江戸糸あやつり人形

江戸時代から伝わる日本独自の糸あやつり人形。その魅力を広めるためブログを通して活動などを報告します。

伊豆木というところ

2011-09-03 22:37:54 | 日記
今回この伊豆木天満宮に来て初めて、
飯田市は全体で1つの文化圏を形成している訳ではないことを知った。
公演後交流会に呼ばれ、昼食をご馳走になったのだが、
机の上にお重が並べられてある。
担当になった者たちがそれぞれお重を持ち寄って、客人を持て成すのが
ここの習いだという。
取り皿にとっては回す。
それぞれに違う料理が詰められ、それぞれが味自慢のものだから
全種類に箸をつけようと思っても、食べ切れるものではなかった。
そして私たちの目の前には、鯖ずしが置いてある。
ここは結構山に入ったところなので、何で鯖ずしなのかと思った。
申し訳ないが正直言って、田舎の安旅館の刺身を思い浮かべてしまった。
すると、ここの名物なのだという。
「小笠原家が関が原の戦いに出向くとき、この鯖ずしを持っていったんですよ」
東軍に付いた小笠原家は、陣中でこれを食べて腹を満たしたそうだ。
でも疑問は解けない。
小笠原家は全国に3家あるそうだ。
その本家筋は福井県のほうだと聞いて、すぐに鯖街道を思い出した。
そして飯田市内で鯖ずしの話は全く聞かないから、
この三穂地区は、飯田市の中にあって独特の文化圏を持っていると言えるのだろう。
本当は1本の鯖の腹に寿司飯を詰めるのだそうだが、
目の前にあるのは、寿司飯の上に刺身様に切られたものが乗せられてある。
一口食べてみる。
これが美味いのだ。
上手く表現できないが、酢での締め方がいいのだろうか、
甘みを感じるし、脂の乗り具合も程がよい。
余りに美味しいと連発するものだから、一折お土産に持たせてくれた。

毎年10月8日に、鯖ずしまつりが伊豆木八幡神社で開かれている。
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