フォレスタの散歩道(パート4へ) 東日本大震災の20日前、2011年2月にスタートしたこのブログも1000回を超えた

概ね2~3日毎の更新、1回に3題の記事をめどとして来たが、以後間隔や記事の数などに捉われずに更新することとしたい。

東京五輪のエンブレム決定/舛添知事について再び

2016-04-29 11:04:00 | 日記

  2020年の東京オリンピック開催に向けて、その象徴ともなるべきエンブレムや新国立競技場のコンペティションの結果にクレームがつき、一体どうなることやら気を揉ませていたが、このほどエンブレムの選考結果が発表され決定された。私は最終候補の中では「風神雷神」をモチーフにした作品を推したが、選ばれたのは「組市松紋」の作品であった。日本の伝統的な市松模様をデザイン化した幾何学的な紋様の作品で、他の候補作品のような印象的な色彩の作品とは全く異なるものであった。
   ところで作者の名前と風貌が実にユニークである。名前は「野老朝雄さん」、野老と書いて「ところ」と読むそうだ。「ヤロー」と読み違えそうである。風貌がまた面白い。何か隠遁した僧か俳人の雰囲気がある。小林一茶はこんな感じの人だったのではなかろうかと思ったりした。新聞の紹介によるとその野老さんは数学的な文様のデザイン作品を生み出してきたアーティストなのだそうだ。隠遁者の風貌をもつデザイナーが幾何学模様の作品で東京五輪のエンブレムを射止めたというところである。蛇足ながら彼は私の高校の後輩であることが新聞に書かれていた。勿論年代が違うので面識があるわけではない。

   舛添東京都知事がヨーロッパへの豪勢な出張が問題になったのをきっかけに、それ以外の出張においても破格の宿泊費を使っていることや、毎週末には公用車で湯河原の別荘に静養に行っていることなども明るみに出てメディアの攻勢に曝されている。取り巻きの随行を含めた欧州出張では20人1週間で5千万円の旅費と聞いて目の玉が飛び出たが、新聞によると舛添知事の出張宿泊費は他の知事らに比べて突出しているようだ。都の規程でも内閣総理大臣と同等になっていて、これは舛添さん以前に決められたことだろうから彼の”お手盛り”と言えないだろうが、その総理並みの規程の2倍、3倍が当たり前に支給されているそうだ。要人等との面談や陳情などの会場確保を理由に破格なホテル宿泊が日常化しているものと思わざるを得ない。欧州出張が問題化した時にも書いたように私は舛添さんは良識や庶民感覚のある人と思って来たのだが、特権者になってしまったのか。それでは自治体の長として住民の民意は汲み取れないと思いますよ、舛添さん。

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また三菱自動車の不正発覚/高齢者講習を受ける/地震の大分で孫誕生

2016-04-26 09:06:02 | 日記

   三菱自動車の軽乗用車燃費試験データの不正が発覚して深刻な問題になっている。自社の内部告発などによるものではなく、三菱製の軽自動車のOEM供給を受けている日産自動車側が気づいたものだった。メディアにも大きく取り上げられたように三菱自動車は過去(2000年)に長年のリコール隠しが発覚して大きな問題を起こしており、相変わらずの隠ぺい体質が糾弾されているところである。それ以前(1996年)には米国工場で起きたセクハラ・スキャンダルによる不買運動も起きていて、一時は「倒産は時間の問題」とされたところを三菱商事・三菱東京銀行・三菱重工の特別融資を受け、軽自動車ブームの追い風も受けて再建が成ったというところなのだろうが、支援をした三菱グループ各社から愛想尽かしを食らうことは間違いない。
   排ガス試験で不正な検査逃れが発覚したフォルクスワーゲン社が、その後始末として約2兆円の費用引き当てを行ったという記事が載っていたが、三菱自動車なら会社が吹っ飛んでしまう金額である。さてこれはどう展開するのだろうか。

   車の話題ついでということではないが、今年8月の運転免許更新に先立って70歳以上対象の高齢者講習を受けた。幸い会場となる自動車教習所が自転車で行ける所にあり、講習は安全運転などの座学、動体/夜間視力、運転適性診断、そして実車での運転チェック等で計所要3時間であった。私は強い近視なので視力検査が大の苦手で不安はあったが、眼鏡をかけての視力は問題なく、動体視力と夜間視力も年齢にしてはよい方だったので安心した。
   またドライビングマシーンというのか、模擬運転席で画面を見ながらハンドルとアクセル、ブレーキを操作する運転適性診断も年齢相応以上ということだったので、まだ免許証返上は考えなくてもよさそうだ。

   大分に住む三男家族への地震の被害もなく、臨月を迎えていた嫁さんが昨日無事二人目の女の子を出産し、母子ともに健やかとの知らせに安堵した。新聞記者で毎日仕事が夜遅くに及んていた三男も会社の計らいで育休を取らせてもらっており、長女の保育園の送り迎えなどをしている由。何よりの便りである。

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街は初夏の香り/地震被災地に非情の雨/予測外の地震に原発を思う/報道の自由度

2016-04-22 10:11:26 | 日記

   桜(ソメイヨシノ)が散って若葉と変わった後、八重桜とともにハナミズキやツツジが一気に咲いて街路や公園が華やいで来た。そして「夏は来ぬ」の唱歌の中に歌われる卯の花(ウツギ)を見かけて気温はまだまだながら初夏の香りを感じた。

   14日夜の震度7(M6.5)の地震以降、震度6強・6弱の余震が頻発、15日深夜のM7.3(震度6強)の地震が「本震」とされ、14日のものは「前震」とされる異例の群発大地震である。依然続いている余震も記録的な回数に上るなど「予測を越える」大地震となっている。そんなさ中に今度は被災地域に大雨が追い打ちをかけ、住民の避難生活や捜索・復旧作業にも大きな影響が出ている。何と非情な大雨なのだろうか。

   こうした重大災害の一方で原発の方はどこ吹く風で運転ないし運転再開準備をしている。関係者は「福島第一原発は例外中の例外。今回の地震程度で安全に問題はない」としているが、人知の予測などたかが知れているとは思わないのか。今分かっていることが全てと思い込んでいるようだ。現在では「地球が太陽の周りを回っている」「地球は球形をしている」ことは誰でも知っているが、それまでは誰もが太陽が地球を回っており、地球は平らであることを疑いの余地なく信じていた。現在でもまだ未知のことはいくらでもあるはずだ。原発関係者が「まだ知らない、予測できないことはない」と偏狭に思い込んでいることに恐怖を覚える。”想定外”のことが起きたらもう取り返しがつかないのである。

  前号(20日)で、日本の報道の自由度は世界各国のランキングで余りに下位にあるのに愕然とし、開かれた国だと思っていた私にはショックであったと書いたところ、すぐその翌日の新聞に「報道の自由 72位」「海外から懸念も」という記事が載った。 
   「男女平等」や「所得格差」など『平和』をイメージさせる指標でいつも上位にある北欧諸国がこのランキングでもトップ層を占めていた。因みに中国や北朝鮮に警告を鳴らす米国も41位と褒められたものではないが、やはりロシア(152位)、中国(176位)、北朝鮮(179位)は「自由の後進国」と位置づけられている。日本も前年(61位)よりランクを落としており、安倍政権のもとでは更に低落するのではと懸念する。

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南阿蘇の親友の消息/救援に気持ちが逸(はや)るが/我が国の報道の自由度は?

2016-04-20 10:41:48 | 日記

   熊本を中心とする地震は今現在も余震が頻発している。また避難所生活で疲弊したり、車の中で夜を明かすことによるエコノミー症候群など”二次災害”も出て来ている。
   そんな中、南阿蘇町に住んでいる会社時代の親友Hとようやく連絡が取れた。南阿蘇町は家屋倒壊や土砂崩れなどの地震災害の中心地として連日報道されており、彼の消息が気になっていたのだが家の電話が繋がらないし、災害ダイヤルにもメッセージが残されていなかった。大分市にいる仲間の一人に見舞い方々Hの消息と携帯番号を尋ねて連絡を取ったところ、なんと地震の4日前から家族揃って川内の実家に居て難を免れたという。家屋も近所の方からの報告によると外観に大きな異常はなく、近辺での土砂崩れなどもないとのことだ。しかし本人が思うには家の中は恐らくクチャグチャになっているだろうと言い、「道路が遮断されているので帰るにも帰れない」と半ば笑って語った。
   Hは会社で1年後輩の鹿児島男児、気のいい男で人気があった。私の工場時代には山仲間、ゴルフ仲間で、ある時は仕事仲間でもあった。リタイア後、奥さんが喫茶店をしたいということで 、それまで縁のなかった南阿蘇町のペンション地帯に居を構えて悠々の生活を送っていたのだった。まさかの大地震である。

   昨日開かれた民生委員会議で市長からの挨拶があり、この度の地震災害に対して市民から救援活動や物資の寄贈などの申し出が相次いでいるが、活動や物資の受け入れ先が決まっていないので市としてはまだ動けないとの話があった。「何とか早く救援の手を差し伸べたい」と逸(はや)る気持ちは理解できるとしても、現地では余震が続き、建屋の損壊・倒壊の危険があり、交通手段も分断されている。何より統制する組織も出来ていない中で素人や必要でない物資が送り込まれても現地では困る方が先に立つ。ここは冷静になった方がよいだろう。そしてまだ記憶が生々しい東日本大震災での経験を十分に取り入れて生かすことが肝要と考える。
   
   今日の新聞に、「表現の自由」に関する国連特別報告者として公式に訪日したデービッド・ケイ氏が日本での調査を終えて19日に行った記者会見で「日本の報道の独立性は重大な脅威に直面している」としてメディアの独立性保護や国民の知る権利のための対策を講じるよう政府に求めた、とあった。現在政府による表現・報道の自由への関与、圧力が論じられているが、国連の担当官からもはっきり政府の圧力で「中立性」「公平性」が歪められているとの見解が示された。私も時々取り上げるが由々しき事態だと思う。数か月前に世界各国の報道の自由度のランキングの記事が載っていたが、日本が余りに下位にあるので愕然とした覚えがある。日本は自由だ、開かれた国だと思っていた私にはショックであった。余りにも我が国の現実を知らな過ぎたのであろうか。もはや北朝鮮や中国の報道統制を批判している場合ではないのかも知れない。 

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熊本の地震いつまでどこまで/趣味の切手の価格に驚き

2016-04-18 12:01:30 | 日記

   熊本県を中心とする大地震が予想外の展開になっている。前号をアップした時点(15日朝)ではその前夜の震度7の地震による被害の様子がまだよく分からなかったが、その後も大きな”余震”が止まず、被害も大変なことになって来た。余震と言っても震度6強・6弱と、それだけで凄いものだ。中でも15日深夜(日付は16日午前1時25分)にはマグニチュード7.3というのが発生、初めの7.0より規模が大きくてこちらが”本震”とも言われほどである。これを書いている現在でもテレビでは余震の字幕が流れ続けていて、一体いつ地震が収束するやら不安や焦りが募っている。
   最初の揺れが夜のことで被害の状況もつぶさには分からなかったが、日が変わりまたその後の余震が重なって続々と被害の広がりの様子が伝わって来た。私は会社時代に熊本と大分の両工場に勤務したことがあり、報道される地名に馴染みがあることを前号に記したが、熊本城の屋根瓦が無残にも崩落し石垣も一部崩れ、工場の神社の本体神であった阿蘇神社が全壊、山が崩れて熊本・大分を横断する国道57号線を塞いでしまった光景などの写真や映像を見ると改めて地震の猛威に呆然とする。
   家を失い、あるいは余震の危険から避難所での不自由な生活を強いられ、電気・ガス・水道などの生活インフラが止まったり、鉄道や自動車道などの交通網も運休や通行止めとなる姿・・・それはいつ自分に降りかかるかは分からない地震大国ニッポンの光景そのものなのだ。

   先日の話。中学のⅠ,2年生のころ私は切手収集を始めた。近くのタバコ屋さんで買った切手がとても奇麗だったのが動機であるが、それは鈴木晴信の浮世絵切手であった。それまで知らなかったのだが、「切手趣味週間」の切手として毎年発行されていた浮世絵シリーズで、実はその頃切手収集がブームになっていたのだ。切手収集をされた方なら知らない人はない浮世絵シリーズの「月と雁」「見返り美人」などは垂涎の的で高値を呼んでいた。私は自分の小遣いの範囲で切手ショップで買ったり友達と交換したりしたが、新規に発行される記念切手は必ず揃えた。それもまあ5年か6年くらいだろうか。戦中・戦後のものを含めるとかなりの数にはなる。その後時々新しい切手カタログを買って”時価”を調べたりしたが、ストックブックに整理したままずっと眠っていた。
   先日、金券ショップの買い取りのチラシが入っていて、「切手1枚から買い取り、高値査定致します」とあったので、ストックブックを持って行った。以前のカタログ価格で計算すると数十万円にはなる。半値五割引(50%×50%)としても十数万にはなると踏み、「10万以下なら孫にあげる」つもりだった。そしたら店員が言う。「昭和30年代以降の切手はほとんど額面割れしています」と。もう値踏みをしてもらう前に孫にあげる方に決めた。切手には有効期限がないはずで、当時10円の切手は今でも10円で使えるはずだ。それが額面割れとはどういう意味だろうか。
   それにしても今の子(孫たち)は切手などに興味があるのかしらん。
  

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