江戸糸あやつり人形

江戸時代から伝わる日本独自の糸あやつり人形。その魅力を広めるためブログを通して活動などを報告します。

公演を終えて

2020-02-17 00:54:37 | 日記
浅草の行きつけの店でよく顔を合わせる俳優がいる。
「私も一人芝居で”瞼の母”をやったよ」
そう言うや否や忠太郎の名セリフを、名調子で語りだした。
「だけど母親のセリフは難しいんだよね」
そう、難しい。
14年のブラジル公演辺りからやっと少しずつ見えてきた、
私の場合は、
恥ずかしい話なのだが。

芝居は、
壊しては創り、壊しては創りと繰り返して
創り上げていくものだと、師匠に教え込まれてきた。
実は海外公演でその国の言葉を入れたセリフにすると
それまで日本語で作り上げてきたものと
間やセリフの調子が変わってくる。
必然的に一度壊す状態になってしまう。
それが良かったのかもしれない。

今回は、浪曲の曲師沢村豊子師匠はじめ
浅草の馴染みの方々に喜んでもらえたのは嬉しかった。

今新型肺炎が広がりを見せている。
その感染経路が分からない限り、
これからはイベントが次々中止になるかもしれない。
芸人にとって死活問題になってきた。
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