ラムの大通り

愛猫フォーンを相手に映画のお話。
主に劇場公開前の新作映画についておしゃべりしています。

『フォーンの休日』

2009-04-06 22:33:15 | 
フォーン2009.4.6


----ちょ、ちょっと。
これ、すごい迫力。
「だって、最近、まったく新しい写真載せてくれないって
フォーン、ぶつぶつ言っていたからね。
ほんとうは、これの4倍の大きさあるんだよ」

----へぇ~っ。ほんとうかニャあ。
『フォーンの休日』なんて言いながら、
自分が喋るの、
ちょっと休みたいからだけじゃニャいの?
「あらら、バレてましたか」
----そりゃ、そうだよ。
だって、携帯を変えてから、
バシバシ撮っては次々と
year of the catYear of the Cat (フォーン携帯写真日記) 猫ニュー
にアップしていたじゃニャい。
「おっ、さりげなく宣伝。
フォーンもやるニャあ。
……あれっ?」


      (byえいwithフォーン)


フォーンの一言「ここの写真も、そろそろ新しいの入れてほしいのニャ」もう寝る

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猫ニュー


『いけちゃんとぼく』

2009-04-05 15:56:23 | 新作映画
----これって西原理恵子の原作だよね。
「ザ・ベストハウス123」とかの
「絶対泣ける本BEST3」の第1位ニャんだって。
「そう。普通、あんまり“泣ける、泣ける”を強調されると、
身構えてしまうんだけど、
この映画に関して言えば別。
確かに泣けたね」

----いけちゃんって何者ニャの?
「だから、そこが言えないの。
だって、それこそが泣けるポイントだから。
ぼくはこの映画について
蒼井優が、いけちゃんの声の吹き替えをしていること以外、
なんにも知らなくて観たわけだけど、
それが大正解。
もう、最後はボロボロ。
翌日には、さっそく本を買ってしまったもの」

----あらら。それじゃあ、
完全に角川の戦略に乗ったってことじゃニャい。。
「はい。やられました(笑)。
で、これからこの映画を観る人に
ぼくが言いたいのは、
チラシを呼んではダメ!ってこと。
いけちゃんの正体が分かってしまうキーワードが、
もう、いたるところに書かれている。
“ぼくにしか見えない、いけちゃんとぼくのお話”。
これだけ知っていればOK。
あっ、すでに原作を読んで知っている人は別だけどね」

----で、その原作と比べてどうだったの?
「原作を読む前、
映画を観ている時から
ここは長すぎるんじゃないかと思ったら、
やはりそうだったというところがいくつもあったね。
原作にはないエピソードを盛り込みすぎ。
隣町の少年たちとの野球のくだりとか、
よくある少年のひと夏の(この映画でそうだったかは別)
“いいお話”になってしまっている。
お父さんの死んだ理由とか、愛人の話とかも、
どうなんだろうなあ。
まあ、長編劇映画にするには仕方がないのかもしれないけど、
西原理恵子の世界からはほど遠い気もする。
もちろん、映画は映画で独立してしかるべきだとは思うし、
そういう比較をしてはいけないというのは前提。
でも、原作を読む前からそれを感じちゃったからなあ」

---見どころは、いけちゃんのCG?
「クレイアニメ風でいて半透明。
でも、それよりもやはり蒼井優の天才ぶりだろうなあ。
観ている間、
『これ、蒼井優だよね』と、
意識的に思いだそうとしたけど、
それでも顔が浮かばない。
完全に役に入り込んでいたね」



      (byえいwithフォーン)


フォーンの一言「いけちゃんって、不思議な生き物なのニャ」もう寝る

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『ウォーロード・男たちの誓い』

2009-04-04 14:14:32 | 新作映画
(原題:投名状/英題:The Warlords)


----来週の金曜から『レッドクリフ PartII』が公開だよね。
こっちの映画にも金城武が出ているみたいだけど、
時代はいつ頃ニャの?
「清朝末期。太平天国の乱が起こったころ。
同じ朝廷側のホー・クィ軍に見放され、
味方の兵を全滅に追いやられた清朝将軍パン(ジェット・リー)は、
失意のうちに荒野をさまよっているところを、
運命の女リィエン(シュー・ジンレイ)と出逢い、
一夜をともにする。
翌朝、盗賊団のウーヤン(金城武)に遭遇した彼は、
リーダーであるアルフ(アンディ・ラウ)に引きあわされるが、
ウーヤンの思惑に反して、彼はパンを受け入れようとはしない。
しかし、ホー・クイ軍の襲撃に遭い、
虫けら同然の扱いを受けたことから、
動乱の時代を生き抜くには
朝廷側に与するべきというパンの考えにアルフも与する。
「戦を終わらせ国を平和にする」だれも虐げられてはいけない」というパン。
ここにパン、アルフ、ウーヤンは義兄弟の契り、
投名状を結ぶが……」

----「が……」のときって、何かが起こるんだよね。
それもあまり望ましくないことが。
「(笑)。さすがフォーン。そのとおり。
戦いが進むにつれて、パンの中には野望が芽生えてくる。
パンとアルフの間に大きな亀裂が入ったのが、
蘇州を攻めたとき。
戦は長く続き、このままでは両軍共倒れ。
パンとウーヤンは朝廷に食糧と物資の供給を嘆願に。
一方、アルフは仲間をこの戦に巻き込んだことに責任を感じ、
単身で蘇州城主(グオ・シャンドン)と交渉。
城主は4000人兵の命を救ってほしいと言い残し、
自らの命を犠牲にして投降。
ところがその約束をパンは反故にしてしまう。
食糧不足を懸念して全員虐殺するんだ」

----それってヒドすぎ。
最初言っていたことと全く違う。
「そうなんだ。
しかもウーヤンもパンの意見に加担。
アルフを鎖で動けなくしてしまう。
怒り心頭で、仲間を連れて帰ろうとするアルフ。
しかし、南京までは一緒に戦ってほしいと懇願するパンに折れ、
アルフは行動を共にする。
かくして南京も制圧。
パンは西太后に認められ、両江の総督に。
しかしこの動きを既得権を持つ大臣たちが見逃すわけはなく…」

----まるで、どこかの国の話みたい。
もしかしてこれって実話?
「うん。そうらしい。
もともとは実在した馬新対胎の暗殺事件が基になっているとか。
この事件は真相が闇の中。
映画や舞台にもなっているようで
そのもっとも有名なのがジョン・ウー監督が助監督時代に最も影響を受けたという
『ブラッド・ブラザース/刺馬』なのだとか」

---アクション・シーンの方はどうニャの?
「これがまた迫力満点。
たとえば馬上の将軍を下から槍で突き刺す。
その瞬間、カメラはロングに引いて、落馬する将軍を捉える。
あるいは鉄砲隊に向かって突進しながら槍を放つ。
そうそう。パンの肩にずるずると槍がめり込んでいくというのもあったな。
これら合戦シーンを当たり前のように写すなんて、
中国映画の底力はスゴイと思ったら、
これアクション監督が最近『エンプレス・運命の戦い』でも紹介した、
あのチン・シウトン
「第27回香港電影金像奨」では作品賞を含む8部門を受賞、
「第45回台湾金馬賞」でも同じく作品賞を含む3部門を受賞。
監督のピーター・チャンは両省で監督賞を受賞している。
もともと超話題作だったんだね」

---俳優の演技の方は?
「ジェット・リーは香港電影の方で主演男優賞。
これは納得だね。
持前の軽い身の動きにより、
クライマックスの雨中でのウーヤンとの決闘を始め、
ひときわ高いレベルから出発したアクションを見せてくれる。
しかもそれに加えて、今回は複雑な悪役としての心理描写もあるからね。
これ観ると、ジェット・リーのファン減っちゃうんじゃないかな。
減ると言えば、金城武もよくぞやったってほめてあげたい。
これまでの涼しい顔を完全に崩しての大熱演。
ここまで役に入り込んだ彼を観たのは初めてだ」

---顔を崩した?そこまで言っていいの?
「いいんじゃないの。
この映画の彼は、俳優ではなく役者。
いやあ、驚きの表情の連発だよ」



           (byえいwithフォーン)


フォーンの一言「ところでリィエンはどうして“運命の女”なのニャ?」いいねぇ


※それはアルフの妻だからなのだ度

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『セブンティーン・アゲイン』

2009-04-02 22:30:08 | 新作映画
(原題:17 Again)

「う~む。こういう映画はいいねえ。
ぼく好みだ」

----えいが好きということは“泣ける”映画ってこと?
これって人気のザック・エフロン主演の青春映画でしょ。
『ハイスクール・ミュージカル ザ・ムービー』同様バスケもやっているようだし、
超カルそ~な感じがするんだけど。
「ぼくも観る前はたいして期待していなかったんだけど、
やはり映画は観てみるものだね。
全体的な作りとしては、
ときどきハリウッド映画に現れる
“年齢がらみ”ファンタジー。
シノプシスをちらっと読んだ限りでは
主人公が17歳に戻るという設定から
タイムトラベルものかと予想していたら、
なんと<現代>のままで物語が展開。
本人だけが若返っちゃうんだ」

----そんなことあるわけないじゃニャい。
「だから、そこがファンタジー。
ザック・エフロン扮する主人公マイクは、
かつてハイスクールで、バスケ部のスター選手として活躍。
ところが大学のスカウトが彼のプレイをチェックにきたその日、
恋人のスカーレットが妊娠したことを知り、
彼はすべてを捨てて彼女と生きることを決意。
それから20年。
いまのマイクは妻と離婚話が進行中。
子供たちからはまったく相手にされず、
会社では出世コースから外されてしまう。
マイクは家を出て、
ハイスクール時代からの親友で、
いまや大金持ちのネッドの豪邸へ転がり込む。
そんなある日、ひょんなことからマイクは17歳の姿に戻ってしまう。
そこで彼はネッドを父親ということにして高校に編入」

----でも、そういう映画って、
いつもオチがつまんないんだよニャあ。
もしかして夢だったとかいうんじゃニャいの?
「いや、ところがこの映画の場合、
マイクがなぜ若返ったかということはほとんど関係ない。
主眼は、17歳になった彼の“第二の”高校生活。
そこで起こる出来事を、ほどよい笑いで綴り、
そして最後には
本来の意味であるオチにより
ほっこり、じんわりさせてくれる」

----分かった。
姿は17歳だけど、心は37歳でオジンくさい。
そこで笑いを取ってるんでしょ?
「いやいや。それもチラシとかには書いてあったけど、
実際はそうでもない。
だって、彼自身、高校時代に恋人を妊娠させているんだから、
けっこうススんでいる。
ところが、自分の子供たちがそうなるのは受け入れられない。
そこで、『結婚するまでは清く正しく』と言わざるを得ない、
と、こういわけだ。
問題は、その娘マギーと息子アレックス。
息子はバスケ部の選手スタンにいじめられている。
ところがそのスタンは娘の彼氏…」

----ニャんだ。それ。(笑)
「マイクとしては、
この鼻もちならないスタンとマギーを
どうにかして別れさせたい。
ところが勘違いしたマギーはマイクに心が傾き始める」

----父と娘でしょ。それヤバすぎ(笑)。
「マイクは妻とのよりを戻そうと、
自分の姿を忘れて熱烈にアプローチ。
ところが周囲から見たら、
17歳の青年が友達の母に迫っているようにしか映らない」

----ニャるほど。これはオモシロそうだ。
「でしょ。
しかもそれに加えてこの映画、
もう一つの抱腹絶倒エピソードを用意。
それは、さっき少し話に出てきたネッド。
彼はSF&ファンタジー&アニメのオタク。
家の中には『スター・ウォーズ』をはじめとする
さまざまな実物大グッズがいっぱい。
そんな彼が女校長に恋を…。
成金オタクの彼は、金に物を言わせ、
強引な手法でデートに誘う。
さあ、この成り行きは?
ネッド扮するトーマス・レノンの怪演。
このエピソードには、映画へのオマージュいっぱいで、
映画ファンならニヤリとすること間違いなし」

----37歳のマイクを演じるのは?
『フレンズ』のマシュー・ペリー
ザック・エフロンと入れ替わるだけに、
彼がすっかり老けて見えたのは悲しかったなあ」



           (byえいwithフォーン)

フォーンの一言「ザック・エフロンって、ほんとかっこいいニャ」身を乗り出す

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『島田洋七の「佐賀のがばいばあちゃん」』

2009-04-01 22:26:25 | 新作映画
----あれっ。これって何年か前に話してくれた
『佐賀のがばいばあちゃん』とは違うの?
「タイトルをよく見てごらん。
“島田洋七の”と付いているでしょ。
これは原作者である島田洋七自身が自らメガホンを取ったものなんだ」

----へぇ~っ。
ニャんでそんなことをしたんだろう?
それに第一、彼、これまで監督してないよね。
ちゃんと映画になっているの?
「まあ、映画作品としてどうかというよりも、
今日は、なぜこのような
セルフリメイク(?)をしたのか
ちょっとそっちを想像してみたいと思うんだ。
というのも、これもある意味、
映画というメディアの
特殊性を言っているようにも見えるから」

----どういうこと?
「前作は、がばいばあちゃんの生き方にスポットを当て、
その別れのシーンも含めて
かなり“泣ける”映画になっていた。
ところが、今回の“島田洋七”バージョンは、
全然ウェットでなく、むしろカラッとしている。
思うに、これは島田洋七のあのひょうひょうとしたイメージ、
それが今回の一連の『がばいばあちゃん』ブームで
少し揺らいだことに彼は危機感……と言ったら言いすぎかもしれないけど、
自ら軌道修正を行おうとしたのではないか?
ぼくはこの映画を観て、そう感じたんだ。
というのも、
映画の中には、あえて感動に水を差すような
漫才的コントをいくつも入れているし、
しかもそれを
少年時代の洋七が演じている。
また、この洋七役の子役・瀬上祐輝が
本物そっくりの八時二十分眉)。(笑)
そのキャスティングからして、
これは“泣かせ”を狙っていないことは明らか」

----ふうん。でもそれだけでまた作ろうなんて思うのかニャあ。
「もう一つは、
彼なりに『真説・がばいばあちゃん』を描こうと思ったんじゃないかな。
映画化やテレビドラマ化を横目で観ているうちに、
『あそこは違う』とか『あのエピソードが抜けている』とか、
自分なりのプライオリティが出てきたのではないか?
“島田洋七の”と、あえて銘打っているのは
そこに理由があるような気がする。
たとえば、ぼくは前回の映画の紹介のときに
彼が佐賀に預けられた理由も喋っているけど、
今回、洋七はそのナレーションで、
『理由がよく分からない』と言っている」

----でもさあ。映画と原作は別物。
原作の通りに映像化してしまったら、
それは映画じゃないのでは?
監督の自由裁量の部分があってこその
映画だと思うんだけどニャあ。
「普通はそうだね。
でも、これはいわば島田洋七の半生記。
つまりは実話なわけだ。
それがほかの人によって
本人には納得のいかない“定説”が作られようとしている。
これは“芸人・島田洋七”としてはマズイ。
そう思ったのではないかなあ」



           (byえいwithフォーン)

フォーンの一言「洋七の目はこんな感じニャ」もう寝る


※涙は出ないけ度
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