもないのであろうと思う。

   災害関連の新聞記事としては、購読紙が一面のトップと社会面の大きなスペースを割いて岩手・宮城・福島の被災地3県における雇用・就職の立ち遅れについて詳しく報じている。
   一面の見出しでは「3県沿岸進まぬ最就職」「失業手当前年比3.7倍」として伝えるところでは、失業手当の受給者数の前年比率は大都市圏の仙台が1.32倍、内陸部18ケ所合計が1.22倍であるのに対して、沿岸9ケ所で3.73倍、中でも三陸沿岸の市町は特に高いことが分かった。つまり、津波の被害が大きかった地域における雇用・就職が立ち遅れている実態が浮き彫りにされていた。
   それを受けた社会面の見出し「被災地雇用ちぐはぐ」「宮城 女性の職場流され求人は男性ばかり」「岩手 内陸の復興需要沿岸部へ届かず」「福島 操業再開する工場放射線嫌う労働者」は本文内容を見事に簡潔に表現している。

   読者投書欄は『3.11から9カ月』として、震災特集であった。
   ちりぢりになった町民の絆を保ち、町の復旧、復興を目指す町の復興検討委員会の委員の「愛する地域が地図から抹消されないように」との悲痛な訴えや、津波による車両被害が保険では補償できないため怒鳴られたり、ため息をつかれてやりきれない思いをした損保社員が「自分も被害者なんです」と打ち明けたことから契約者と打ち解けた話などが印象的であった。

 

[水辺の紅葉(井の頭公園)]

         

      

      

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大震災から8ケ月目の新聞から

2011-11-11 18:14:21 | 大震災

   今日で大震災から8ケ月目を迎える。
   毎日一面に載せられていた死者・行方不明者の数は社会面に移され、ちょっと目につきにくいが、それによると震災から6ケ月後の4000人超の行方不明者は現在3650人とあった。 まだ懸命の捜索は続けられているが、最近では陸上で見つかることは少なく、海の中の捜索は難航を極めているようだ。例え遺体で見つかったとしても、ご家族にとっては「家に帰って来た」という気持ちになられるそうで、これから正月を迎えるにも気持ちの整理がつかないご家族がたくさんおられることは間違いない。
   今日の購読紙の震災関連記事では被害3県の漁業の水揚げ額が6割も減少して、復興未だしの状況を伝えているほか、菅前首相肝煎りでつくられた有識者による「復興構想会議」が野田首相のもとでは解散の見通しであることや復興増税についての記事が載っているのみであった。
   代わって、話題はTPP(環太平洋経済連携協定)、ギリシャ・イタリアの財政危機、タイの大洪水とトルコの地震、オリンパスや大王製紙の企業スキャンダル関連に移っている。

   そんな中で「声」の欄の投書が興味を引いた。「地震予測の05年記事に驚く」という題で概要次のように書いてあった。「2005年3月の当紙切り抜きを見て仰天した。地震調査委員会の『向こう30年間で発生する全国地震動予測地図』の宮城県沖の所を見たら、三陸沖北部にはM7.1~7.6の地震が90%程度、宮城県沖はM7.5前後が99%と載っていた」というものであった。そして「(今回の大地震の規模はそれを越えるものではあったが)これを重視して津波対策や避難訓練に万全を尽くしていたらこれほどの犠牲者は出なかったのではないだろうか」と述べている。
   新聞記事になっていた情報だったのだが、いつ起こるか分からない地震に対する危機感というものが私自身を含めて希薄だったことは言えそうだ。

   地震とは全く無関係だが気になる記事を一つ。プロ野球ヤクルト球団の青木宣親外野手が米大リーグに挑戦するという。はっきり言ってやめなさいって。本人は夢だとかあこがれだとか言っているが、これまでの日本人大リーガーの実績をよく考えて見なさい。大リーグで成功したのは、投手で野茂英雄と佐々木主浩、打者ではイチローだけだ。鳴り物入りでアメリカに渡ったものの、松井秀樹にしても松坂大輔にして満足な成績を残していない。その他も推して知るべしだ。あんたはそれらの選手達に対してどれほどすぐれたものを持っているの?大リーグもチーム数が水増しし過ぎて選手の数が足りないので、中米諸国のみならずあっちこっちから選手をかき集めているから、お呼びはよくかかる。日本の球団側も「本人の強い意志を尊重したい」などと言いながら、選手と引き換えに大金が転がり込んで来る。こんな図式で続々日本人大リーガーが誕生しているが、今や興ざめもいいところである。


[住宅街の秋]

  今日は生憎一日雨が降り続いた。ある用事の帰り、秋雨の中住宅街を30分ほどかけて歩いて帰宅したのだが、そこにも季節の色があった。
  
    
    ドウダンツツジの紅葉       ナンテンの実          ベニカナメモチの生垣

   
    ピラカンサスの実       四季咲きのツルバラ          カラスウリ    


   
    ヤツデの実              カキ             紅葉したハナミズキ



 

 

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米国同時多発テロ&大震災

2011-09-11 12:00:06 | 大震災

   今日は9月11日。 アメリカ繁栄の象徴でもあったニューヨークの世界貿易センタービルに、アラブゲリラに乗っ取られた旅客機が突っ込み、ビルが大崩壊したあの日から丸10年。そして日本の東北地方を襲った巨大地震と津波による震災発生から丁度半年。
   この2つの歴史的な災厄の記念すべき節目の今日は、各メディアがこぞって特集報道を組んでいる。

   10年前の9月11日夜のこと、旅客機が突っ込んで炎上している高層ビルがテレビで放映されているのを誰かが教えてくれた。録画のニュースではなく生中継の映像であった。
   すぐにテレビに見入った直後に別の旅客機が画面を横切り、ビルの陰になったかと思った瞬間、黒煙が上がった。なんと2機目が隣のビルに突っ込んだのである。初めに炎上したのはツインタワーの北棟、続いて隣の南棟に相次いで旅客機が突っ込んっで爆発炎上した。
   日本では夜であったが、ニューヨークでは朝の出来事であった。文字通り衝撃的なその瞬間をライブの映像で、日本に居ながらにして目撃したのである。

  やがて2つのビルは大崩壊したが、このほかにも2件のハイジャックがほぼ同時に起こっており、アラブゲリラが一連の犯行を声明した。そのためこの事件を「米国同時多発テロ」と呼んでいるが、世界を震撼とさせただけではなく、泥沼のイラク戦争へと突入して行くのである。
   この事件により世界各地では一時的にテロに対する警戒体制が強まり、旅行や出張などの自粛・規制が行われた。私も会社トップ同伴でのヨーロッパ出張が直前になって見送りになり、大変残念な思いをしている。

  大震災から6ケ月、あれから半年経って日本はどう変わったのだろうか。これについては書いても書き切れない。
   行方不明者がまだ4000人もいる。被災地や国民からかけ離れた国政の混乱によって復興は遅れ、原発から漏出した放射能の被害は広まるばかり。それが疑心暗鬼となって謂れのない風評被害が収まるどころか広がっているのだ。京都五山送りや福岡での被災地応援フェアなどで起きた、「市民の声」とかによる被災地いびり。福島出身、福島産というだけで「汚ない」「危ない」などのレッテルを貼られた事例を耳目にすることはもう枚挙に暇がない。
   政治の方でも、ようやく新内閣が発足したと思ったら、被災地視察での経済産業相の失言がもとで早々に失脚した。私はこれも風評被害の一つの形ではないかと思う。
   日本人は辛棒強く、もっと謙虚で思いやりがあって、頑張る民族ではなかったのか。これも長い間の政治不毛と物質繁栄に頭を犯された結果の姿であろうと考えているのである。
  

[今日の花]

ヤブラン(藪蘭:写真左
   林間、路傍などどこでも見られるユリ科の常緑の多年草。花茎が立って薄紫色の小さな花が
穂状に咲く 。斑入りのヤブランは園芸種として観賞されている。 

 ヨウシュヤマゴボウ(洋種山牛蒡):写真右
    山牛蒡の名はその根の形から来ている。写真ではどれが花かというと、総の先の部分の白いところ。これがすぐ淡緑色の実となり、やがて黒紫色に熟す。写真では一つの総で花から熟した実まで見ることができる。 有毒の植物で茎も葉も実も全体に毒があるとされている。

       

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