陽だまりの旅路イスキア

あ、slice of life…日向香を感じる日々の暮らし…

オイルサーディン今昔

2020年07月28日 | slow gourmet

スーパーマーケットに蹤いてゆくときは
あちこちの陳列をどうしても眺めてしまう。

陳列されているその品揃えを見ていると
そのスーパーの意気込が判る。ていうか
スーパーと客がそれぞれ啓発し合った結果が
その陳列に現れるのだと私は思っている。
POSデータの売れ筋だけで陳列している。
そんな店は私に言わせると駄目だ。
陳列は客とバイヤーたちの出会いの場だ。
素晴らしい一品に出逢ったときは嬉しい。
さすがプロの目利きだなと思う。
この店、仕事に誇りを持ってるなと思う。
レジ係は言う。
お客さんは良い商品をよく知っていると。

さて、おやっと思って立ち止まった陳列棚。
オイルサーディンが並ぶ棚であった。

学生時代、アルバイトしていた北野のパブ。
神戸では有名なサーファーが集まる店だった。
週末、超忙しい時は私も厨房に入って
オイルサーディンをよく調理した。
缶の蓋をぐるぐるっと巻き上げて、そこに
香辛料を振って熱っしてレモンスライスを置く。
それだけだったが、これがまた抜群に旨かった。
1970年代のこと。勿論舶来品だった。国産品で
オイルサーディンはあまりなかったように思う。

こんな劇画タッチや漫画タッチの意匠の
オイルサーディンもあるなんて。
なんか時代を感じてしまった。それにしても
スーパーの陳列に初老の男がじっと眺めている。
変なおじさんだと思われているのだろうな。
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