漢方薬剤師の日々・自然の恵みと共に

漢方家ファインエンドー薬局(千葉県)
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梅雨時のけだるさ対策・水はけを良くする食べ物

2006-07-07 | 漢方的話題

「こないだの湿気をとる漢方、買いに来たの。やっぱり湿気に勝たなきゃだめね」

と来店され、その名も 「勝湿顆粒(しょうしつかりゅう)」 を求められたのは、ふだんから胃腸が冷えやすく下痢しやすい50代の女性。

今日は、モヤがかかっているような重い空気。
梅雨独特の雨が降りそうで降らない、湿気がおもいっきり充満している状態。

「私だけ具合悪いのかしら~? みんな元気そうに見えるのに・・・」

イエイエ、私も今日は手足がだるくて、勝湿顆粒、今朝も飲みましたよ。

「飲むとちょっと体が軽くなるみたい、おなかの具合も楽になるし・・・」

「勝湿顆粒」の処方名は、「かつ香正気散」
効能・効果;夏の感冒、暑さによる食欲不振、下痢、全身倦怠

中国では、葛根湯よりよく用いられるそうで、雨が降っていたら、
これを飲んでから出かける、というくらいポピュラーなんだそうです。

これからのシーズン、たとえば

冷房に当たりすぎたりして、風邪がおなかに来たのかな~
というときや
湿気と暑さで、胃腸の動きが停滞しているように重だるい
手足が重い
ときなどにすぐ服用するといいですね。

ただし、漢方を求めるときは、薬局でよく相談してからにしましょう。

 

食養生も大切です。

利尿効果があるもの
  そらまめ、とうもろこし、大豆、きゅうり、すいか(白いところ)、
  メロン、鮭

胃腸を丈夫にして新陳代謝をアップしてくれるもの
  人参、カボチャ、くるみ、ささげ、豆腐、山芋、キャベツ、カボチャ

もちろんビールなど水分や生もの冷たいものの食べ過ぎには注意しましょう。特に夜間の取りすぎは水がたまるもと。  

湿気と体の深い関係

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