どんぐり眼日記

昔は日々の日記として、今は見た映画の忘備録として更新しています。

「万引き家族」

2018年06月09日 | 映画
カンヌで賞獲ってニュースや宣伝で沢山紹介されてて見たくなった映画「万引き家族」を早速鑑賞。
短いエピソードの自然な積み重ねの流れの中から徐々に登場人物の背景が浮かびあがって来る展開がじわじわと効いてくるような内容で思ってた以上に嘘みたいな凄い展開を見せてくれました。そんな内容ですが細かな所でリアリティが感じられて家族のそれぞれの悪い所と良い所が感じられて本当の家族では無いけれど絆のようなものがあり憎めなくて良いものを感じれた。
そんな日常がユーモアもあったりして素敵にも見えたりした。特におばあちゃんが海ではしゃぐ家族の姿を眺める場面でね。樹木希林の芝居というか存在感と子役の表情と芝居が凄く良かった。っていうか全ての役者の存在感と芝居が素晴らしかったですね。
役者の演技で魅せてくれて物語は後から付いてくるような印象。
ラストの女の子の視線や心情が何とも切ない映画でした。実の親じゃないけれど万引き家族の方が良かったなぁ…みたいなのを個人的には感じました。
宣伝で感動作っていう風に煽られましたが感動とか涙って所までは僕には感じられず、良かったけどなんか複雑な感覚になる映画でした。


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