陽だまりの旅路イスキア

あ、slice of life…日向香を感じる日々の暮らし…

涼しく生きる

2022年06月29日 | tete a tete

各地で気温がぐんぐんと上昇中である。
テレビでは連日この暑さを報道している。
サーモグラフィーカメラの映像を示し
いかに赤い色が多いかをセンセーショナルに
写しだしてはこの暑さを連日を伝えている。
まるで猛暑を煽っているかのようだ。

“涼し”という季題(季語)がある。
実はこういう暑いときに使う季題である。
自然の涼しさもあるが感覚の涼しさも詠む。
幅広い展開ができる季題でもある。

日本では古来、いろんな景から
涼しさを感覚的に感じ取っていた。
物理的な涼より感覚的な涼を捉えては
夏を乗り切っていたのである。
先人の知恵や所作から学ぶことは多い。

閑話休題。
今週は嬉しいことがひとつありました。
私は朝日俳壇に投句をしているのですが
かねてよりひそかに目標設定していた
全選者の入選を達成したのです。
故稲畑汀子先生はもちろん、故金子兜太先生
現在の大串章先生、長谷川櫂先生、高山れおな先生
そして汀子先生の後任の小林貴子先生の選に
このたび入選することができ目標を達成できました。

実はこれもあまり目立っていないのですが
朝日歌壇にもときどき投句をしており
実はすでに三人の選者の先生の選を頂いており
後ひとりの選者の先生の選に入選すれば、
俳壇と歌壇、両部門での完全達成となるのです。
そんなにしゃかりきになっている訳ではないのですが
継続は力なりで、いつか達成できることを
ささやかかつひそかな楽しみにしているのです。
自分へのご褒美というか、自祝というのも
生きていく上での人生の潤滑油だと思っています。

朝日俳壇は投句を続けています。
それには私なりの理由があるのです。
それは伝統俳句の灯を朝日俳壇紙上で
絶やしてはいけないということなのです。
また、伝統俳句系の選者復活を期すためにも
署名活動ではないけれど、伝統系の投句は
必要です。伝統俳句系の投句が細れば
伝統俳句系選者の復活なんて到底望めません。
今は議席を失っている状況なのです。
復活を目指すには組織的なロビー活動も勿論
重要ですが、一人一人の投句実績も必要だと
思っているのです。

私なんかができることは微々たるものですが
どこかでそういう気持ちを絶やさないことが
故稲畑汀子先生の思いを未来へ継承すること
と強く信じているのです。
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