チャンス

記者会見での質問を聞いていると
どうして？　と思えるバカバカしい質問がある。
例えば、今回の新型肺炎について、いつ終息しますか
それが分かればこれほどパニックにはならないだろう。

人生には何度か選択しなければならない時がある。
大きなチャンスになることもあるし
ドロドロになるとわかっていても
それを選んでしまうこともある。

今回の新型肺炎は、世界中の人々に真っ暗な未来を見せている。
でも、と思う。
小松左京の「日本アパッチ族」という小説の中で、
印象に残るセリフがある。
アパッチになりかけの人が、
将来を不安に思って酋長に尋ねる。
「私にはどんな未来があるのですか」
酋長は答える。
「私たちの未来は、真っ暗だよ。
そこに光を当て、拓いていくのは私たちなのだよ」

今の日本の人々は、
余りにも与えられた未来しか見ていないのではないか。
真っ暗な未来に光を与えるのは私たち自身だし
切り拓けるのは、私たちなのだ。

小さな話になるのかもしれないが、
もしかしたら１年ぐらい人形が遣えないかもしれない
と、私は思っている。
もっと長いかもしれない。
人形は小さなトランクに閉じ込められて、
暗い顔をしているかもしれない。
実際何度もそういう顔を見てきた。
そして遣いはじめた時、
人形たちの顔はキラキラ輝きだすのだ。
その時の私は、昨日の私ではない。
きっと私は、今まで経験したことのない新鮮な気持ちで
人形に出会うだろう。
今まで何度も経験してきたことなのだ。
それを想像すると、今私はワクワクしている。

その日を迎えるには、
とにかく耐えること
ともかく感染を広げないこと、
そして今だからできること、
今しかできないことをやろう。

今、そのチャンスをもらっている。

心配事

口先だけの”スピード感”
一世帯２枚配るという布製マスク、
洗うことができるというが、
同時に使うことができるのは一世帯２名まで。
でも洗濯している間は、使えない。
しかも４００億円ものお金を使うという。
硬直した頭。
末期なのだろう。

経済、経済とお題目のように唱えている。
確かにこの政権になって株は上がった、
という人もいる。
でも
東日本大震災で落ちるまで落ちた株は、
だれが政権を取っても、上がったのだ。
もっと悪いのは、
アベノミクスの成果を謳うため
”緩やかな回復”を使い続けて企業に垂れ流しして
借金まみれにしたこと。

オリンピックを延期した。
延期しただけ余分に経費が掛かる。
しかも、昨年度から文化予算が削られ、
スポーツに回されているようなのだ。
私の知っているだけで４団体、
助成金を減額、もしくはカットされている。
私も昨年の南米公演、大使館主催の公演でもあったのに
助成金が付かなかった。
大使館も、私たちの公演をメインにしたのに付かなかった。
１年延びたということは、
もう１年貧弱な文化予算しか付かないのだろう。
かつて”文化大国日本”と言うスローガンがあった・・・

そしてギリシャもブラジルもオリンピックが終わって
経済がガタガタになった。
来年の秋どうなっているか、想像したくない。

私の一番の危惧は、
もしここで天災が起こったら
ということなのだ。
避難所は、クラスター爆発が起こるだろう。
政府がもたもたしている間に、梅雨を迎える。
昨年の千葉のようなことが起こると、どうなるのだろう。
首都直下型地震は、３０年以内に７０％の確率で起こるという。
緊張感のない政府は、
一刻も早く総入れ替えして欲しい。
天災は弱り目を狙っているのだ。

春

今日の風で我が家の周りの桜は散ってしまった。



我が家の”銀座の柳”が芽吹いた。
とても柳のようには見えない可愛らしさだ。



今から１０日ほど前は、雪が降っていた。
桜と大粒の雪、
かなり電線が邪魔だけど
傘をさして外に出る気になれなかった。

春はいろいろあって楽しい。

30万円

収入の減った世帯を対象に、1世帯当たり30万円を支給するという。
余りにけつの穴の小さなことばかり言っている政府。自民党だから
おや?と思ったら、
・・・・・

条件が付いていた。
１、一定の水準まで所得が減少した世帯
２、自己申告制
　　政府が示す基準に該当する世帯が申告し、
　　審査して支給するという
３、収入が減少したことを示す書類などの提出を求める

やっぱり！！！
徳川幕府と同じ我々庶民は、生かさず殺さず、なのだよ。

例えばわれわれ芸人は、イベントに出演する際
ほとんど契約書を交わさない。
投げ銭に関しては、その時その時で全然違ってくる。
イベント自粛が出たのは2月下旬になる頃、
丁度4月の企画が進められている時だったから
決定する前に企画そのものが無くなっているから
減少と言えないものもある。
収入が減少したことを示す書類自体、提出しようがないのだ。
それは芸人ばかりでなく
フリーターやていよく派遣切りされたもので
証明できないものが多いのではないか。

実はそこが狙い目なのだろう。
海外にはやっているように見せ、
その実本当に必要な人には渡らない。
そして詐欺師たちは虎視眈々と狙っているだろう。
ダミー会社を使えば、いくらでも書類が出せるのだろうから。

軽症はホテル、と言っている。
どこのホテルかと思えば、アパホテルという。
このホテルの社長は、安倍首相の支持団体のメンバーで
首相の”お友達”
加計と同じなのだ。
中国人観光客の減った分、税金を大量につぎ込むのだろう。

この非常時に考えるのは、
支持率アップと、お仲間に利することだけ。
もたもたしているのに、官房長官から出る言葉は
「迅速な交付が必要だ」
国民を馬鹿にしているとしか言いようがない・・・

たった２枚

全国全世帯にマスクを送付するという。
その枚数は、たった２枚。
それに掛かる費用は５０億円。

首相は言う。
「大胆に」「スピード感を持って」「力強く」
彼の常套文句で聞き飽きたが、
いつも抽象的な言葉しか出ない。
その結果が、たった２枚。

一言申し上げたい。
けつの穴の小さいこと!

そう言えば常套文句にもう一つあった。
「丁寧に説明責任を果たす」

各国の首脳の心温まる言葉が滲みる。
メルケルは言った、
スーパーのレジ係の人々、商品棚に商品を並べる人々に感謝、と。
私はもう少し加えたい。
テレワークのできない方々、
とりわけごみを収集される方々に感謝。
彼らに感染が広がると、
市民生活は破たんするだろう。

緊急事態宣言が出るかどうかが問われている。
けつの穴が小さく責任を取らない彼は、ぐずぐずしている。
でも実は、緊急事態宣言はずっと出ているのだと、今知った。
それは福島の原発事故で出されたままなのだとか。
爆発した原発は、解体できないだろう。
汚染水の海洋放水は推進派のシナリオだそうだ。
それで復興オリンピック？
そうか！！！
オリンピックを延長したためお金がかかるから
マスクが２枚なのだ!