わたくし人形使いはEpic Gamesのおかげで人間一人が抱えきれるレベルではない量の積みゲーを抱えているわけですが、今回はその中の一本「Deliver Us Mars」をコンプしました。しれっと新しいゲームを始めてしまってました……。
本作は前作に当たる「Deliver Us Earth」の直接的な続編。主人公キャシーは離れ離れになった父親に会うために火星を目指すのですが、彼女の前にはさまざまな困難が立ちふさがります。彼女は果たして無事に父親と再会できるのか?
わたくし人形使いは基本的にシリーズもの、特にストーリーが直接つながっているシリーズは最初から順番にプレイしていくタイプなんですが、なんだか宇宙モノのゲームがやりたい欲が高まっていたのでプレイを開始。
前述の通り前作からの直接的な続編なので専門用語やキャラの相関関係、そしてキャラへの思い入れなどは不十分だったかなとは思いましたが順当に楽しめたと思います。
特徴的だったのがスペースシャトルの発進シークエンスをはじめとする機器類の操作が非常に本格的なこと。特にこれから火星を目指すという場面での(おそらく)実際のスペースシャトルの発進シークエンスに用いられているであろう専門用語に加え、ずらりと並んだコンソールのボタンやレバーを順番に操作していくシーンは実際に発進準備を進めているようでワクワクしました。人間にはさまざまな欲求がありますが、その中には確実に「ボタンを操作したい」という欲求があると断言できると言っても過言でも華厳でもないと思います。なので要所要所で挿入されるこうした機械操作シーンは非常にワクワクしました。
また、本作の特徴的なシステムとしてクライミングアクションとPMT技術を用いたパズルがあります。クライミングアクションは2本のピッケルを使って切り立った崖や壁面を登っていくというもので、ピッケルを打ち込むポイントを操作しつつ効率よく移動していくのはなかなか面白かったです。崖だけでなく氷壁や柔らかいクッション材の壁など、ロケーションも豊富で楽しかったですね。
パズルについては、本作の世界観で一般的に普及しているネルギー連絡技術であるPMT技術を用いたもので、要はエネルギー発信元から発射されたビームを受信部に当てることでエネルギーを供給するというもの。本作ではこの技術を応用して電力供給の途絶えたドアを開けたり施設を動かしたりして先に進んでいきます。こうした作中世界観の技術とゲームシステムが一致してるの好き。
本作のようなストーリー重視のゲームだと、こうしたパズル要素が多すぎるとストーリー進行が阻害されてしまうこともありますが、本作のパズル数はストレスにならない程度のものになっててストーリー進行の邪魔になっていないのが良かったですね。
ゲーム全体のボリュームも短すぎず長すぎずでちょうどよく、前作を知らないながらもストーリーは楽しめたと思います。
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