漢方薬剤師の日々・自然の恵みと共に

漢方家ファインエンドー薬局(千葉県)
http://kampo.no.coocan.jp/

冷えによる痛みは温める(肩や背中の張りと痛み)

2023-01-11 | 冬の養生法
寒さが厳しくなり、ホオジロ♀も羽を膨らませてまん丸です。


このごろ、肩こりや背中の張りを訴える方が増えました。
先日のご相談者は、肩や背中の凝りと痛みが激しく、お腹もガスが溜まって張りつめ苦しいとのこと。職場はスーパーの鮮魚部門で寒いのです。

さてこの痛みの原因は冷えですので、がっちり温める対策をします。
人参湯と、はじめの3、4日は柴胡桂枝湯を合わせて飲んでいただきました。
人参湯は主にお腹を温め、柴胡桂枝湯は体表の冷えを解消し、上半身の張りを和らげてくれます。

テレビCMなどで足のつりに芍薬甘草湯をご存じの方は多いですが、芍薬と甘草は筋肉を柔らかくほぐしてくれます。
そこで、柴胡桂枝湯の構成生薬をみると、
柴胡、半夏、桂皮、芍薬、黄ゴン、人参、大棗、甘草、生姜。
芍薬と甘草が含まれていますね。
これによって背中や胸脇部の張りや痛みがほぐれるのです。

この女性は数日で症状が改善したのちは、職場でのお腹の冷えを防ぐために人参湯を続けていただいています。
オオカワラヒワ。冬鳥です。普通のカワラヒワよりがっしりしていて風切り羽の白い部分が幅広です。植物の種を食べて栄養を摂っていますね。

寒いからと引きこもらず、戸外でウォーキングなど運動で体を温め、体を寒さに慣らすことも冷えに強くなる方法の一つです。



最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。