見よう見ようと思っててガルパンばっか見に行ってて後回しになってた「オデッセイ」、ようやく観てきました。
いやー面白かった!
ここ最近でかなり頻繁に映画を見に行くようになって、色々と面白い映画を観てきましたが、それらに一貫して共通する特徴があります。
それは「シンプルであること」 !
マッドマックスは「ヒャッハー!V8!V8!V8!俺のギターが火を噴くぜ!」、ガルパンは「戦車でドカーン!」、パシリムは「怪獣が出たぞパンチだロボ!」とヒメマルカツオブシムシ程度の知能があれば十分理解可能なシンプルさ。
テーマがシンプルということはどういうことかというと、「物語としての強度が高い」ということ。
「オデッセイ」のテーマはズバリ「生き延びること、生き延びさせること」なわけですが、登場人物の全員が終始一貫してそのテーマから外れることなく行動しているので行動にブレがなく、ブレがないから物語が寄り道しない。
話の文脈的には、「地球に残してきた家族との愛」とかそういうのが容易に出てくるもんですが、主人公であるマーク・ワトニーにはそういうシーンがほとんどない。
家族への遺言を仲間に託すシーンはあれど、家族と直接話すシーンもなければ家族の顔も出てきません。
体感的愛の量でいうならマークは家族<ジャガイモ。
なので観客はひたすらマークの生存劇、トラブルとの戦いを楽しめるわけです。
この作品はある意味、弱小キャラが最強系ラスボスにとんちと工夫で戦いを挑む物語でもあるんですよね。
まさに人間VS火星の異種格闘技戦!
この作品は非常にリアルなお話です。
愛で奇跡が起こることもなければ、神が救いをもたらすこともない。
もう全編通して絶望の連続です。ジャガイモ全滅時の絶望感はまさにフリーザ様レベル。
それにも負けずに、ひたすら、最後の最後まで諦めることなく知恵を振り絞って(←ここ重要)戦い続けるマークの姿は本当に頼もしいものでした。
あとマークの軽口がまたいいんだ。ラストの宇宙海賊のくだりとか大好き。
あと個人的にすごく良かったのが、ヘルメスのクルーとマークとのやりとり。
決して湿っぽくならず、 憎まれ口を叩き合ってるのが個人的にすごくいい。ラストの回収シーンのアイアンマンのくだりとか。
そして余計な恋愛感情やラブシーンが絡まないのも良かった。
シンプルな、言い方を変えれば素材の味が充分に活かされた良い作品だったと思います。
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