陽だまりの旅路イスキア

あ、slice of life…日向香を感じる日々の暮らし…

季題 御祓

2022年06月30日 | slow haiku

六月尽、御祓(みそぎ)とは
陰暦六月晦日に諸社で行われる神事である。
名越(なごし)の祓、夏越の祓とも言う。
今は新暦の六月三十日にほとんど行われている。
茅の輪が設えられて、お参りに来た人は
病気、厄除の祓いとして八の字に茅の輪を潜る。

御祓は十二月にもあるが、夏祓をもって
季とすると歳時記にある。
昔の人は半年ごとに息災を祈ったのだ。

御祓のときに、白紙を人の形に切ったものに
自らの名を記して、身体に触れたり、息を
吹きかけたりする。それを神官が集めて
川などに流す。人形を形代(かたしろ)と言い
それに穢れを移すのだと言う。

茅の輪は菅貫(すがぬき)とも言う。
夏越の祓、形代、茅の輪もそれぞれ季題である。

草の戸や畳かへたる夏祓 太祇

(写真)保久良神社 2007年撮影
 茅の輪から灘の一つ灯を望む
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