フォレスタの散歩道(パート4へ) 東日本大震災の20日前、2011年2月にスタートしたこのブログも1000回を超えた

概ね2~3日毎の更新、1回に3題の記事をめどとして来たが、以後間隔や記事の数などに捉われずに更新することとしたい。

STAP細胞:スーパーヒロインの登場

2014-01-31 20:02:31 | 時事トピックス

   とんでもないビッグニュースが飛び込んで来た。まだ30歳の女性の研究発表が日本はおろか世界を驚かせている。
   理化学研究所の小保方晴子さん。彼女をリーダーとするグループがイギリスの権威ある科学雑誌「ネーチャー」に発表した「STAP細胞」と名付けた万能細胞の作製が、これまでの生命科学の常識を根底から覆す画期的なものであるという。昨年一度投稿した時には「長年の生命科学の研究をバカにしたものだ!(つまり、そんなに簡単で出来るはずがない)」と突き返されたといういわくつきなのだそうだ。ネーチャー誌の専門家ですら考えも及ばない常識破りの万能細胞作製法を開発したわけである。
   「万能細胞」は生き物のあらゆる組織の細胞になり得るもので、再生医療への応用が期待される等注目の研究テーマであり、京大の山中教授がiPS細胞の作製に成功したことが世界から賞賛を浴びてノーベル賞を受賞したことはまだ記憶に新しい。今回のSTAP細胞は体細胞を微酸性の液に漬けるだけという簡便にして成功率が高く、しかもガン化の危険性が小さいという。まだマウスの子供の細胞からの実験にとどまっているが、これからの”夢の技術”と言えるのかも知れない。
   更にまた、多くの研究者がしのぎを削って研究してして来たテーマを若い女性研究者がやってのけたことに驚きの声が上がっている。しかも、ペットを飼ったりアニメグッズを集めたり、白衣の代わりに割烹着を着て研究している等の横顔も紹介され、テレビで見る映像も実に愛らしい女性である。彗星の如くスーパーヒロインが登場した感じだが、マスコミからまたいじり回されないように願うばかりである。

[早春を追う]    

   またまた早春を追っての写真である。
   ウメの冬至(上左)と寒紅梅(上右)が満開状態になった。ただし神代植物園でも1本ずつしかないので寂しい。 数多くある白難波の一株だけが3分咲きくらいか(上中)。
   下左はニホンズイセン日本水仙)。下中のジンチョウゲ沈丁花)の蕾が膨らんで今にも咲きそうだが、開花はひと月くらい先のことだ。下右はフクジュソウ福寿草)園。一番楽しみにしているのだが、まだ影も形もない。


  
   ウメの冬至が満開に       白難波の一株だけが三分咲き     満開の寒紅梅

  
ニホンズイセン日本水仙) ジンチョウゲ沈丁花)の蕾 フクジュソウ福寿草)園はまだまだ

 

 

 

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井の頭池のかいぼり

2014-01-27 17:41:52 | 日記

   井の頭公園の池では今かいぼり(掻い掘り)が行われていることを先日のブログに載せたが、池の水抜きも進んで25、26日には「井の頭かいぼり隊」による池の生物の捕獲作業が行われた。
   前にも書いた通り、2017年5月に開園100周年を迎えるプロジェクトとして、水を抜き池底を天日干しして泥質を改善し、併せて外来生物(ブルーギルやブラックバスなど)を駆除して自然生態系を取り戻すものである。
   「井の頭恩賜公園100年実行委員会」の主催で、大勢のボランティアが参加しての作業である。実は私も井の頭公園を愛する一人としてこのボランティアに参加したかったのだが、参加者は6日間の事前講習の受講が必要でその日程が取れずに断念した次第である。

   25日(土)のかいぼり作業が新聞やテレビなどで紹介されたため、26日の日曜日は大勢の見物者が押し寄せて池が干上がった珍しい光景を眺めていた(私もその一人だが)。これまで池の生物捕獲調査などを通じて、外来種によって在来生物が駆逐されつつあることを見聞きして来たが、今回のかいぼりでそれを再認識した。また干上がった池の底は思いのほか汚いものだった。テレビニュースでは池に投げ捨てられた自転車が200台もあったと映像を交えて報じられていた。私も何台かの自転車が泥の中に埋もれているのを見つけた。ひどいものである。人が見ていなければ何でもござれなのか、嘆かわしい限りだ。人々の憩いの場である静かな池の水面の下はこんなだったのか、と幻滅も感じる。
   これから約1カ月の間池底を天日干しして3月には再び水を張り、保護しておいた在来生物を池に戻す予定である。ただ細かいことを言うと、コイやソウギョも外来種であるのだが人々に親しまれて来たものであり、ボートで遊ぶ区域を「触れあいエリア」としてこれらを放流するのだそうだ。かいぼりは今回限りではなく、100周年までにあと2回実施する計画のようだ。井の頭池の浄化は大いに楽しみだが、さて私が実際に散歩を楽しめるのはあと何年あることだろうか。

 

    
    干上がった井の頭池    お茶ノ水橋の下には水が流れてない  ”干潟”で餌を漁るコサギたち

        
            干上がった池の珍しい光景を大勢の人たちがカメラに収めていた

   
 休憩するかいぼり隊の人たち      生物の捕獲道具          捕獲生物を見せるテント

   
 オオクチバスなどの外来魚種       在来のギンブナ?        30センチ級、外来のアカミミガメ 

 

 

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心に残る映画/NHK新会長

2014-01-26 18:04:51 | 日記

   昨日は毎週土曜の水泳クラブの練習後、会の新年会が開かれた。出席は23名。役員をしている私は練習の方を割愛して、会場の設営や食べ物調達などの準備、また進行役にも追われたが、まずは楽しく終えることができた。  
   家に帰ってすぐ、今度は毎月市内の文化施設で催されている映画の名画シリーズを観に出かけた。今月は 「シェルブールの雨傘」「ひまわり」。前者はカトリーヌ・ドヌーブ、後者はソフィア・ローレンという共に往年の名女優が主演の映画である。そしていずれも男の徴兵・出征により、結ばれたばかりの二人が切なくも哀しい運命に遭うというラブストーリーで、静かなる反戦映画になっている。
   「シェルブールの雨傘」は全編セリフがメロディーになっていて、歌と踊りの入るミュージカルとは異なる珍しい形の映画である。もう50年近く前に観たものだが、いまだにその主旋律が体に染みついているくらい印象深い。但し改めて観たらストーリーの方はほとんど覚えていなかった。 「ひまわり」は実は全く初めて観たが、共に心に残るいい映画だ。 

   NHKの新会長が就任会見で不穏当な発言をしたとして問題化しそうである。従軍慰安婦や尖閣列島などについて政府寄りの認識を示し、公共放送のトップとして適性が問われているが、個人の認識としては分からぬでもないが、日・中・韓関係がナーバスな情勢だけに立場上慎重さが求められよう。

   大相撲初場所千秋楽の今日、結びの一番で今場所絶好調の大関鶴竜が14戦全勝の白鵬に完勝して優勝決定戦に持ち込んだが、自力に優る白鵬が決定戦に勝って28回目の優勝を飾った。白鵬は1敗はしたものの、昨日までは全く危なげない相撲で格の違いを見せつけた。これで大鵬の持つ優勝記録32にあと4つに迫った。 
   今場所の注目は稀勢の里の綱取りだったが早々に脱落した後、大関昇進後2年間全く鳴かず飛ばずだった鶴竜が目を覚ましたかのように白鵬を追撃していた。場所終盤でケガをした稀勢の里は結局来場所はカド番。一方クンロク大関だった鶴竜が綱取りの先頭に飛び出て、立場が大逆転となった。

[今日の花]

   井の頭公園の梅林の草むらの中にフクジュソウ福寿草)が2輪咲いているのを見つけた。井の頭公園でフクジュソウが見られるのは珍しいことであるし、まだ神代植物園のフクジュソウ園には全く咲いていないのでびっくりした。いずれにしても私が一番嬉しい”春の先駆け”の便りなのである。まだまだ厳しい寒さが続きそうだが、暦の上ではあと10日足らずで「立春」を迎える。そういえば最近東京でも節分に食べるようになった恵方巻きの広告・チラシをよく目にする。
   春は忍び足で近づいて来ているのか。

   

   フクジュソウの周りを取り囲んでいるウメの木は全く開花の気配はない。また、そこから離れた場所にあるサクラの早咲き種が植えられているコーナーを歩いてみると、オオカンザクラ大寒桜)とカワヅザクラ河津桜)の蕾が膨らみつつあった。

  
      オオカンザクラ大寒桜)               カワヅザクラ河津桜

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都知事選スタート/マー君ヤンキースに

2014-01-23 20:31:11 | 時事トピックス

   東京都知事選挙が今日告示され、2月9日の投票に向けて選挙戦の幕が切って落とされた。最近は「後から立候補表明する方がインパクトがあって有利 」とされ”後出しジャンケン”と揶揄されているが、取りあえず有力候補の顔ぶれが出揃ってのスタートである。前哨戦では原発ばかりに焦点が当たっていたが、日本の首都であり1300万人という巨大都市の舵取りを選ぶ選挙であり、国政への影響も極めて大きい。単なる人気投票に終わらず、また逆にシラケた棄権層が出ないよう実のある選挙戦を期待したい。

   プロ野球楽天の田中将大投手の米大リーグのヤンキース入りが決まり、その多額な契約金に沸いている。7年契約で総額1億5500万㌦とされ、1年当たり23億円になると言う。イチローや松坂、ダルビッシュらが日本のプロ野球では考えられない高額の年棒を得ているが、それを遥かに凌ぐ額になる。日本にいれば松井やイチローでも5億か6億だ。確かに昨年の24連勝無敗というマー君の成績はもの凄い。恐らくこの記録は永久に破られないだろう。しかし、大リーグ随一の金満球団ヤンキースと言えども、かなり高い買い物だと思う。私の大胆評価では、大リーグのマー君はイチローとダルビッシュ以下。松井くらいの実績が出せればいいところと考える。

   日本人横綱が待望久しい大相撲。今場所、2度目の綱取り場所となる稀勢の里が早々に脱落して興冷めの中で遠藤の人気が沸騰している。初土俵からたった4場所で入幕して注目を集め、6場所目の今場所も昨日まで9勝2敗。そのため今日は大関琴奨菊との取組みが組まれた。結果は琴奨菊が格の違いを見せつけて勝ったが、まだザンバラ髪で涼しい顔つきにして大物の雰囲気も漂うこの新鋭を私も大いに期待している。 


[今日の花] 

   先日来、早春の兆しを求めてブログにアップしているが、神代植物園の早咲き種のウメに開花の歩みが見られる。 
   ウメ園に一本しかない「冬至」は今や一~二分咲きにまでなった(写真左上)。最も本数の多い「白難波」はほとんど蕾だけの段階だが、その中で写真の右上のように2,3輪の開花を見つけた。
   ウメ園にないのでウォッチから漏れていた「寒紅梅」がもう5分咲きほどになっている(写真下3枚)。ツツジ園の一角にあり見逃していて迂闊であった。 

      

       


   下左はミツマタ)の花の蕾。今にも弾けんばかりであるが、その気にさせて咲くのはまだ先。下右はロウバイ)で、10日付けのブログに載せたのとは別の所で見つけた。数本並んで枯れ坊主だったロウバイはの方は相変わらずなのだが・・・。

   
         ミツマタ三椏)の蕾               ロウバイ蝋梅

 

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波乱なしか成人の日・センター試験/沖縄名護市長選挙

2014-01-20 20:37:50 | 時事トピックス

   一時は「荒れる成人式」が社会現象にもなっていたが、近年は落ち着きを取り戻して来たようだ。新聞・テレビなどで報道されるような騒ぎは沖縄が最後になった感じで、それも昨年物々しい警備に抑え込まれた様子が伝えられたが、今年はニュースにもならなかった。青春のハシカのような目立ちがり行為も旬を過ぎて、ダサイと思われるようになってしまったのだろうか。

   毎年報じられる大学入試センター試験のトラブルも余りなかったようだ。ただ、雪などによる交通事情で試験会場に間に合わなかったというのは、この時期完全には防ぎ得ないことだろう。私自身も、センター試験のなかった頃の入試の日に道路の渋滞でバスが遅れて焦ったことがある。2つほど手前の停留所で降り、走って試験会場に飛び込んだが、寒さの厳しい時期だから余り早く試験場に着いて外で待っているというのも辛いものだ。

   沖縄・名護市の市長選挙は普天間飛行場の辺野古への移設に反対する現職の稲嶺市長が勝利した。宜野湾市の市街地にある米軍普天間飛行場を名護市の辺野古の地先を埋め立てて移設しようとする政府の計画を仲井間県知事が容認したばかりのことである。仲井真知事の”決断”に沖縄県民は賛否分かれたが失望、怒りの反応の方が大きかった。米軍飛行場という”やっかい者”の移設先の地元民には反対の声が強いのは自然の流れで、これに対して政府・自民党は石破幹事長が現地に乗り込み、選挙民の頬を札束で張るような振興基金構想で移設推進派候補の肩入れをしたが、却って市民の反感が増したのではないか。19,000票対15,000票の差がついてしまった。自分は本土にいて申し訳ない気持ちであるけれど、沖縄の米軍基地問題はまたまた暗礁に乗り上げた。

   大相撲初場所は今日で9日目を迎えたが、横綱昇進が懸っていた稀勢の里は早くも4敗で場所を盛り下げた。相変わらず主役は白鵬一人で、白鵬は昨日の中日(8日目)を全勝で折り返した。中日勝ち越しはこれで31回目。これまでは千代の富士25回、朝青龍23回、大鵬22回、北の湖20回で白鵬の記録が如何に凄いか分かる。取組みを観ていると、大関以下幕内上位までの力は紙一重でその時の流れで勝負が決まるが、白鵬は全く格違いの勝ち方である。3月で29歳、もうピークは過ぎたと評されて久しいが、まだまだこの横綱に取って代わる力士は現れそうもない。


[井の頭池]

   今、井之頭公園の池が「かいぼり」の最中である。「かいぼり=掻い掘り」は広辞苑によると「池・沼などの水を汲み出して干し、中の魚をを捕ること」とある。井の頭池の浄化については予てより取り組まれて来たが、2017年5月に開園100周年を迎えるプロジェクトとして、池の水を抜いてヘドロなどを除去して池を浄化し、併せて外来生物(ブルーギルやブラックバスなど)を駆除して自然生態系を取り戻すものである。
   写真は左=「井之頭かいぼり隊」と書かれた幟と池の周囲を張り巡らせたオレンジ色の防護ネット 中=何組ものポンプとホースで池の水を排出中  右=一時的に陸上に避難したボートたち

  

 
下左=赤く色づいたジンチョウゲ沈丁花)の蕾。これから開花までは長い
下右=福井県から井の頭公園に寄贈されたエチゼンズイセン越前水仙)が花盛り

     
       
         

 

 

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