この頃、高齢者は肉を食べろとうるさいのですが、肉を食べるともたれる、プロテインを飲むとムカムカするという人も多いです。
日本人はもともと、豆類など植物性蛋白質と魚を食べる民族なので、動物性蛋白質の消化力は弱いのでしょう。
さて、
食べた肉(蛋白質)は消化しなければならないのですが、その消化酵素も蛋白質からできています。つまり蛋白質を取り込むために体内の蛋白質を消耗するのです。
その後、腸からこれらの蛋白質は吸収されて概ね体内へと戻るのですが、年齢とともに消化酵素を作り出す力も衰え、肉の消化力は落ちます。その結果、蛋白質は不足しがちになります。堂々巡りですね。
つまるところ、胃腸の力を元気にしなければ蛋白質は充分に補えないのです。
中医学では「健脾によって補気される」、胃腸が元気であることが一番なのです。
たとえば補腎の漢方薬の中には、鹿の角やらタツノオトシゴやらと動物性のものが入っているものもありますが、これを上手に消化するためにたくさんの健脾つまり胃腸の働きを高める生薬を一緒に摂るように処方されます。
(晶三仙は人気の商品、ちょっと酸っぱい。成分はたった三つなのに思いのほか早く胃腸が軽くなる)
ただ肉を食らうのではなく、野菜やスパイスを工夫することが大切ですね。
野菜とスパイスの補充として漢方を利用するのもいいかも。
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