漢方薬剤師の日々・自然の恵みと共に

漢方家ファインエンドー薬局(千葉県)
http://kampo.no.coocan.jp/

喉のイガイガと痰と咳:陰虚の場合

2024-08-16 | 夏の養生法
のどがイガイガして粘った痰が絡み咳き込むという症状で、「麻杏甘石湯を飲んでいるが改善しない、ふだんならすぐ効くのに・・・」漢方ご常連さんからのお問い合わせ。

考慮すべきは、この猛暑。そして冷房入りっぱなしのカサカサした環境。
気づかぬうちに津液を消耗して体が陰虚状態に陥っている様子。
その結果、のど粘膜の潤いが減り、痰が粘っていがらっぽく、咳き込む。
麻杏甘石湯を麦味参顆粒(手持ちに麦門冬湯がなかったので)に変えてもらいました。
すぐに改善したとのこと。「麦味参顆粒、毎日飲んでおかなきゃ」


一般的にはカゼ初期の炎症性(肺熱)の咳なら麻杏甘石湯でよく、体力が足りずにその後症状が長引いた場合、陰虚の咳に変わることもあるのですが、今回はいきなり陰虚の咳になったようです。猛暑、冷房、加齢、よく状態を考慮することは漢方薬選択の大切なポイントですね。

また陰虚の場合、「カゼひいたかな?」と思って風邪薬を飲み続けていると、のど粘膜の分泌を抑えてしまい、ますます粘膜が渇いて症状が改善しないことがあります。

(印旛沼で保護されているアサザ)

病名で選ぶのではなく、その症状に至った原因を考慮し、体の状態を中医学的に分析すれば、漢方や食べ物の選択が上手にできます。



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呼吸が浅くなっていませんか:猫背

2024-07-13 | 漢方的話題
元気がでない、すぐ動悸や息切れする、そんな訴えを若い人からも聞くようになりました。酸素量が不足しているのかもしれません。

いつでもどこでもスマホやパソコンの昨今、猫背になって肺の換気量が落ち、それにじっとしている時間が長ければ、筋肉を動かさないので血流も滞りがち。きっとあちこちで酸素不足状態に。

背筋を伸ばして息を吐き切る呼吸法をやってみてください。いつでもできます。
まず首や肩のこわばりをほぐしたら、背筋を伸ばします。
水泳選手みたいに広い胸をイメージしてみてください。
そして口をすぼめてフーっと息を吐きます。
粘って粘って腹筋がプルプル痙攣するほど吐き切ります。

これをまずは5回、慣れたら15~20回くらいやってみてください。

二酸化炭素が吐き出され酸素が行き渡り、全身に元気な血液が廻る実感があります。体内の筋肉のこわばりも取れてリラックスできます。お腹のたるみにもいい効果。椅子に座っても寝てもできます。寝る前に行えば、入眠もスムーズです。

漢方薬にも、心肺を元気にしているれる生脈散(商品名:麦味参顆粒)という処方があります。運動する人にも人気です。
わが薬局のご常連さんには、夏バテや熱中症予防の夏場の常備漢方で、水分補給時に一緒に飲んだりします。
ノカンゾウはこの辺りでは少ない

クズは秋の七草
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体がついていかないのは気虚

2024-05-21 | 夏の養生法
卯の花、ウツギが満開になりました。ホトトギスの声も数日前から聞こえています。
まさに「夏は来ぬ」です。
今日から暦では「小満」。生命が満ち満ちていくころ。草木も鳥も虫も獣も人も、日を浴びて輝く季節。
ですが、この頃の漢方相談で訴えが多いのは、
「体がついていかな~い」

この時期は、じっとしていても寒暖差に体を合わせるために体力を使っているのですが、それを疲れると感じてしまうなら「気虚」つまりエネルギー不足です。手や顔がむくみやすいのも気虚の傾向。

漢方薬なら、補中益気湯や麦味参顆粒(生脈散)などがおすすめ。
梅雨のように湿度が高まって、だるさや胃腸不良になるようなら湿を払う勝湿顆粒で早めに対策しておきましょう。
チュウサギ
朝は早起きして日差しを感じる
手足を動かして運動し汗をかく
戸外に出て気温差に慣れる
夜は食べ過ぎない
香りのある食材で気の流れをスムーズにする

日々の養生も忘れずに。

コチドリ

これはイボタノキ
印旛沼周辺にはイボタノキが茂り、独特な香りを放っています。
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やけに口が渇く、手足がほてる:気陰を補いながら積極的に汗をかく

2023-04-03 | 春の養生法
急に暖かくなり、また雨が降ってもムシムシしたり。
すると、気づかぬうちに汗をかきすぎて、思いのほか体液を消耗していることがあります。
たとえば、
・口やのどがよく乾く
・寝汗をかく
・尿量が少ない
・顔や手足の裏が煩わしくほてる
・眠りが浅い
・空咳がでる
などは、気陰不足(潤いとエネルギーの消耗)症状です。
麦味参顆粒』で充填しておきましょう。

(昨日は風が強くてソメイヨシノが一斉に散りました)
また、冬はあまり汗をかくことがなかったので、皮膚の代謝力は落ちています。
なので春は、積極的に運動して自ら汗をかき、上手に汗をかけるよう訓練する季節です。
そうすると、気温変化に体が楽に対応できるようになり、今後、夏バテや熱中症に陥りにくくなります。
(ヤマガラ)
小鳥たちも動きが活発です。

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寒九の雨、カシラダカ、コガモ

2023-01-14 | 植物&動物
寒に入って9日目に雨が降るとその年は豊作になるんだとか。
乾燥注意報が続いていたこの辺りは久しぶりに、昨日夜から今日にかけてしっとり雨。
寒の入り(小寒)1月6日だったから、ぴったりこの日。暦ってすごいです。

小寒次候は「水泉動く」
そして来週からは
小寒末候「雉始めて雊く」
春が来つつあるのですね。キジだけでなく鳥たちはもう囀っています。

このところ「気陰両虚」(エネルギーと潤いが不足している)に用いる「麦味参顆粒」をお買い求めの方が続きました。
「なんとなく飲みたくなったので」とおっしゃるのですが、「潤い」を体が欲しているのでしょう。
そして、湿気にやられそうだったら、勝湿顆粒を思い出してくださいね。
人の体も自然界の一部。気候に応じた漢方対策で行きましょう。


さて、上の写真は「カシラダカ」。
最近知ったのですが、国際的に絶滅危惧種なのだそうです。
確かにここ数年、群れをあまり見なくなりました。
昔は、アオジと一緒に100羽単位の群れがいたのに。
世界はいったいどうなっているんでしょう。

こちらは、田んぼの二番穂を食べていたコガモの群れ。
豊作なら、二番穂ぐらいは食べられてもいいかな。

コロナも症状や体質によって漢方薬は異なる

2022-12-14 | カゼ・インフル・ウイルス
コロナも初期症状はカゼとほぼ同じなので、病院で処方される薬も今のところ解熱剤、咳止めなどカゼ処方と変わりはありません。

ちなみに、カゼは風邪と書き、外から風のようにやってきて体内に入り込んで悪さをするものという意味。その風邪(ふうじゃ)は、上半身から入るので症状も多くは上半身に現れ、しかも症状はどんどん変化するという特徴を持つ。

当薬局では漢方で対応したい方もおられ、初めは現れている症状から判断して漢方薬を選ぶ。(電話などで対応して後で家族が漢方の受け取りに来局)
コロナウイルスの場合は、のどの痛み(上気道炎)や発熱、頭痛など「風熱邪」から始まることが多く、その場合は金羚感冒散、銀翹散など。
その後、黄色い痰を伴う咳に移行した場合は、麻杏甘石湯など。
さらに咳が長引いた場合もいくつかのタイプに分かれるのでそれに応じて漢方薬を使い分ける。
リンパの腫れが残ったり微熱が続くなどなら柴胡剤となるかと思う。

症状に適した漢方薬を服用すると体は楽になる。
つまり、コロナならコレというものはなく、症状の変化に応じて使い分けることが大切。

初期症状がおさまった後は、疲労感を訴えることが多く、西洋薬にはこれをフォローする対策はないので、漢方薬が頼りになると思う。
微熱や体の熱感が続いて発熱による消耗があれば、生脈散(麦味参顆粒)に補中益気湯を合わせたりして順調に回復されている。
普段から漢方養生をしている人なら、体質に合ったMy養生薬をしっかり服用すれば病後は良好のようだ。

その前に、コロナに感染しないために養生を日々行うことが大切で、体を冷やさない、温かいものをよく噛んで食べる、良く運動する、自然の中で気分転換してストレス解消、良質な睡眠で疲労回復です。

ここに挙げた漢方薬は一例であって、体調に応じて対策は異なるので、ぜひご相談ください。
空を見上げたらマガモが隊列飛行していた。どこへ行くのだろう。一緒に飛んでいけたらいいのにと思ったする。


悲しんだり思い悩んだりすると「気」を消耗する

2022-10-17 | 気持ち・眠り
日が短くなると気持ちが沈んで、ぐるぐる思い悩んだり、悲しくなったりしがちですが、
中医学の五行学説では、
「思い悩むと気は固まり、悲しみ過ぎると気が消える」
と言われます。

「気」は十分にあって穏やかに巡っていなければなりません。
気候に左右されず、時々体に気合を入れてください。

息を吐き出す深呼吸もおすすめです。腹筋に力を入れると体の芯がしっかりします。
それでも間に合わなければ漢方薬で補いましょう。
心脾顆粒、酸棗仁湯、麦味参顆粒、八仙丸など体質によっていろいろありますよ。

気持ちと「気」の関連について他には、
怒り過ぎると気が頭に上り、
喜び過ぎると気が緩み、
恐れおののくと気が下がり、
強い驚きは気が乱れる と言われます。

穏やかに過ごしたいものです。

昨日は、地元の探鳥会を楽しみました。自然の中にいると心が癒され充実もします。
ザクロの実をおいしそうに食べるヒヨドリです。


熱中症対策で勝湿顆粒、たとえば夏のカレー

2022-07-29 | 夏の養生法

軽い熱中症になったという漢方のお馴染みさん、「おうち漢方」をいくつか常備している方。

「体が熱くてたまらず、首や脇を冷やしたのだけど全然スッキリせず・・・」

「それで、勝湿顆粒(藿香正気散)を飲んでみたら、とたんに体が楽になった」という。

(勝湿顆粒:効能・感冒、暑さによる食欲不振、急性胃腸炎、下痢、全身倦怠感)

この処方は解表化湿作用に優れ、利気作用の生薬もたっぷり配合されている。
特に、生薬「藿香」は、辛味があり微温なのだが、こもった熱や湿を体表から発散する「発表解暑作用」を持ち「去暑薬」に分類されている。

日本の夏は、暑さだけでなく湿気がからむ。

お馴染みさんは、勝湿顆粒を飲んで、閉じていた体表が開き、行き所のなくなった熱や湿が体外に発散され体が軽くなったのだろう。

で、例えれば夏のカレー。

特に暑い地方インド南部のカレーは、たっぷりの香辛料で食べると汗をかくが、そのあと体がスーッと涼しくスッキリする。これと似ているかも。

熱中症というと冷やすものを考えてしまうが、こもった熱や湿を体表から発散する方法も有効だ。

勝湿顆粒に麦味参顆粒を合わせて補気もすれば、夏バテの定番処方「清暑益気湯」を超えるかもしれない。

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風に当たりながら寝てはいけない

2022-07-21 | 夏の養生法

猛暑とすごい湿気に負けてこのところご相談が増えている内容です。

朝起きると頭痛頭重、肩こり

この症状を訴える人が続きます。夜間の冷房や扇風機に当たりすぎて冷え、筋肉が強張ってしまうのだろうと思います。「風寒邪」ですから、頂調顆粒や葛根湯、または冠元顆粒などを飲んでおくとよいでしょう。

昔から、夜風に当たりながら寝てはいけない、頭を窓側にして風に当たって寝ると中風(脳卒中)を起こすと言われています。足側が冷えるとこむら返りを起こします。

下痢軟便

お腹に「風寒邪」が入った場合は、まず勝湿顆粒。長引いているときはご相談ください。

喉の痛み、イガイガ、熱っぽい

いわゆる夏カゼでこちらは「風熱邪」です。金羚感冒散や板藍根などがおすすめです。

体が重だるい、むくむ

夕食には温かいものを食べないと体の内側が冷え切って代謝が滞り、末端老廃物の掃除が進まず、むくみが残ります。
また、熱中症をおこした高齢者が「いつも水か麦茶を飲んでいたのに」と話しているのを聞きいたのですが、水分ばかりで食欲が落ち、栄養バランスが崩れると急激に体力が落ちてしまいます。

「気陰両虚」で麦味参顆粒などで元気を補います。

牛乳やヨーグルトなどたんぱく質を多く含むもので栄養補給しておきたいですね。
そして夏の「補気」の筆頭はウナギでしょう。

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秋は補陰(潤いを補う)でかゆみ改善

2021-09-16 | 肌トラブル・アトピー・美容

子供さんがカサカサ肌で、体のあちこちを搔いているというご相談。

当帰飲子(血虚風燥)で「まずまず」でしたが、秋になってかゆみがひどくなった様子。

夏は元気に動いて発散することが必要ですが、それによって潤いを消耗し、ちょうど今頃になると陰虚の症状が出てきます。

→「陰虚

そこで、気と陰を補う処方にしてみましたら、すんなりかゆみが収まりました。

ちなみに気陰両虚の代表的な漢方は生脈散(商品名麦味参顆粒)です

初秋は、肌の乾燥だけでなく、くすんでシミやシワが気になりますね。

気と陰の両方を補いましょう。

気と陰を補うとは、元気と潤いを補充する、つまり胃腸や肺を丈夫にして潤いを与えてくれる食べ物を食べます。

もちろんスキンケアもこまめに行いましょう。特にお風呂上りを逃さずに。

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熱中症、スイカに塩とか梅干しにお茶でしょ

2021-07-28 | 夏の養生法

テレビではなぜ、暑い=水分補給を!とだけ言うのでしょうか。不親切ですね。

水をガブガブ飲むと血中のナトリウム濃度が低下し体調不良に陥る(水中毒)ことがありますが、それより前に胃の消化力が落ち、腸も冷えると栄養を吸収できずエネルギーを利用できなくなります。

水分を摂るならミネラルと酸を一緒に摂ることです。

かつて夏は、スイカや酸っぱい夏ミカンやトマトも、塩を振って食べたり、しよっぱい梅干しをかじりながらお茶のんだりしてましたね。そしてそれらはキンキンに冷たくなかったはず。

これらはとても理にかなってますね。

夏野菜や夏の果物を常備しておきましょう。

「生脈散」(商品名・麦味参顆粒) ミネラル的なえぐみと酸味のある漢方薬です。

脈を蘇らせるという処方名で、潤いを補い元気を増してくれます。

小児の場合は体重が少ないので、こまめに水分補給することですが、麦味参顆粒を溶かした水分を用意しておくと便利です。

十分な睡眠、規則正しい生活リズムで、日々の疲労を解消しておきましょう。

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口が乾く、口がべたつくの中医学的原因

2021-04-05 | 漢方的話題

タケノコ、地物をいただきました。

タケノコはちょっと苦みがあり、食べると体がスッキリしますね。

タケノコ:寒・甘 胃・大腸 清熱化痰、解毒透浸、滑腸通便

なんとなく口が乾くのは何が原因?、口がべたつくのにはどうしたらいい?

漢方ご常連さんたちからのご質問が続きました。

大まかにいうと、

・口が粘り乾きもあるがさほど飲まなくてよいのは、湿痰、瘀血、陰虚傾向

・冷たい飲み物をグビグビ飲めたり口の中が苦く感じたり口臭を伴いう場合は熱証

冷え性でも口の乾きを感じるのは、気血が廻らず上半身にわずかな熱がこもっているのでしょう。

食材は、わずかな苦みで熱を冷まし香りで巡りを改善するのがお勧めです。

湿気の影響や食べ過ぎで体が重だるいようなら、勝湿顆粒や温胆湯、寝不足などで陰虚気味なら麦味参顆粒、麦門冬湯など、口臭、口内炎など熱証があれば半夏瀉心湯、竜胆瀉肝湯などでしょうか。

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寒暖差で疲労感・漢方で気を高める

2020-11-19 | 暦・季節ごとの養生法

小春日和はうれしいのですが、暖かすぎると気持ちも体もぼーっとしますね。

寒暖差が大きいのは、案外体力を消耗します。

「疲れがたまっている感じ」とご相談を受けることも多くなりました。

昼夜メリハリのある生活をすることです。

ダラダラせずに昼間は良く動いて、夜の睡眠を充実させましょう

漢方対策は「補気」します。

では「気」とは何か、体を動かす、温める、外邪の侵入を防ぐ(免疫力)、漏れないようにする(体の様々な形をとどめる)、栄養などを変化させエネルギーを生み出す、などの働き。

「補気」するとは、これらの力を高めるための対策です。

補気剤を飲んでいただくと、「体がしゃんとする」と言われます

補中益気湯、麦味参顆粒、体が冷える人は参馬補腎丸、参茸丸など補腎作用のある補気剤を選択するのもおすすめ。

よくご相談くださいまして、体質に合った漢方養生で快適にお過ごしください。

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秋は悲しい気持ちになりやすいので、肺力を養うこと

2020-10-07 | 秋の養生法

自然や人間のあらゆるものを5つに分類した中医学の「五行学説」によれば、

秋の気持ちは「悲」。

悲しみすぎると「肺」を傷つけ、免疫力が低下すると言っています。

秋は、自分だけが悲しいのではなく多くの人がそんな気持ちになりやすく、

そしてそれを何とかしようと戒めた学問まであることを知れば、気持ちが楽になりますね。

中医学でいう「肺」とは、
肺呼吸、皮膚呼吸、汗腺を調節して体温の調節、体内の体液の全身への散布と排泄、そして免疫機能、臭覚までをつかさどっている部分です。

考えてみれば肺も皮膚も鼻やのどや腸の粘膜も、つながっている一つの面ですよね。

たとえば、ぜんそく、花粉症、アトピー性皮膚炎は、西洋医学では呼吸器科、耳鼻科、皮膚科ですが、中医学ではすべて「肺」の疾患で、実際そのような漢方対策で改善するのですから、中医学の、体全体をみて考察することは大切だと思います。

さて、悲しみ対策ですが、
気持ちを強く持つためにも体力、特に肺の力が充実していることが必須です。

深呼吸したり、ウォーキングやランニング、水泳などで肺を鍛えることもよいでしょう。

肺系を養う漢方薬としては、衛益顆粒、麦味参顆粒、参茸丸、補中益気湯、八仙丸などがありますが、体質によって用いる漢方薬が異なりますのでよくご相談ください。

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新型コロナ・カゼ・インフルエンザ、症状比較

2020-10-02 | カゼ・インフル・ウイルス

コロナ情報で毎日脅されてる気分で、薬局にいらっしゃるお客様と話してみても、少しでも鼻水が出たり朝起きたらのどが痛かったり、それだけでとても不安になっています。

敵の特徴を知ることも大切でしょう。

これからの季節はカゼやインフルエンザも心配ですから、症状の特徴を覚えておくのはいかがでしょう

戸外で運動、良質の睡眠、楽しい食事、気分転換、そして体調を調える漢方薬で日々元気に過ごしてください。ポイントは脾肺腎の補気ですね。衛益顆粒、麦味参顆粒、健脾散、レオピンファイブ、レオピンロイヤル・・・お気に入りの漢方で体を養ってください。

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