江戸糸あやつり人形

江戸時代から伝わる日本独自の糸あやつり人形。その魅力を広めるためブログを通して活動などを報告します。

明治維新

2015-06-06 15:35:32 | 日本の文化について
私は最近、明治維新が残した負の面にも目を向けるべきではないかと思っている。

先日徳川幕府にゆかりのある人に会い、話を伺っていたら
当然のように薩長批判になり、
今もって薩長支配に変わりがないとの話になった。
その目で見ると、今起こっていることがなかなか面白く見えてくる。

まず世界遺産に勧告されている施設、
半分以上が薩長にある。

そしてアメリカの指示通りの政策は、黒船コンプレックス。
下関戦争がいまだに響いている。
友人と話をしていたら、まだまだ出てきたが、
ここには省くことにする。

今日の新聞に面白い記事が載っていた。
米国海軍大学の先生が米中関係の本を出していて、
その中で日本のことに触れているそうだ。
中国は日本の改憲と、国連常任理事国入りを認めること、
と書いてあるとのこと。
それを読んで、私は思った。
憲法9条の改変は、米国の事情による希望なのではないか。
きっとシナリオはもうできている、と。
これこそ押し付けられた憲法になる。

明治維新最大の負の面は、宗教政策だろう。
廃仏毀釈、国家神道によって、
大衆の精神の拠り所を切り捨ててしまった。

そして明治維新自体が、大衆とかけ離れたところで行われたこと。
大衆はと言うと、どうやら「ええじゃないか」を踊り狂っていたらしい。

そして外国へのコンプレックス。
大衆はそれほどでもなかったらしい。
銭湯に黒船の船員が入ってきたが、
皆動じる様子もなく、親切だったらしい。
その当時は、当たり前の話だが、混浴だった。

明治時代は、外交力はあった。
不平等条約を、時間はかかったが、直実に替えていった。
ところが今はどうだろう。
「慎重に政策判断」と言っても、
米国からの情報のみでは、的確な日本独自の判断なんて望むべくもない。
外交力が弱すぎる。
まずはイラク戦争の総括から始めて欲しいものだ。
米英はやっているのに、
日本は触れようともしない。
コメント
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