陽だまりの旅路イスキア

あ、slice of life…日向香を感じる日々の暮らし…

久しぶりの映画

2010年12月13日 | slow culture

HAT神戸に映画を観に行った。
午後6時50分の開映。この日が
封切り初日であったが、何とも空いている。
客席はほぼがらがらといった状態だ。
初日でこれなら大丈夫かな?
他人事とは言え不安になるほどだ。この映画
原作も読んでいるし何より好きな作家だ。
それに神戸がひとつの舞台でもある。
そして監督も、静謐な映像が印象的だった
処女作“青いパパイアの香り”を撮った
トラン・アン・ユン監督だった。
二つのお気に入りが重なった。それに
この原作をどう映像に展開しているのか
とても興味があった。

観終わって。
私の素直な感想で言えば、この映画
原作を映像化するには少ししんどいように感じた。
なんでだろう?
駐車場へ向かうエレベータの中で
連れ合いにそういう意味の感想をふと述べたら
たまさか乗り合わせたお宅風のお兄ちゃんが
相槌を打つように私の言動に反応した。
なんかもっとしゃべりたそうだった。
私は映画通でないからよくわからないが
この映画の評価は専門家に聞いてみたい。

■鑑賞記

ノルウェイの森 2010年 134分

監  督:トラン・アン・ユン
キャスト:松山ケンイチ、菊地凛子
109シネマズHAT神戸 Th10 F席
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静謐の情念 上村松園

2010年12月12日 | slow culture

京都国立近代美術館・上村松園展へ。

旧きよき日本の暮らし。その生活の中での
何気ない女性の表情を静謐なタッチ中に
そこはかとなく浮かび上がらせている。
そのように感じる絵だった。
日常の中にある日本人のさりげない品と格。
心の動き。俳句に通じるものを感じた。

■本日の私のお気に入り作品。

作品番号25 蛍
蚊帳を吊っている女性がふと蛍に眼を留める。
そのしぐさや表情が何とも可愛い。写生の妙。
デッサンの下絵もとても美しい表情だった。
私の一番はこの作品。

同71 夕暮
夕日の光りに針先に糸を通そうとしている女性。
淡い光りのなかでどこか懐かしい光景だ。

同72 晩秋
敗れた障子を繕ふ女性。その背(せな)と
女性の美しい表情が何ともいえない。
どちらも手の表情の何と美しいことよ。

ベスト3は以上の作品でした。
蛍は松園38歳の時の作品。
どこか若々しいタッチを感じるが
夕暮と晩秋は60歳後半の晩年の作品。
そぎおとされた静謐の中でひしと伝わる情感。
息を詰めて、いつまでも眺めていたい
心の深部を突き動かされるような
そんな衝動に駆られた作品である。

その他のお気に入り作品。

・粧   品のある色っぽさ
・時雨  紅葉に俯き加減の女性がなんとも
     今にも駆けていく臨場感
・虫の音 すだれから覗く女性。今にも虫の音
・人形つかい 襖の間の人の表情がなんとも
・待月  後姿が美しいなあ
・冬雨  動きのある絵。松園の雨の絵は好きだ
・虹を見る きっと綺麗な虹がかかっているのだろう
・風   碧い着物の何とも美しき。表情もよくて
     出している足がなんとも言えん可愛さ。
・鼓の音 2種類ある。2年後の作品のほうは躍動感があった。
     着物の配色違いだけではない何か
・新蛍  こちらの蛍もいいねえ。
・鴛鴦髷 合わせ鏡を覗き髪を気にする女性。可愛い。 

松園の描く女性は、浮世絵の女性と違って
唇小さく、楚々としてとても可愛い。
何故だか心落ち着く美人なのだ。
それは松園の母への憧憬が、作品に
どことなく現れているからなのだろうか。

日本の美しい心と情景に触れた一日(ひとひ)
でした。

“針穴の先に夕べの冬日かな”
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行列もっちりドーナツ

2010年12月11日 | slow gourmet

京都地下鉄・四条駅に
コトチカがこの秋にオープンした。
地下鉄と阪急烏丸駅の繋がる地下。

“全8店舗のうち半数が京都初出店。
カフェバールから生花店まで
多彩なお店がそろっています。”

駅貼の宣伝コピーが飛び込む。

その中の一軒がやけに行列してる。
英語の看板なのでケーキ屋さんか
何かわからなかったが、どうやら
最近巷で人気のドーナツ屋だとか。
なるほどググってみるとなかなか人気らしい。
クリスピー・クリーム・ドーナツと言ふ。
京都初出店とか。いつも最後尾を示す
プラカードを持った人が最後列にいるのだが
その日は列が短かった。なら好奇心もあって
少しだけ並んで件のドーナツを買ってみる。
カラフルなドーナツを二つ。そして
クリーミィなモノを三つばかり。

結構値段は高めだと思う。してお味は?
時々かみさんが買って帰る某チェーン店の
モノに比べてこちらはかなりもっちりかな?
それに結構こってりした濃厚な食べ応え。
これはなるほど美味しいが、私たちには
若者向けの濃厚な味という印象を受けた。
そう言えば並んでいる客層は30代前後が多い。
美味しいけれどちょっと中年には重いかなあ。
まあ我々がメインターゲットではあるまいが。
しかしやはり中年には和菓子が合っているか。

■Krispy Kreme Doughnuts 四条烏丸店
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駅の風景 三井寺駅

2010年12月10日 | slow culture

京阪・三井寺駅は石山坂本線。
ここから浜大津まで一駅乗って
浜大津で京津線に乗り換え京都へ。
JRなら京都駅まで速いし安いが
この京阪ルートは少し分が悪い。
しかし三条まで行けるから便利だ。
京津線は浜大津から御陵(みささぎ)駅まで。
御陵駅からは京都地下鉄に接続している。
逢坂山を越える大谷~上栄町間には
61‰の勾配区間があるし、また浜大津付近は
路面区間でなかなか趣きがある。
結構絵になる風景が散在している。
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三井寺の名残り紅葉

2010年12月05日 | slow life

最後の紅葉狩に三井寺へ。
紅葉便りでは、色あせ始めや
落葉の知らせがちらほら。やはり
先週辺りがピークだったのだろう。
おかげでこの日は人出も少なし。
まだ綺麗な色づきの紅葉を、ひととき
じっくりと愛でることができた。

近江八景の一つに数えられる三井の晩鐘。
300円の撞き代を払って思い切り撞いてみた。
なかなか気持ちよし。
琵琶湖畔まで届いただろうか。

行きはJRで大津まで来たが、帰路は
琵琶湖疏水の道沿いに京阪三井寺駅へ。
浜大津で乗り換えて京都まで向かった。
カーブやトンネルの多い京都までの遠路。
路面の所は、なんか広電の宮島線みたい。
しかし京阪電車も京都地下鉄と直結していて
とても便利でした。
京都でごはん食べしてから神戸まで戻りました。
しかしピークを過ぎたとはいえ
休日の京都はまだまだ人が溢れていますね。
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はじめての水彩画 静物Ⅱ

2010年12月04日 | slow life

また静物画を描く。

今度はニンジンがあった。
ニンジンはいいが、葉っぱがある。
これを描かなあかんのか…辛し。
ニンジンの葉っぱは細かい。
しんどいなあとめげそうになるが
何とか気持ちを切らさずに描く。
先生の指導を受ける。
先生が筆を持つと結構大胆に
絵の具をたっぷりつけて描く。
なるほどそういう風に描くのか。
勉強になりました。

出来栄えは?
まあこんなもんですね。
いつもながら私の構図はユニークらしい。
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