フォレスタの散歩道(パート4へ) 東日本大震災の20日前、2011年2月にスタートしたこのブログも1000回を超えた

概ね2~3日毎の更新、1回に3題の記事をめどとして来たが、以後間隔や記事の数などに捉われずに更新することとしたい。

新聞を読んで(投書欄から)

2012-01-29 16:26:43 | 新聞を読んで

   私は新聞を読むことが好きで毎日ほとんどの面に目を通しているのだが、購読紙の「声」の欄の投書は見落とせないものの一つである。毎回のように頷いたり、感動したりするような投書が載せられている。今日の投書ではほのぼのさせられるような投書が多かった。
   50代の女性が今日29日、介護福祉士の国家試験を受けるとあった。50歳で仕事を始めた彼女は試験に初挑戦。長野から高速バスで新宿まで実技講習を受けに来ていた彼女の仲間は大阪まで行って試験を受けるとのこと。一生懸命勉強をしている仲間に対してこんなにも厳しい現実であるが、介護職の使命感に燃えてそれらの仲間たちと笑顔で再会できることを信じて試験に臨むと結んであった。陰ながら声援を送りたくなった。
  
   同じ50代の女性、夫は介護施設の調理師で毎朝出勤した際、立ち話をしながら施設の入居者の背中をさすってあげるのを日課にしているという。 ある日背中をさすらずに立ち去ろうとしたら「今日はさすってくれないの? 背中をさすってもらうと幸せな気分になれる」と言われたそうだ。その夫は母親の話を聞く時もよく背中をさすっていたそうで、その時の母親の幸せそうな顔は 忘れられないという。投書者の言うように本当に「人としての優しさを持ち合わせている」人なのだろうと思う。

   続いても女性の投書。62歳の夫の勤め先の造船会社が受注が少なくなり、60歳以上は3月で退職を勧告されたそうだ。その夫はこの30年間、帰宅すると中国語を独学で勉強して来た由にて、「定年後は通信制の大学で勉強したい」と言うことに家族みんなが賛成し、夫の応援団になろうと思っているという。  因みに私は中国で日本語を教えて日本に帰国した今中国語を独学で勉強しているところである。
  
   最後に「居酒屋のお通しは不快だ」という意見投書。私も大いに同感するところありだ。
   居酒屋で大体酒類の飲み物が安い店はほぼ間違いなく「お通し」が付く。確かに、初めに注文する手間がなくつまみが出てきて、すぐ飲み始められる利点はあるが、お通しをセットにして実質の飲み物料金をカバーしているのである。ビール1本くらいでは高い飲み物についているはずである。私がまだ会社中堅の頃、再々飲みに誘われた年齢一回りもの先輩はそういうことに世知辛く、「こんなものを注文した覚えはない」といつも店員と喧嘩をしていた。しかしこういう手の客は少なく、店の思惑通り(店にとっては美味しい)お通しが、まかり通っているのでる。この投書には苦笑がこぼれた。


[春を待つ]

   一週間ほど前に大寒が過ぎ、今は冬の真っ盛りというところでろうか。確かに寒い日が続いている。北国特に北海道では記録的な積雪になっているようだ。
   一方、あと一週間足らずで立春を迎える。しかし、以前にもこのブログで書いたが「大寒」や「立春」などの二十四節気は日本の季節実態とは合っていない。中国華中地方のしかも太陰暦での季節を表したものであるからだ。
   節気はともかく、季節の彩りが寂しく春が待ち遠しいこの時期の井の頭公園から。 

      
   左上は3日前に降った雪が残っていた築山。左に松の雪吊り、中央には冬囲いとでもいうのか、雪景色にふさわしいワンショットだ。右は晩秋の時期からずっと咲き続けているヤツデ(八手)の花

     
   いよいよマンサク(満作)が咲き出した。まだ残る前年の枯れ葉の間に咲き、ロウバイ(蝋梅)ととも春の魁を告げる花である。

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雪残る

2012-01-25 20:12:05 | 日記

   一昨夜は久しぶりに本降りの雪になった。
   その夜7時からあった会議に出席するのに、雨が降っていたので普段は自転車のところを歩いて行った。会議も後半に入った頃外は雪が大降りになっていることが分かり、車で来ている出席者が帰宅困難になることが心配されたため会議はいつもより早く終了。帰宅の私も歩道が滑って少々足を取られた。
   翌日は元の日本語教師の同僚を伴って車で栃木の教え子を訪ねることにしており、この雪の降り方が不安になって夜中に窓を開けて雪の様子を窺ったが、降り積もっている様子にて車での栃木行きは絶望的に思われた。

   明けて翌日、早めに起床すると天気は晴れなので栃木行きを決行。途中高速道路凍結による通行止めにも遭ったが、何とか目的を果たして無事帰って来た。しかし、晩のニュースによると、車のスリップや歩行者の転倒など降雪による事故が多発したとのことで、まずは事故に遭わず幸いであった。

   さて前段が長くなってしまったが、今日神代植物園を歩いてみるとそこここに雪がまだ残っていた。雪解けのぬかるみ道には閉口するが、普段見られぬ風情もある。
   今回はそんな光景を中心に紹介することとする。

 
            まずはツバキ園(左)とバラ園(右)の雪景色
       


         ツツジに降り積もった雪(左)と畝の形で面白い模様になった花畑の雪(右)
           

         
  雪が残るフクジュソウ園(左)、一方日当たりのよい場所では雪が解けて蕾が顔を覗かせていた      
         

    
    アートを思わせる芝生広場に描かれた人の足跡(左)とミニ雪だるま(右)
     


     松の枝に止まっているシラサギの姿が稟としていた


 

 

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豪華客船の座礁転覆

2012-01-20 23:23:16 | 時事トピックス

   今月13日に起きたことなので、目新しいニュースではない。
   11万4500トンという大型の豪華客船「コスタ・コンコルディア」がクルーズ中にイタリア西岸で座礁し、見事に横転してしまった。その姿が人工衛星から鮮明に撮られた写真が今日の夕刊に載っていた。それにしても鮮明な写真である。
   現在判明している死者・行方不明は35名ほどと報じられているが、乗客・乗員は4200人と伝えられているので、奇跡に近いほど少ない犠牲者にとどまったと言える。
   1912年に処女航海で氷山に接触して沈没した有名な「タイタニック」は1500人にもおよぶ死者を出したことに比べれば、大きな違いである。座礁した場所が海岸に近く、救助がし易かったことが幸いしたとのことである。  
   この事故では、船長が乗客の安全を確認することもなく下船したことが分かり、世界中の非難を浴びている。   
   日本人乗客43人は全員無事だったということで、何よりであった。

   私も会社生活を終えた記念として、夫婦で年末年始の豪華船クルーズに参加したことがある。船に乗ってしまえば、まさに夢のような日々であった。特に家内にとっては日常の家事は勿論、正月の準備からも解放されて極楽を味わったようである。
   そんな夢のような航海がまさかの事故で暗転してしまったわけである。 

 [春を待つ]

   左下はハクモクレン(白木蓮)の蕾。モクレンやコブシ(辛夷)は早くから蕾が膨らみ、もう咲くか、もう咲くかと思わせるが、3月下旬から4月にやっと開花するのである。
   右下は春を待ちかねて、落葉の間から顔をのぞかせたホトケノザ(仏の座)。このホトケノザはシソ科の草で、春の七草のホトケノザとは種が異なる。後者はキク科のコオニタビラコ(小鬼田平子)のことである。

       

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阪神大震災から17年

2012-01-17 22:28:47 | 大震災

   今日1月17日は阪神大震災から17年目に当たる。関西地方に大きな地震は起きないという”いわれのない”言い伝えに反し、M7.3ながら建物の倒壊や大規模な火災等により死者6400人を超える大震災が発生した。
   押し潰れるように崩れたビルやデパート、傾いたり崩落した高速道路、黒煙が延々と広がる神戸市街の火災・・・等々の光景は未だに目に焼き付いている方が多いであろう。
   昨年の東日本大震災に対して何かにつけて比較される震災である。まあその割には今日の報道は静かな扱いであったように思う。
  
   当日私は、中京地区の客先に年始の挨拶回りのアポイントを取っていたので、一旦出社後、兎にも角にも東京駅に行って新幹線の運転再開を待った。そして徐々に再開し始めた新幹線に乗り込んだ。車内は当然超満員。私は自由席のチケットしか入手できなかったが、2階建てグリーン車の階段に陣取ったら「ここは指定席車両だから」と言って車掌から追い出されてしまった。どこまでお役人間感情か。異常事態時の運行である。自由席が超満員で苦渋を強いられている一方、指定席車両にはたっぷりと空きスペースがあるのである。この苦い思い出は忘れられない。 なんとか挨拶回りを終えて帰京する時には難儀をした記憶がないので、多分夕方にはダイヤも相当回復していたのだと思う。

   あれだけの震災なので、身の回りの人間の話を後日いろいろ聞くことになった。神戸市のポートアイランドに住んでいた家内の実兄のマンションではタンスが倒れて奥さんが下敷きになり、歯を折るケガを負った。ポートアイランドは土壌の液化現象で話題になった場所である。その義兄の市内にある会社は2階と3階の間が潰れて無くなったそうである。
   一月前に神戸市の隣に家を新築したばかりで地震に遭った会社の先輩がいた。大手印刷会社の大阪工場長を勤めていた大学の同期生もいた。工場はガタガタになったそうである。

   今日の新聞の記事の中に「大地震 足元にリスク」という見開きの特集があった。日本全土の地図に危険な断層帯や30年以内に大地震が起きる確率などが記されている。これだけの警告がされているのだが、私を含めてどれほどの人が自分が震災に出遭う姿を予測しているのであろうか。大地震はあり得るが、それは自分の足元ではない・・・と。
  

[春を待つ]

       

            
  ジンチョウゲ(沈丁花)
の蕾。すぐにでも開花しそうな様子なのだが、咲くのは3~4月

        
       こちらは5~6月に咲くシャクナゲ(石楠花)だが、蕾はもうこのように膨らんでいる。

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新聞を読んで(重要な問題?)

2012-01-15 23:05:38 | 新聞を読んで

   今日の購読紙の一面を飾るニュースは「社会科 配布ミス続発  センター試験  不本意科目で採点の恐れ」 、「台湾 馬総統が再選  対中改善支持広がる」、「消費税案 反対が57%  内閣支持29%」そして特集記事の「世界債務危機 行きづまる国々 ユーロ分裂の予兆」という見出しが並んだ。

   この中で「ユーロ分裂の危機」は大変大きな問題であり、何回かの連載になるようだ。2面と5面にも大きなスペースを割いて関連記事を載せている。このところずっとくすぶっていたユーロ危機に関し、格付け会社の一つがユーロ圏9ケ国の国債の格付けを一斉に引き下げたニュースが衝撃的を与えている。欧州・ユーロ圏諸国にとどまらずアメリカや日本など世界経済に影響が懸念される重要な問題であって  当然一面に載る記事だ。

   2番目の台湾総統選の記事も、世界的に存在感を増している中国と、戦後日本が国交を重視して来た台湾との関係にかかわる重大関心事であり、一面に相当する。中台関係の平和的発展を訴える国民党の現職、馬英九総統が再選されたことで中台接近、更には統合に向かうの成り行きが注目される。

   消費税の増税について世論調査では「賛成は34%で反対の57%を大きく下回った」と報じているが、そんなの当たり前じゃないの。以前にも書いたが、そもそも国民は国に望むことは多くして負担増を望む訳がないのだ。確かに国や政治家に無駄の削減の努力が見えない部分はあるが、国民にも応分の負担増を認めないエゴがあるのだ。それが選挙の結果に直結するため政治家は逃げ回り、今では国家財政が極めて危険な状況に達するまでに放置されていることは誰もが分かっていることだ。こんな世論調査で国をどのように導こうとしているのか新聞社のスタンスが理解できない。

   さて、一面トップの記事は「センター試験のミス」の問題だが、こんなのがトップニュースなのかと思う。毎年このセンター試験では「英語のリスニングのプレーヤーが××台故障」なんていうのがデカデカとした記事になるのだが、今年はそれに加えて試験方法が変った社会科の試験問題の配布方法にミスがあり、不利を被る受験生が出る可能性があると報じている。一受験生にとっては軽視できない問題かもしれないが、しかし新聞一面のトップで扱う重大問題なのか。首を傾げざるを得ない。 

[春を待つ]

       
  フクジュソウ(福寿草)の芽。見つけた時には思わず「あった!」と声が出た。
  春を告げる花の中でも私が「春の使者」ナンバーワンに挙げるフクジュソウ、その開花が待ち遠しい

    
   左はフッキソウ(富貴草)、ソシンローバイ(素心蠟梅)の蕾。ローバイ(蠟梅)の方は早くも見頃を迎えて連日マニアに囲まれている(右)。

 

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