フォレスタの散歩道(パート4へ) 東日本大震災の20日前、2011年2月にスタートしたこのブログも1000回を超えた

概ね2~3日毎の更新、1回に3題の記事をめどとして来たが、以後間隔や記事の数などに捉われずに更新することとしたい。

ルーブル展/中国訪問

2013-08-26 21:49:00 | 日記

   少し前の話になるが、東京都美術館で開かれていた「ルーブル美術館展」を観に行った。ルーブル美術館展と言っても、「モナ・リザ」や「ミロのヴィーナス」などの美術品を展示したものではない。サブタイトルは「地中海四千年のものがたり」と銘打ち、その名の通り地中海周辺地域の4千年に亘る歴史の美術・工芸品等を時代別・地域別に編集展示したもので、時空的に壮大な美術展であった。ルーブルからは8つの部門の200点ほどが出展されていた。

   実はこの美術展が新聞に紹介された時、65歳以上無料のシルバー・デーというのがあるのを知り、その日は近くの広小路亭の講談定席があるので併せて出かけたのだが、開場30分後に着いた時には長蛇の列で並んで入場を待っていた。(写真下)  夏休みの親子連れや一般の来場者も見受けられたが、さすがにこの日は”シルバー”が圧倒的に多かった。「待ち時間30分」のプラカードが立っていたが、入場までに小一時間を要した。展示場に入るや、古代エジプト文明やメソポタミア文明、ギリシャ文明、古代ローマ帝国、フェニキアやカルタゴ、アレクサンダー大征軍・・・などなど高校時代に好きだった世界史に出て来たキーワードの数々に胸躍る思いがした。今、地中海と言えば温暖な地中海気候とかオリーブ、青い海などを思い浮かべるのではないかと思うが、こうして見事に編集された美術展を観て改めてこの地域一帯のダイナミックな歴史的意義が浮かんで来た。もう一度観たい思いに駆られるし、出来ることならこの足で遺跡などを訪ね歩いてみたいものだ。

        


   今朝の朝日新聞の「日中関係 非難の応酬、抜け出すには」というコラム記事には頷くところ大であった。中国総局長の署名記事である。終戦記念日の閣僚の靖国参拝や安倍首相の戦没者追悼式での式辞について報じる中国の新聞を暗澹たる気持ちで読んだことや、報道管制下の情報で中国人の日本に対する誤解を憂える一方、こうして膨らむ反日感情に対抗するかのように日本人の反中感情をも懸念している。そして、中国という「国家」は付き合い方が難しいが、そこには13憶の「人間」が暮らす。「中国」と「中国人」は必ずしも一致しない・・・・と書いている。
   丁度、私は明日から一週間ほど中国を訪ね、13憶の中の20~30人の「中国人」(主に日本語の教え子)に会って交流をして来る。彼ら彼女らは「日本」と「日本人」は違う、と理解をしている。交流に何の不安も懸念もなく、曇りない気持ちである。

   という訳で、一週間ほどブログの方はお休みをさせていただく。

 

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スポーツ・芸能3題

2013-08-23 10:40:08 | 時事トピックス

   「スポーツ・芸能」というジャンルがあるようで、この世界は昨日からビッグニュースで賑わっている。私が知った順はイチローの日米通算4千本安打達成、甲子園の高校野球決勝戦は群馬・前橋育英の初出場初優勝、そして元歌手藤圭子さんの”自殺”で、パソコンに向かってブログを書いている今もテレビが繰り返し蒸し返し放送している。

   イチローの4千本安打は大分前からカウントダウンが始まっており、達成が昨日であったことは何ら驚きではない(但しニューヨークの現地時間では21日のこと)。しかし、新聞・テレビで報じるまでもなく、この数字は「とてつもない」偉業である。イチローの偉大さについてはこのブログでも何回か書いたが、改めて「すごい」と思う。
   ただ日本のプロ野球とアメリカの大リーグでの記録を足したものなので、記録としては何かスッキリしない部分がある。そのことについて4、256本の大リーグ記録を持っているピート・ローズが朝日新聞とのインタビューで「偉大な打者であると尊敬しているが、4千本の記録は認められない」と語っている。長い歴史を誇る大リーグでも4千本安打はこのローズ選手と、「球聖」と言われ4,191本を打ったタイ・カッブの2人しかいない。「その2人に次ぐ大記録」とか「2人を追い越せ」という評価や期待はちょっと危うい。例えば、韓国プロ野球でホームラン500本打った強打者が日本に来て300本打った時「王選手に次ぐ800本塁打の大記録」とフィーバーするであろうか。それに似た記録の意味合いがある。
   それにしたって、日本のプロ野球で7年連続首位打者、アメリカに行っても10年連続200本安打や1シーズン262安打の最多記録など、日・米で超一流の選手であることは一点の疑いもない。

   夏の甲子園は昨日、群馬代表の前橋育英の初出場初優勝で幕を閉じた。決勝戦は接戦となったが、延岡学園は宮崎県勢初優勝の悲願叶わず前橋育英に勝利の女神が微笑んだ。試合後のインタビューで育英の選手が「寮母さんを日本一の寮母にしたかった」というのを聞いたが、荒井監督の奥さんが選手達の寮母なのだそうだ。監督の長男がチームのキャプテンを務めており”荒井一家”の団結の勝利だったのであろうか。
   私は準決勝に2チーム残った東北勢同士の決勝戦を夢見た。少なくともどちらかが決勝に残って東北6県の悲願達成をと思ったが、両チームとも準決勝で敗退した。私が注目して前号で取り上げた花巻東高の小兵・千葉選手は四球狙いのカット打ちに疑問の声が上がり、その影響かあったか準決勝では無安打に終わり、チームも敗れ去った。 
   総体的に強打の大型チームより堅守・好打の高校が上位に進出した大会であった。

   3つめの話題、元歌手の藤圭子さんが高層マンションの下で倒れているのが見つかり、状況から自殺と報道されている。私も40年ほど前、この人のファンの一人であった。きれいな顔立ちに似合わない、ややドスを効かした声で歌う演歌は、社会の底辺で不幸を味わっている者の恨み節=怨歌と言われ一世を風靡した。しかしその生まれ育ちや人気歌手との結婚・離婚、引退してからのアメリカ生活など謎につつまれる部分が多かった。そしてその子が宇多田ひかるという当代きっての人気歌手になっているが、私の好みの歌とは全く違うので関心はない。まあ、これからしばらくは芸能誌や大衆週刊誌がいろいろ書きたてることであろう。合掌


[今日の花] 

       
                   カンナ(カンナ科)=真夏に派手やかさを誇る花である   

          
              クリ:ブナ科)の実のイガイガ      ホップノキ(ミカン科)の実*
             *この実がビール原料のホップの代用にされるというので付いた名のようだ

 

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恒例ブドウ狩り/小さなヒーロー

2013-08-21 07:31:59 | 日記

   昨日は市内にあるブドウ園でブドウ狩りをして来た。ブドウ狩りと言っても、我が家で食べるよりは親類や知人にお中元代わりに贈るブドウを自分で摘んで、箱詰めをして後は業者に配送を頼むのだ。ここ6,7年、8月の盆前後の恒例になっている。
   確か昨年もブログに紹介したが、贔屓にしているこのブドウ園は近所の人達から折り紙つきの良心的な営農家で、口コミで毎年開園の日は賑わう。
   今年のもぎ取り量は31房で15kg強、9軒の送り先に箱詰めをして帰って来た。

写真左:ブドウ狩りにやって来た人たち(葉の間から漏れる陽の光でマダラになって見にくいが・・)
同中:たわわに実ったブドウの房
同右:美味しそうな房を見極めながらハサミで摘んでいく


   甲子園の高校野球がいよいよ準決勝戦を迎える。
   数々の熱戦、勝利の感激、負けての涙・・・いつもながらの真夏の青春が日本列島を湧かしているが、今大会は特に東北勢の活躍が光っている。準決勝進出4校の内2校が東北勢である。かつては野球後進県と言われた東北各県や北海道の高校チームが近年では全国大会で優勝を争うこと再々である。冬場は練習もままならなかった時代と異なり、屋内練習場が整備されたり、学校も有望選手の獲得に力を入れている結果なのだろうか。対照的に気候に恵まれているかつての野球王国の四国勢が地盤沈下しているようだが、今大会ではベスト8に2県の代表が残った。
  
  それはさておき、今大会、剛腕投手でも大型スラッガーでもない、小さなヒーローが注目を集めている。身長156センチというひと際小柄な花巻東の2番打者、千葉太選手だ。小さな体を逆手に取ってさらに膝を折って身をかがめる相手ピッチャーの投げづらい独特のフォーム。それで初戦(2回戦)は3安打を放ち、次の3回戦では長打は無いと見た相手が内野4人という奇策に出たがその裏をかくようにまた3安打・・・とこれは新聞を読み返したものだが、19日の準々決勝はテレビを観ていて喝采を送った。それでなくても投げにくいピッチャーは苦心して投げたボールを散々ファウルで粘られ、結局はフォアボールを選ばれて四球4つ。ヒットも1本打って全打席出塁である。当人はヒットを打つよりもフォアボールで出ることを本分と心得ている。こんなユニークな選手は高校・大学・プロの野球を通じて見たことがない。 

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桜島の噴火

2013-08-20 06:51:35 | 日記

   まだまだ厳しい暑さだが、猛り狂ったような暑さから「残暑」という感じの日差しになった気がする。

   鹿児島県の象徴とも言える桜島が噴煙を上げている。新聞で「キノコ雲」の写真を見たが、18日午後4時半の爆発では噴煙が火口から上空5000メートルに達し、観測史上の最高を記録したのだそうだ。
   桜島の噴火には思い出がある。もう十数年前のことだ。
   桜島の噴火が続き、風下に当る鹿児島市内には連日火山灰が降って、家の窓は開けられず、洗濯物は干すことができず、道路に積もった灰を車が巻き上げる・・・といったことで市民生活の被害は甚大であった。そのため市内の家庭用クーラーの普及が日本一になったという笑えない笑い話が広まっていた。丁度そんな折に鹿児島市に社用で出張したのだが・・・。 
   着いたその日は降灰もなく普段通りの市内の光景であった。が、会食の接待を受けてホテルに戻る時、夜なのに日傘を差して歩く女性の姿を見かけた。それも一人二人ではなかった。「夜になぜ日傘?」と思いながらホテルに戻ったが、その謎は翌朝解けた。朝ホテルを出ると街中は灰で真っ白になっていた。昼間降っていなかった火山灰が昨夜から降り出していたのだ。なるほど、灰が降り始めたので日傘を差していたのである。
   道路に積もった灰を車が巻き上げて走って行く。惨めなのは食道・レストランやお菓子屋、魚屋、惣菜店など食べ物関係のお店、そこにも容赦なく灰は降りかかっていた。
   用事は前日済ませたので、帰りの列車までの間ショート・トリップの観光バスに乗った。バスには雨も降っていないのに客のための傘が用意されていた。市街地を見下ろす城山公園から眺める景色は降灰で少し霞んでいた。
   観光の時はそんなに灰を被った感覚が無かったのだが、列車に乗って洗面室で顔を洗った時に驚いた。顔を拭いて櫛で髪の毛をとかしたら、ジャリジャリという感じで灰が櫛に残った。それは夥しい量であった。自分の気が付かぬ間に髪の間に潜り込んでいたのである。
   鹿児島市民が大変な生活を強いられていることを実感した瞬間でもあった。
  
   現在はエアコンが完全に普及していて夏に窓を開放する必要がないかもしれないが、それでも桜島の風下に当る地区の降灰の影響は計り知れないものがあろうかと改めて思うのである。

 

[今日の花]

熱帯スイレン(スイレン科)=その名の通り熱帯地方原産のスイレン(睡蓮)で、寒さに弱く日本の屋外では越冬できない。水面の上に花茎を伸ばし情熱的な花を咲かせる。

      


左下:ハイビスカス(アオイ科)=これも熱帯・亜熱帯地方原産の花で、日本では沖縄を代表する花になっている。園芸的にはブッソウゲ(仏桑華)とその交雑種を指すのだそうだ
右下:タマアジサイ玉紫陽花:アジサイ科)=アジサイの一種だが、花期が遅くこの時期に咲く。蕾が玉のようだというのでついた名前とか

       

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お盆の大分旅行終る

2013-08-18 10:52:32 | 日記

   家内の親戚筋の初盆のお参りが2件あり、この暑いさ中そしてお盆の帰省ラッシュの中、13日から大分に出かけて昨夜帰宅した。4日間であったがテレビや新聞を少し見る程度で世間の動きには無頓着に過ごした。連日の甲子園・高校野球が流れて行くほかは、15日の靖国参拝と戦没者慰霊祭での安倍首相のメッセージや京都・福知山の花火会場での爆発事故が頭に残っているくらいである。
   日頃は、朝目を覚ましてから新聞を隅々まで目を通したり、テレビのニュースをつけたりするのが習慣化しているが、それらは無ければ無くても済むもんだ。ただパソコンは携行しなかったので、メールやSNS、このブログなどには不自由した。

   初盆のお参りを2件済ませば、あとは旅行である。別府のホテルを起点に、大分空港で借りたレンタカーを走らせ4日間で500キロほどのドライブを楽しんだ。帰省ラッシュとかいうシーズンではあったが、大分県内はどこも車はスムーズで、普段なら混雑する大分市や別府市の中心部も、会社等がお盆休みのためいつもより空いていて楽だった。観光地も駐車場は確かに一杯であったが、、山間や沿岸の道路はガラガラのノンストップ。
   昨夜東京に帰って、JR駅からタクシーに乗ったら、信号信号で一々停車する。いつもはこんな所で運転していたわけで、地方でのドライブは本当に快適である。時折家内の気分転換のために運転を替わったが、家内も快適そうにしていた。

   ところで家内と大分に行くのは今年3回目なのだが、大分生まれの家内には親戚や知人がいるためもあり、いつも両手一杯に土産を抱えて行き、帰りは帰りでまた土産を買い漁るのだ。何でそんなにおみやげが要るのかと思うのだが、そういえば普段家内が水泳やバドミントンの仲間からよく”おみやげ”をいただいている。どこかへ行ったらおみやげを買って帰るのが、おばちゃん達のマナーなんだなと思い至った。
   それにしても、今回はインターネットで飛行機もホテルもお盆のハイシーズンとしては格安で予約できたとホクホク顔だったのだが、往復の土産の量を見ると何か水を差された気分ではあるのだ。

 
  

     
   鶴見崎半島の透き通るような青い海   九重連峰に向かって真っ直ぐ伸びるやまなみハイウェイ     

  
左:石畳の坂道の両側に昔ながらの湯治場の旅館が並ぶ湯の平温泉
  中:瀬の本高原の奥に霞む阿蘇連山(よ~く見るとかすかに山影が・・・)
     右:高原の乗馬クラブでパッカコッポというお散歩に出遭った

  

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