江戸糸あやつり人形

江戸時代から伝わる日本独自の糸あやつり人形。その魅力を広めるためブログを通して活動などを報告します。

2019-09-20 00:18:02 | 日記


法事があって、田舎に帰る。
宮崎は大堂津と呼ばれるところ。
丁度千葉に大被害を与えた台風が近づいてきている頃、
ここは素敵な青空と大海原が広がっていた。
ところが、出身者にしてみると、
みじめさしか感じられない浜なのだ。

写真の右手に南郷という大きな漁港があるのだが、
そこに大きな防潮堤ができ、
写真の左手にテトラポットを敷き詰めた波消しブロックができてから
潮の流れが変わってしまい
豊富にあった砂が一気に流れてしまった。
ここはゆったりとした遠浅の浜だった。



道の駅なんごうを上がったところから見た海。
この海で取れるムカデノリという海藻は、
寒天やコンニャクとも違っていて、
それでいてそれ以外に例えようの無い
粘りのある腰の強いものができ
私はそれが好きなのだが、
今はもうこの海岸からは採れないらしい。
それどころか海藻自体無くなっているという。
なぜかはわからないそうだ。

海藻が無いということは
プランクトンはないし、
魚が産卵するところもない。
つまりは死の海の始まり。

私たちの気付かないうちに、
海はもの凄い状態になっているのではないか。
ただ単に私の好きなカツオやサンマが獲れないということだけでなく
生物全体の存続にかかわるような大きな変化が
ジワリ、ジワリと進行しているのではないか。
今動き出さないと、
取り返しの付かない事態になる、と
私は危惧するのだ。

有明の問題は、
何も考えない政府によってもたらされた悲劇。
農業従事者に多額の保証金を払ってでも
開門しなければ、
海は死んでいくように思える。

コメント
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