江戸糸あやつり人形

江戸時代から伝わる日本独自の糸あやつり人形。その魅力を広めるためブログを通して活動などを報告します。

思い、軽い

2024-05-22 20:27:31 | 日本の文化について
最近太ってしまって、
という話ではない。
声の話である。

先日楽屋で三遊亭兼好師匠と話をしているとき
師匠とご一緒するのが久しぶりだったので
「師匠、体形が変わりませんね」と言うと
「太りたいのだけれども、太らないんだよね」とのご返事。
なぜ太らないかの話は置いておいて、
なぜ太りたいのか、という話。
太ると声が”重く”なり、遠くまでよく届くのだと
師匠は言う。
この感覚は落語家ならではの言い方なのだろうか、
私が育ってきた中で聞いたことがなかったので、
とても興味を持った。
そこで設けていただいた打ち上げの席で、
もう一度尋ねてみた。

これは感覚の問題なので、残念ながら文字に表すことは難しい。
声が大きいか小さいかの問題ではない。
声が観客にどのように届くかの感覚なのだ。

「静かな演劇」が世の主流になる中で
声を作っていくことを、役者がしなくなったように思う。
かつて声の渋い役者がいて、私は好きだったのだが、
実は演出家に”いじめられて”声をつぶしたのだとか。
こうなると、今はパワハラでたたかれるのだろうけれども、
厳しさは必要だと思っている。
おのれに対して厳しくなるとしても、
目標となる師匠なり、先生なり、スターなりがいないと
どうすればおのれに厳しくなれるのかすら
分からないだろう。
村上隆という画家は、
前にファスナーが付いたジャケットを着てきた弟子を
厳しく𠮟責していた。
ファスナーが絵を傷つけるだろうと。
ダルビッシュにしても大谷翔平にしても
自己管理は相当厳しくしている。
それにしても、コーチのちょっとした一言が
きっかけだったりする。

話しが逸れてしまった。

最近腹の周りがぼてぼてしてきた。
2~3キロ痩せたいと思っていたが、
どうしようかと迷っている。
何故なら先日の神楽坂で、
声を褒められたばかりだから。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする