唐十郎さんが亡くなられた。
私は結城座に入って2年目、
唐さんの作品「少女仮面」で”ボーイ2”の役に大抜擢
ところが台本を読んでみると、登・退場しか書いてなくて
そこで何をすればよいのか、台詞もなく分からない。
悩んだ。
ともかく思いついたことをやった。
演出の佐藤信さんや師匠の手助けもあって
何とか千秋楽を迎えた。
その千秋楽に、唐さんが来た。
そして、打ち上げ。
唐さんはとても機嫌よく酔っていった。
そこで若手だけで歌えという。
もちろん「少女仮面」の挿入歌
時はゆくゆく
乙女は婆に
それでも時が行くのなら
婆は乙女になるのだろうか
凄い詩だと思う。
手元に資料がなく、しかも記憶が覚束なく
間違っていたら申し訳ない。
歌い終わると、
唐さんは、歌い方が違うという。
こう歌うんだ
と唐さん、歌いだした。
味があるといえば、あるかもしれない、
でもその時私は、違いが分からなかった。
今もわからない。
でも、その時の情景は今も残っている。
何かが、そう何かが私の中に残ったのだろう。
唐さん、有難うございます。
安らかにお休みください。
私は結城座に入って2年目、
唐さんの作品「少女仮面」で”ボーイ2”の役に大抜擢
ところが台本を読んでみると、登・退場しか書いてなくて
そこで何をすればよいのか、台詞もなく分からない。
悩んだ。
ともかく思いついたことをやった。
演出の佐藤信さんや師匠の手助けもあって
何とか千秋楽を迎えた。
その千秋楽に、唐さんが来た。
そして、打ち上げ。
唐さんはとても機嫌よく酔っていった。
そこで若手だけで歌えという。
もちろん「少女仮面」の挿入歌
時はゆくゆく
乙女は婆に
それでも時が行くのなら
婆は乙女になるのだろうか
凄い詩だと思う。
手元に資料がなく、しかも記憶が覚束なく
間違っていたら申し訳ない。
歌い終わると、
唐さんは、歌い方が違うという。
こう歌うんだ
と唐さん、歌いだした。
味があるといえば、あるかもしれない、
でもその時私は、違いが分からなかった。
今もわからない。
でも、その時の情景は今も残っている。
何かが、そう何かが私の中に残ったのだろう。
唐さん、有難うございます。
安らかにお休みください。