私は大の灯台好きである。
小さい頃船乗りに憧れた影響か
それとも神戸や父の故郷九州の海に
育ったからか?よくわからない。
灯台が好きな理由は
何より灯台は孤高だからだ。
厳しい自然環境に耐えながら
海の安全を守っているその使命感。
美しい白亜の石造りのその勇姿。
碧い海とのコントラストが
その孤高さをよりいっそう引きたたせている。
宮津からやっと足を伸ばして経ヶ岬灯台へ。
前回も試みたが、降雪が激しくなり断念。
今回は、幸い気温も氷点下にならず
何とか通行できたのである。年末の時期は
灯台に行き着くのもなかなかなのだ。
途中、切り立った崖沿いの道もある。
経ヶ岬灯台…近畿地方最北端に位置する。
明治31年12月25日誕生。
明治政府の富国強兵策に伴う
海運助成政策の一環で設置さる。
日本初の水銀槽式回転機械なのだそう。
あの水上勉の「五番町夕霧楼」や
木下恵介監督画「新・喜びも悲しみも幾歳月」
の舞台もあいまってか、この灯台に立つと
何故かじ~んとする私がいるのであった。
■経ヶ岬(きょうがみさき)灯台
京都府京丹後市丹後町袖志
日本三大灯台のひとつ(経ヶ岬、犬吠崎、室戸岬)
日本の灯台50選