陽だまりの旅路イスキア

あ、slice of life…日向香を感じる日々の暮らし…

私の酒呑録 来楽

2020年11月20日 | eau de vie

明石は魚住のとある会社を訪問した帰路。
明石の地酒とある幹線沿いの看板が
前々から気になっていた。この日は
時間があったのでその矢印に従って
訪ねてみることに。杉玉を見て酒蔵に入る。

結構元気そうな会社を思わせる造りである。
戸を開けて中に入る。若社長だろうか?
二人で打ち合わせをしていた。

並べてあるお酒をつらつらと眺めて
本醸造らしい小瓶を選んだ。

昔、一目を置く上司と飲みに行ったとき
その上司が言った言葉が今も記憶にある。
「初めての店に来たら、単なる酒を頼め。
その日本酒がその店を図る目安になる。」

酒蔵で言えば単なる酒は本醸造酒だ。
普通酒でもいいと思う。
それが旨ければいい酒蔵なのだ。

さて、この地酒や如何に。一口ふふむ。
いやあ!何とも私好みの酒はないか!
明石の地酒って、なんぼのもん?
と正直、ちょっとは思っていた私。
恐れ入りやの鬼子母神。この酒で
明石の昼網を肴にしたいぞなもし。

仕込みは一人の職人が行っていると言う。
正に手作り。地酒の本領である。
ちなみにこの銘柄"来楽"という漢字
左右対称で縁起が良いとされ、また
表裏も同じ形に見えるということで
表裏がないという意があるのだそうだ。
いやはや何とも奥が深いようでござる。

■茨木酒造
明石市魚住町西岡1377
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