陽だまりの旅路イスキア

あ、slice of life…日向香を感じる日々の暮らし…

幸せ昼ごはん ご近所寿司

2024年01月21日 | slow gourmet

久しぶりにご近所寿司でお昼ごはんを食べました。

寿司屋というのは日本人にとって身近であり特別な食べものでもあります。昭和の時代、祝い事などハレの日には父が「寿司でも取ろうか」なんて言いました。そういうときは「やったぁ!」と子ども心に喜んだものです。

概ね寿司には三つの類型があるように思います。一つは格式の高い寿司屋、二番目はサラリーマンなんかがアフターで行けるような寿司屋、そして三番目はご近所の寿司屋。一番目はミシュランクラスなどを筆頭に、接待で使ったりするような数万円クラスの高級寿司屋ですね。

二番目は手頃な予算で仲間とわいわい酒でも飲みながらつまめる寿司屋ですね。まあ数千円クラス、高くても1万円は超えない所かな。大阪なら天神橋筋五丁目界隈の寿司屋なんかよく利用したものです。

三番目のご近所寿司は幼い頃から馴染んできた寿司屋です。出前で取ったり、食べに行ったり。家族御用達といったそんなお寿司屋さんですね。

今回訪れたご近所寿司屋さんはもう半世紀前から知っている店です。半世紀前は六甲の二号線沿いに店を構えておられました。確か隣にアヒルがいる釣餌屋さんがあったと思います。小学校の頃はここで釣餌を買って摩耶埠頭なんかに自転車で釣りに行った思い出があります。特に晩秋だったか、埠頭で釣ったきらきらとした太刀魚の感触を今でも鮮明に覚えています。

ご近所の寿司はやはり最初に舌が覚えた寿司の味ですね。この寿司で寿司を覚えたと言っても過言ではありません。ほっとする寿司といった感じでしょうか?

昭和人間の私にとっては、こんな寿司はやはりあの志賀直哉の「小僧の神様」の仙吉と同じようなものかもしれません。勿論神様のような存在は、当時の小さい私には父でしたが笑

さて今の時代、庶民の子どもたちにとっての寿司の味は、家族で行くスシローやくら寿司さんのような回転寿司屋の味でしょうか?(あ、忘れてました。この回転寿司屋さんが四番目の類型ですね。)

握りと鉄火巻のボリュームある鉄火巻定食。お腹いっぱいになりました。ごちそうさまです。大将も以前見た時より少し良く見えました。ご自愛ください。

◇六五寿司 御影店 神戸市東灘区御影1-4-21

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