江戸糸あやつり人形

江戸時代から伝わる日本独自の糸あやつり人形。その魅力を広めるためブログを通して活動などを報告します。

下駄

2013-06-29 20:22:34 | 日記
先日、先輩が遊びに来たので駅まで見送ったのだが、
甲州街道を渡って細い歩道を歩いていたとき、
後ろから来た自転車が、少し私に当った。
軽く「すみません」とか何とか言えば良いものを
何も言わないから
「何か言ったらどう」と、自転車の主を見ると
私が驚くほど、彼の顔はこわばっていた。
私は決してドスを聞かせたわけではない。
「ねぇ君」ともう一度声をかけたとき
丁度前が開き、彼は必死にこいで去って行った。

先輩に「変な奴がいた」と、今のいきさつを話したら、
「そりゃ、下駄のせいでしょう」という。
「武道家か何かと間違えたんじゃない」

子どものとき下駄を履いて走り回っていた私は、
下駄のカランコロンという音が好きで、
その時、いかに良い音が出せるかと、意識して歩いていた。
アスファルトでは、なかなか良い音がでないからだ。

下駄を履く人も減り、
下駄を履いているだけで、人をこわばらせる時代になってしまったのか。
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