江戸糸あやつり人形

江戸時代から伝わる日本独自の糸あやつり人形。その魅力を広めるためブログを通して活動などを報告します。

チャンス

2020-04-12 23:57:40 | 日記
記者会見での質問を聞いていると
どうして? と思えるバカバカしい質問がある。
例えば、今回の新型肺炎について、いつ終息しますか
それが分かればこれほどパニックにはならないだろう。

人生には何度か選択しなければならない時がある。
大きなチャンスになることもあるし
ドロドロになるとわかっていても
それを選んでしまうこともある。

今回の新型肺炎は、世界中の人々に真っ暗な未来を見せている。
でも、と思う。
小松左京の「日本アパッチ族」という小説の中で、
印象に残るセリフがある。
アパッチになりかけの人が、
将来を不安に思って酋長に尋ねる。
「私にはどんな未来があるのですか」
酋長は答える。
「私たちの未来は、真っ暗だよ。
そこに光を当て、拓いていくのは私たちなのだよ」

今の日本の人々は、
余りにも与えられた未来しか見ていないのではないか。
真っ暗な未来に光を与えるのは私たち自身だし
切り拓けるのは、私たちなのだ。

小さな話になるのかもしれないが、
もしかしたら1年ぐらい人形が遣えないかもしれない
と、私は思っている。
もっと長いかもしれない。
人形は小さなトランクに閉じ込められて、
暗い顔をしているかもしれない。
実際何度もそういう顔を見てきた。
そして遣いはじめた時、
人形たちの顔はキラキラ輝きだすのだ。
その時の私は、昨日の私ではない。
きっと私は、今まで経験したことのない新鮮な気持ちで
人形に出会うだろう。
今まで何度も経験してきたことなのだ。
それを想像すると、今私はワクワクしている。

その日を迎えるには、
とにかく耐えること
ともかく感染を広げないこと、
そして今だからできること、
今しかできないことをやろう。

今、そのチャンスをもらっている。
コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする