(原題:投名状/英題:The Warlords)
----来週の金曜から『レッドクリフ PartII』が公開だよね。
こっちの映画にも金城武が出ているみたいだけど、
時代はいつ頃ニャの?
「清朝末期。太平天国の乱が起こったころ。
同じ朝廷側のホー・クィ軍に見放され、
味方の兵を全滅に追いやられた清朝将軍パン(ジェット・リー)は、
失意のうちに荒野をさまよっているところを、
運命の女リィエン(シュー・ジンレイ)と出逢い、
一夜をともにする。
翌朝、盗賊団のウーヤン(金城武)に遭遇した彼は、
リーダーであるアルフ(アンディ・ラウ)に引きあわされるが、
ウーヤンの思惑に反して、彼はパンを受け入れようとはしない。
しかし、ホー・クイ軍の襲撃に遭い、
虫けら同然の扱いを受けたことから、
動乱の時代を生き抜くには
朝廷側に与するべきというパンの考えにアルフも与する。
「戦を終わらせ国を平和にする」だれも虐げられてはいけない」というパン。
ここにパン、アルフ、ウーヤンは義兄弟の契り、
投名状を結ぶが……」
----「が……」のときって、何かが起こるんだよね。
それもあまり望ましくないことが。
「(笑)。さすがフォーン。そのとおり。
戦いが進むにつれて、パンの中には野望が芽生えてくる。
パンとアルフの間に大きな亀裂が入ったのが、
蘇州を攻めたとき。
戦は長く続き、このままでは両軍共倒れ。
パンとウーヤンは朝廷に食糧と物資の供給を嘆願に。
一方、アルフは仲間をこの戦に巻き込んだことに責任を感じ、
単身で蘇州城主(グオ・シャンドン)と交渉。
城主は4000人兵の命を救ってほしいと言い残し、
自らの命を犠牲にして投降。
ところがその約束をパンは反故にしてしまう。
食糧不足を懸念して全員虐殺するんだ」
----それってヒドすぎ。
最初言っていたことと全く違う。
「そうなんだ。
しかもウーヤンもパンの意見に加担。
アルフを鎖で動けなくしてしまう。
怒り心頭で、仲間を連れて帰ろうとするアルフ。
しかし、南京までは一緒に戦ってほしいと懇願するパンに折れ、
アルフは行動を共にする。
かくして南京も制圧。
パンは西太后に認められ、両江の総督に。
しかしこの動きを既得権を持つ大臣たちが見逃すわけはなく…」
----まるで、どこかの国の話みたい。
もしかしてこれって実話?
「うん。そうらしい。
もともとは実在した馬新対胎の暗殺事件が基になっているとか。
この事件は真相が闇の中。
映画や舞台にもなっているようで
そのもっとも有名なのがジョン・ウー監督が助監督時代に最も影響を受けたという
『ブラッド・ブラザース/刺馬』なのだとか」
---アクション・シーンの方はどうニャの?
「これがまた迫力満点。
たとえば馬上の将軍を下から槍で突き刺す。
その瞬間、カメラはロングに引いて、落馬する将軍を捉える。
あるいは鉄砲隊に向かって突進しながら槍を放つ。
そうそう。パンの肩にずるずると槍がめり込んでいくというのもあったな。
これら合戦シーンを当たり前のように写すなんて、
中国映画の底力はスゴイと思ったら、
これアクション監督が最近『エンプレス・運命の戦い』でも紹介した、
あのチン・シウトン。
「第27回香港電影金像奨」では作品賞を含む8部門を受賞、
「第45回台湾金馬賞」でも同じく作品賞を含む3部門を受賞。
監督のピーター・チャンは両省で監督賞を受賞している。
もともと超話題作だったんだね」
---俳優の演技の方は?
「ジェット・リーは香港電影の方で主演男優賞。
これは納得だね。
持前の軽い身の動きにより、
クライマックスの雨中でのウーヤンとの決闘を始め、
ひときわ高いレベルから出発したアクションを見せてくれる。
しかもそれに加えて、今回は複雑な悪役としての心理描写もあるからね。
これ観ると、ジェット・リーのファン減っちゃうんじゃないかな。
減ると言えば、金城武もよくぞやったってほめてあげたい。
これまでの涼しい顔を完全に崩しての大熱演。
ここまで役に入り込んだ彼を観たのは初めてだ」
---顔を崩した?そこまで言っていいの?
「いいんじゃないの。
この映画の彼は、俳優ではなく役者。
いやあ、驚きの表情の連発だよ」
(byえいwithフォーン)
フォーンの一言「ところでリィエンはどうして“運命の女”なのニャ?」
※それはアルフの妻だからなのだ度
お花屋さん ブーケ、アレンジメントetc…
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☆「CINEMA INDEX」☆「ラムの大通り」タイトル索引
(他のタイトルはこちらをクリック→)
※画像は中国オフィシャル(壁紙ダウンロードサイト)より。
----来週の金曜から『レッドクリフ PartII』が公開だよね。
こっちの映画にも金城武が出ているみたいだけど、
時代はいつ頃ニャの?
「清朝末期。太平天国の乱が起こったころ。
同じ朝廷側のホー・クィ軍に見放され、
味方の兵を全滅に追いやられた清朝将軍パン(ジェット・リー)は、
失意のうちに荒野をさまよっているところを、
運命の女リィエン(シュー・ジンレイ)と出逢い、
一夜をともにする。
翌朝、盗賊団のウーヤン(金城武)に遭遇した彼は、
リーダーであるアルフ(アンディ・ラウ)に引きあわされるが、
ウーヤンの思惑に反して、彼はパンを受け入れようとはしない。
しかし、ホー・クイ軍の襲撃に遭い、
虫けら同然の扱いを受けたことから、
動乱の時代を生き抜くには
朝廷側に与するべきというパンの考えにアルフも与する。
「戦を終わらせ国を平和にする」だれも虐げられてはいけない」というパン。
ここにパン、アルフ、ウーヤンは義兄弟の契り、
投名状を結ぶが……」
----「が……」のときって、何かが起こるんだよね。
それもあまり望ましくないことが。
「(笑)。さすがフォーン。そのとおり。
戦いが進むにつれて、パンの中には野望が芽生えてくる。
パンとアルフの間に大きな亀裂が入ったのが、
蘇州を攻めたとき。
戦は長く続き、このままでは両軍共倒れ。
パンとウーヤンは朝廷に食糧と物資の供給を嘆願に。
一方、アルフは仲間をこの戦に巻き込んだことに責任を感じ、
単身で蘇州城主(グオ・シャンドン)と交渉。
城主は4000人兵の命を救ってほしいと言い残し、
自らの命を犠牲にして投降。
ところがその約束をパンは反故にしてしまう。
食糧不足を懸念して全員虐殺するんだ」
----それってヒドすぎ。
最初言っていたことと全く違う。
「そうなんだ。
しかもウーヤンもパンの意見に加担。
アルフを鎖で動けなくしてしまう。
怒り心頭で、仲間を連れて帰ろうとするアルフ。
しかし、南京までは一緒に戦ってほしいと懇願するパンに折れ、
アルフは行動を共にする。
かくして南京も制圧。
パンは西太后に認められ、両江の総督に。
しかしこの動きを既得権を持つ大臣たちが見逃すわけはなく…」
----まるで、どこかの国の話みたい。
もしかしてこれって実話?
「うん。そうらしい。
もともとは実在した馬新対胎の暗殺事件が基になっているとか。
この事件は真相が闇の中。
映画や舞台にもなっているようで
そのもっとも有名なのがジョン・ウー監督が助監督時代に最も影響を受けたという
『ブラッド・ブラザース/刺馬』なのだとか」
---アクション・シーンの方はどうニャの?
「これがまた迫力満点。
たとえば馬上の将軍を下から槍で突き刺す。
その瞬間、カメラはロングに引いて、落馬する将軍を捉える。
あるいは鉄砲隊に向かって突進しながら槍を放つ。
そうそう。パンの肩にずるずると槍がめり込んでいくというのもあったな。
これら合戦シーンを当たり前のように写すなんて、
中国映画の底力はスゴイと思ったら、
これアクション監督が最近『エンプレス・運命の戦い』でも紹介した、
あのチン・シウトン。
「第27回香港電影金像奨」では作品賞を含む8部門を受賞、
「第45回台湾金馬賞」でも同じく作品賞を含む3部門を受賞。
監督のピーター・チャンは両省で監督賞を受賞している。
もともと超話題作だったんだね」
---俳優の演技の方は?
「ジェット・リーは香港電影の方で主演男優賞。
これは納得だね。
持前の軽い身の動きにより、
クライマックスの雨中でのウーヤンとの決闘を始め、
ひときわ高いレベルから出発したアクションを見せてくれる。
しかもそれに加えて、今回は複雑な悪役としての心理描写もあるからね。
これ観ると、ジェット・リーのファン減っちゃうんじゃないかな。
減ると言えば、金城武もよくぞやったってほめてあげたい。
これまでの涼しい顔を完全に崩しての大熱演。
ここまで役に入り込んだ彼を観たのは初めてだ」
---顔を崩した?そこまで言っていいの?
「いいんじゃないの。
この映画の彼は、俳優ではなく役者。
いやあ、驚きの表情の連発だよ」
(byえいwithフォーン)
フォーンの一言「ところでリィエンはどうして“運命の女”なのニャ?」
※それはアルフの妻だからなのだ度
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※画像は中国オフィシャル(壁紙ダウンロードサイト)より。