木甫のフェスティバルは、ケットルという劇団が運営している。
木曜日から日曜日まで、ともかくこの地は蒸し暑いから
フェスティバルは夜のみの催しになる。
そして毎日、終了後劇団の持て成しで宴会が開かれる。
皆が集まるのが0時頃から。
我々ロートルは2時や3時には引き上げるが、早くてこんなもの。
あとは押して知るべし。
この地の名物は、エイ。
そう、あの平べったい魚。
刺身で出てくるのだが、3枚におろした刺身とは違って、
軟骨ごと切った物が出る。
しかも鮫に近い魚だから、アンモニア臭がある。
ダメな人はダメ。
私たちはそれ程感じず結構食べたが、正直言って美味しいものではなかった。
その場である日、生きた蛸が出てきた。
頭の大きさが5cmほど、足の先まで入れても20cm足らず。
それを頭から食う。
蛸は当然抵抗して、足を顔に貼り付ける。
よく噛まなければならない。
噛まずに飲み込んだら死んだという脅しも受ける。
まず頭を噛む。
しばらく噛むと、中身が絞り出される。
これが、まず美味い。
そして顔にへばりついた足をはがしながら、全てを口に入れる。
そして良く噛む。
そうすると、フワーッと、うまみが口いっぱいに広がる。
正直美味いと思った。
昼食に入った食堂。
ビビンバに付け合わせで出てきたキムチなどの中に、
なんと生きた蟹があった。
「どうやって食べるの?」
誰もがそう思う。
何せ裏返った蟹の足が、もぞもぞ動いている。
表に直ったのは、当然横這いで逃げる。
若い女性ボランティアスタッフが、キャーキャー言って逃げる。
思わず「韓国人だろう」と突っ込みたくなる。
ところがこの食習慣は、この辺りだけのようだ。
若い男のスタッフが、食べて見せてくれる。
ただ口の中に放り込むだけ。
そうか、と私も真似をする。
但し、恐る恐る。
一番の不安は、ハサミで口の中を攻撃されること。
ところが殻が柔らかいので、何の問題もない。
でも、そっちの方に気が行って、味は全く分からなかった。
ふと思う。
手のひらに乗せた蟹が横ばいして、口の中に入ったら・・・・
逃げ回っている元気な奴を、手のひらに乗せてみる。
ところが、乗せると泡を吹くばかりで動かない。
今度は心に余裕ができ、改めて口に入れてみる。
真ん中を噛むと、じたばたする足が見える。
味は?
取れた蟹に、たれを満遍なく刷り込むそうだ。
その味は、美味しかったが、
蟹味噌や、日本で食べる蟹のような肉の味はしなかった。
ホテルの近くに漁港がある。
雰囲気から元気さが伝わってくる。
港沿いの店には生簀が在って、随分魚が泳いでいた。
移動のバスからは、青々とした田んぼが見える。
当然休耕田なんてない。
今の韓国と日本の勢いの違いは、
実は第1次産業の差なのではないかと思った。
それにしても面白い食体験だった。
木曜日から日曜日まで、ともかくこの地は蒸し暑いから
フェスティバルは夜のみの催しになる。
そして毎日、終了後劇団の持て成しで宴会が開かれる。
皆が集まるのが0時頃から。
我々ロートルは2時や3時には引き上げるが、早くてこんなもの。
あとは押して知るべし。
この地の名物は、エイ。
そう、あの平べったい魚。
刺身で出てくるのだが、3枚におろした刺身とは違って、
軟骨ごと切った物が出る。
しかも鮫に近い魚だから、アンモニア臭がある。
ダメな人はダメ。
私たちはそれ程感じず結構食べたが、正直言って美味しいものではなかった。
その場である日、生きた蛸が出てきた。
頭の大きさが5cmほど、足の先まで入れても20cm足らず。
それを頭から食う。
蛸は当然抵抗して、足を顔に貼り付ける。
よく噛まなければならない。
噛まずに飲み込んだら死んだという脅しも受ける。
まず頭を噛む。
しばらく噛むと、中身が絞り出される。
これが、まず美味い。
そして顔にへばりついた足をはがしながら、全てを口に入れる。
そして良く噛む。
そうすると、フワーッと、うまみが口いっぱいに広がる。
正直美味いと思った。
昼食に入った食堂。
ビビンバに付け合わせで出てきたキムチなどの中に、
なんと生きた蟹があった。
「どうやって食べるの?」
誰もがそう思う。
何せ裏返った蟹の足が、もぞもぞ動いている。
表に直ったのは、当然横這いで逃げる。
若い女性ボランティアスタッフが、キャーキャー言って逃げる。
思わず「韓国人だろう」と突っ込みたくなる。
ところがこの食習慣は、この辺りだけのようだ。
若い男のスタッフが、食べて見せてくれる。
ただ口の中に放り込むだけ。
そうか、と私も真似をする。
但し、恐る恐る。
一番の不安は、ハサミで口の中を攻撃されること。
ところが殻が柔らかいので、何の問題もない。
でも、そっちの方に気が行って、味は全く分からなかった。
ふと思う。
手のひらに乗せた蟹が横ばいして、口の中に入ったら・・・・
逃げ回っている元気な奴を、手のひらに乗せてみる。
ところが、乗せると泡を吹くばかりで動かない。
今度は心に余裕ができ、改めて口に入れてみる。
真ん中を噛むと、じたばたする足が見える。
味は?
取れた蟹に、たれを満遍なく刷り込むそうだ。
その味は、美味しかったが、
蟹味噌や、日本で食べる蟹のような肉の味はしなかった。
ホテルの近くに漁港がある。
雰囲気から元気さが伝わってくる。
港沿いの店には生簀が在って、随分魚が泳いでいた。
移動のバスからは、青々とした田んぼが見える。
当然休耕田なんてない。
今の韓国と日本の勢いの違いは、
実は第1次産業の差なのではないかと思った。
それにしても面白い食体験だった。