崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

日本は「老人天国型先進国」

2012年06月05日 04時54分32秒 | エッセイ
 朝から大邱市内を歩き、ぎりぎり啓明大学校の総長を表敬訪問した。ここが、私が人生のもっとも活気のある40代に13年間勤めた大学、今は大学天国のような3万人の学生が動いている。申一熙総長とは難しい1980年代一緒に苦労し、克服した歴史を共有して感慨が深かった。12時から日本学科の教員たちと昼食を取ってそのまま演壇に立った時は声が出にくくすでに疲れていた。大きい講堂で150余人の学生,諸先生方がいた。レジメを部分的にを拾いながらの講義になってしまった。パーワ―ポイントも使った方が良かったと思った。食事のすぐ後で聞く学生たちも大変だとは思うが良く聞いてくれた。私語は一人もいなかった。私は韓国でサンスンなどの成功によって韓国が日本を追い越して、「日本はすでに先進国ではない」という一般的な言説を例にして日本はまだ先進国であると言いきった。それは高齢化社会の福祉などで老人天国型先進国であるということである。韓国もすでに高齢化ガ進んでいること、若い人がすぐ老人になることへの警告でもあった。
 日本人教員の二人を含め日本学科の先生方との歓談、水城大学校の教授たち、郭病院の理事長夫妻の招待晩餐などでは楽しかった。しかし、ハードなスケジュールで完全に疲れた。今日は日本に帰国して大学で講義、忙しく、楽しい、短い旅は終わる。