ラムの大通り

愛猫フォーンを相手に映画のお話。
主に劇場公開前の新作映画についておしゃべりしています。

『非女子図鑑』

2009-04-08 22:39:14 | 新作映画
----『非女子図鑑』
『腐女子彼女』とかいう映画もあるみたいだけど、
よく分からないニャあ。
「ぼくも観るまでまったく知らなかったけど
“腐女子”というのはボーイズ・ラブのオタクなんだそうな。
それに対してこの“非女子”は
『私の個性と他人の個性は違うんだ!』
『私の快感と他人の快感は違うのよ』と主張し、
ひたすら自分に正直な生き方を貫いている女性のこととか。
一種の造語だろうけど、こちらの方が間口が広いね」

----でも、それだと漠然としすぎな感じが…。
あれもこれも“非女子”になってしまわニャい?
「鋭いなあ。
ということで、タイトルの後半部分を見てごらん。
『図鑑』とついている。
つまりこれはオムニバスなんだ。
それもニューシネマワークショップの一環として
知識も経験もまっさらな人たちが、
劇場公開映画のプロデュースを果たすべく取り組んだということらしい」

----へぇ~っ。じゃあ、監督よりも
プロデューサーを気にしながら観た方がいい映画ってこと?
「いや、それもちょっと違う。
ぼくの場合はだけどね…」

----?????
「実はこの映画、
最初のうちは、あまりノレなかったんだけど、
片桐はいり扮する女優が男に交じって、
『昭和残侠伝 男の証明』なる映画の主役オーディションを受ける
『男の証明』あたりから
俄然オモシロくなってきた。
続く江口のりこ主演の『混浴heaven』も、
彼女のキャラが生かされていて、
このオムニバスの中の一、二を争う傑作。
で、この二作に何か共通点があるのでは?と、
クレジットを調べてみたら、
なんと両方とも脚本が同じ、吉川菜美という女性。
彼女は、日本映画監督協会新人賞の映画『かぞくのひけつ』で脚本家デビュー。
この名前は記憶しておいたほうがいいだろうな。
そして、見逃してはならないのがラストのエピソード
『死ねない女』」

---それはどこが見どころニャの?
「ここに出てくる
“男に振られ、片づけはできず、化粧っ気ゼロ”の非女子を演じるのは『仲里依紗』
ジム・キャリーばりの顔面パフォーマンスもさることながら、
脚本、演技、演出のバランスがピカイチ。
それもそのはずこのエピソードは、
あの 『ぼくたちと駐在さんの700日戦争』を作った
監督:塚本連平&脚本:福田雄一のコンビ。
こういうオムニバスは、前知識を入れずに、
あとで自分の気に入った作品のクレジットを確認するのも楽しいというのが、
さっきのフォーンの質問に対するぼくの答だね」


           (byえいwithフォーン)


フォーンの一言「ユニークな女子ばかりなのニャ」身を乗り出す

※「『死ねない女』は思わず噴き出した度

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