陽だまりの旅路イスキア

あ、slice of life…日向香を感じる日々の暮らし…

BAR文化の終焉か

2020年07月27日 | slow value

あまりBARに行かなくなった。
コロナ感染が云われ出してからは
とんとご無沙汰している。

掲出の写真は、今はもう存在しないが
阪急六甲にあった超素敵なBAR。
閉店してからもう何年経つだろうか?
六甲ギャラリーの少し西に行った
マンションの一階にあった。
阪急六甲らしい雰囲気と客層の店だった。

今、コロナでこういう個人経営の
テイスト豊かな店がどんどん
休業、閉店を余儀なくされている。
IT化が一気に進むのは、効率を求める
社会にとっては追い風なのだろうが
私たちの暮しの中にあっては、それは
ある意味では逆風であると私は思う。

いつの時代でも、消えてゆくもの
取り遺されてゆくものが存在する。
それらに目を向けてその心に寄り添う
ことも必要ではないか?
単なるノスタルジーではなく文化として。
けだし、そう言う奴も取り遺されてゆく
運命(さだめ)にあるのかもしれない。

わたしの好きな詩の一節を…。

“九龍のホテルのバーで
ツアー仲間の日本人とスコッチを飲みながら
経済大国日本の黄昏  中国の夜明けなどを
夜更けまで論じあった。
もう暮れてしまったアメリカの
パスポートを持つぼくの主張は
ただ「黄昏の方がきれいだ」というもの。 ”
          アーサー・ビナード
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