漢方薬剤師の日々・自然の恵みと共に

漢方家ファインエンドー薬局(千葉県)
http://kampo.no.coocan.jp/

老人介護施設の選択(その1)

2009-03-16 | 介護
老人介護施設をどのような視点で選ぶかもなかなか迷うところですね。
我が家の母の場合は精神科を受診し認知症という診断を受け、
ほかに体力的に不自由はなかったのでグループホームを選択したわけですが、
このとき(6年前)はじっくり検討して、というよりも、
その時巡り合ったのがこのホームだったという方が正しいでしょう。
このことはとても運がいいことです。
つまり、切羽詰まったとき、そうそう選択肢はないというのが現状です

おまけにグループホームでは今「越境」が認められず住所のある市町村内で探さなければならないようです。
(特養などその他の施設はどうなのでしょうか)
その地区の施設に空きがなければ、ずっと待っていなければならなくなります。

    

自分で看たいという気持ちはあっても私はその時すでに精神的に参っていました。
この程度しか自分はできないのかという落ち込みはあるもののどうにもなりません。

とにかく母がひとりでいる時間をなくしたい
母娘1対1では、お互いにわがままが先行して険悪になってしまう
母の病状が進み過ぎないうちに、母が納得して入所するほうが母にとっては幸せなのではないか
もしも今後、暴力行為をするような人格変化が起こったら受け入れてくれるところはないかもしれない

介護認定を受けたとき、相談する介護士がひとり付いてくれるのですが、
正直、その方からは広く情報を得ることができませんでした。

はじめて近所の特養に話を伺いに行ってみました。
「ちなみに今申し込んだら、いつ頃入所できるんでしょうか」
「何十人もお待ちです。いつになるかわかりません」
そこでいただいたアドバイス
「のんびりしていないで片っ端から施設に電話して申込書を取り寄せ、申し込みしておいたほうがいいですよ」
多くの人がそうされているので必ずしも何十人も先ではない場合もあるそうです。
(最近では、特養は介護を必要としている度合が高い人を優先するらしいです)

そこで腹をくくって、介護保険をフルに活用し母をショートステイに預けられるだけ預け、自宅から私が通えそうな施設をしらみつぶしに回りました。
特養、ケアハウス、グループホームなどなど
実際に見て、母に適したスタイルを検討しましたが、
でも、ちょっと気に入らないところでも次々と申込しておきました。

もう後は、運を天に任せる気分でした。

つづく