崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

灯台の表示

2005年09月24日 07時55分06秒 | エッセイ
 我が家の窓からちょうど東向にEとかWなどの数字が点滅する。それを観察してキャッチしようとしてもわからない。海水の流れや高さなどと合わせて観察しても表示が理解できない。辞書とインターネットで探したがそれは探せなかった。
 最後には海上保安隊所属の方に聞いてわかった。塩水の流れの方向と速さなどを知らせていることがわかった。それだけではない。海上にはヘリコプターが飛んだりロマンチックに客船や漁船の風景が広がったりする。海峡には1日250余隻の船が通る。排ガスのシーポリュションも酷い。地上とは比較にならないほど船の排気ガスや警笛なども問題である。しかし海上はそれがすなわち国際舞台であり、どのように規制するかはまだわからない。
 しかし私はそれが大きい問題ではない、文化人類学では主に小さい村で観察して研究を進めてきたが観察の力はこのような状況では何も役にただないことがわかって悔しかった。組織的な社会においてっは組織的に、あるいは体系的に調べる方法がよいということになる。しかしまだ人間の感情表現は人類学的観察が有効であろう。