野党第一党の民進党の混乱に乗じて安倍自民党が強行した衆議院解散と総選挙。これに対して小池都知事が国政に乗り出して「希望の党」を立ち上げたのもびっくりだが、民進党の新代表に就いたばかりの前原代表がそれに完全に乗っかって民進党は公認候補を立てず全面的に希望の党公認で総選挙を戦うとの方針を打ち出したのも驚いた。実質解党を意味する挙に出たのだから驚くまいことか。もう民進党の進退窮まったというところではあろうが、安倍政権の独走を止めるためには「名を捨てて実を取る」決断と言う。「身を捨ててこそ 浮かぶ瀬もあれ」という諺もあり勇断とも思えるし、しかし自殺行為にもなりかねない。迎える希望の党小池代表は「民進党との合流のつもりはない。来たる者は拒まないが、党の方針に合う人物かどうかで選別する」と、既に前原代表の思惑と齟齬が生じている。
もう選挙戦は始まっているのに、俄かな政党・政策協議が間に合うのだろうか。確かに都議選で見せた小池人気に反安倍自民勢力が結集すれば強力な台風の目になるが、果たしてそう上手く進むのだろうか。最大の課題は民進党議員がそっくり新勢力に合流できるのかどうかだろう。一日々々の動静に目が離せそうにない。
秋たけなわの今日は私が児童の見守り当番を勤める小学校の運動会だった。昨年は雨で2回延期となり3度目の正直の開催となったが、今日は高曇りから薄日が漏れる絶好の運動会日和。2年前に現在の校長が着任してから主要行事が雨に祟られることが多く、ご自分でも「雨女かも」などと言われることがあるが、昨日見守り当番だった折り校長に「明日は天気が良さそうですね」と声を掛け、今日も運動会が終わってから「よかったですね」とねぎらいの言葉を掛けた。校長も照れながら「いやあ、おかげさまで」と笑顔で答えられた。
余計な話になってしまったが、日和もよかったし運動会の内容も例年よりよかったように思う。閉会式で挨拶に立った児童代表が途中で感極まって声を詰まらせたのもそういう気持ちが表れたものと、参観の保護者たちも私同様感動の面持ちであった。
ところで昨年、運動会のクライマックスである組体操の”タワー”が高さを競う余り骨折などのケガが全国的に問題となり、タワーをやめたり縮小する動きになったが、当校でもタワーをやめて新たな組体操になっていた。私も参観者受けを狙うようなタワーには反対だったが、今日は組体操終了時に大きな拍手が送られていたので、よかったなと思った次第である。
左=応援団のエールで始まる 中=徒競走 右=騎馬戦
左=綱引き 右=6年生の組体操の一つ
左=台風の目 右=恐らく1000人近くいた参観者