Pro house keeper

アメリカのローカルフードを中心に、世界各国の料理レシピを自宅で気軽につくる料理日誌。

キャラメル・デビルズフードケーキ。

2009-12-27 07:34:02 | 料理
昨日に引き続き、クリスマスディナーの報告。
今回はケーキ編です。
毎年、クリスマスにはスポンジケーキを作っていて、その年によってマクロビ系だったり、ジェノワーズだったり色々。
去年のジェノワーズはたいそうおいしかったので、別の御用達洋書のレシピで作ってみようと検討していたところ、"デビルズフードケーキ"のレシピに目が留まりました。

アメリカンケーキレシピではよく見かけるもので、名前を訳すと"悪魔の食べ物ケーキ"。ものすごい名前なのですが、色がその由来となっているらしい。
御用達書によれば19世紀後半に流行した"ファンシーケーキ"の一つで現存する唯一のケーキだとか。(訳が間違っていなけば。。。)
非常に単純な超しっとりしていて滑らかさが身上のチョコレートケーキのようです。

サワークリームだけを購入すれば手持ちの材料でできそうなので、今回はこれを作ってみることにしました。
ただ作っているうちに手持ちの材料で代用したりして、出来上がりはやや別物になりましたが。。。

作り方は基本のレイヤーケーキとほぼ同じ作り方です。
ボウルに薄力粉、中力粉、塩、重曹を加え、振るっておきます。アメリカンレシピで粉を振るう手順を要求するのは珍しいですね。

中力粉は先日の韓国で買ってきた粉。ちなみに日本の有機小麦の半額でした。

ベーキングパウダーではなく、重曹を使うのがこのケーキの特徴の一つ。普通のチョコレートケーキはたいていベーキングパウダーを膨張剤として使うのですが、デビルズフードケーキの場合は重曹でないとだめらしい。御用達書の解説ではベーキングパウダーを使うと全く別物になるらしく、色の黒さが薄くなり、ファッジーなブラウニーになってしまうとか。
小麦粉も2種類併用し、薄力粉を加えることでやや軽い仕上がりにするようです。

別ボウルにバターを電子レンジで柔らかくしておき、砂糖を加えてクリーム状になるまで泡立てます。
レシピでは砂糖はブラウンシュガーを使用。普通のチョコレートケーキの場合はグラニュー糖を使うことが多いようです。ブラウンシュガーの方が風味が強いので、このケーキの場合はこちらがお勧めとか。我が家的には三温糖で代用。

クリーム状にしたバターに卵を加えて混ぜ合わせます。
ふくらみを良くしようなどと考えて卵を泡立てない方がよいらしく、別立てで泡立ててから加えたりすると、このあと加えるチョコ液の多量の水分を支えきれず、ケーキが逆にへこんでしまうらしい。
またふわふわのケーキもアメリカン的にはN.G.ですから。

均一に混ざったところへサワークリームを加えてさらに混ぜ合わせます。

オリジナルのレシピではさらに別容器にチョコレートとココアを加え、熱湯を注いで混ぜて滑らかにします。かなり水の量が多いのでちょっと腰がひけますが。。。
水のかわりに牛乳などを入れてリッチ感を出そうと思っても逆効果らしい。牛乳はチョコレート味をマイルドにしてしまうので、チョコ感を強調したい場合は水の方が効果的らしい。例にとビターチョコとミルクチョコの味の違いを比較せよとのこと。

我が家の手持ちのチョコがやや少なかったので、冷蔵庫に眠っていたもらいものの生キャラメルを投入することに。色がその分明るく仕上がりそうですが、クリスマスなのでデビルな色でなくてもいいでしょう。
ココアの代わりにこれまた冷蔵庫に眠っていたエスプレッソソースを加えてみました。

バタークリームのボウルに混ぜ合わせた粉類を1/3量加えて軽く混ぜ、チョコ液を半量加えて混ぜ合わせます。

もう一度、粉とチョコを交互に加え混ぜて最後は粉を加えて生地完成させます。
マフィン作りと同じ混ぜ方ですね。

最後にゴムベラで軽く混ぜて粉残りがないことを確認。

型にはオーブンペーパーを敷きこんでおきます。

出来上がった生地を流し込んで、ゴムへらで表面を整えてから170度に予熱したオーブンに入れて約20分焼きます。

焼き上がりは竹串でチェックして確認。中央が少し膨らんだ仕上がりですが、スポンジケーキほど膨らまなかったです。

荒熱をとっている間にデコ用の生クリームの泡立て。久しぶりに生クリームを泡立てると腕にきますね。

ケーキが冷めたら型と紙をはずし、2等分にします。1枚目の表面にクリームを塗り、洋ナシのスライスを載せてさらにクリームをかぶせ、2枚目のケーキを重ねます。

組み立てたら全体に生クリームでデコレーションして完成。
御用達書では3枚焼いてバタークリームでデコした3層のレイヤーケーキにしていました。

やはりデコは苦手であまり綺麗な仕上がりとはなりませんでしたが、家庭用なので味で勝負。

味は上々で、生地はしっとりとしていて、甘さも程よい感じ。エスプレッソソースを加え、チョコを減らしているのでビター感があり、大人な味ですね。サワークリームが入っているので、生地は見た目が重そうで詰まっていますが、食べると見た目ほどではなく、しっとりとややもっちり感もあるような少し変わった食感でした。

日本のジェノワーズのようなふわふわ感でなく、食べ応えのあるクラムが、やはりアメリカンケーキならではですね。

市販のケーキではない味と食感で、今度は御用達書の通りチョコレートをたっぷり使ったもので再挑戦したいものですね。
生キャラメルを使った方がチョコ感はないものの、マイルドなミルク風味もあってこれはこれでいいような。。。

もし、生キャラメルが余ったらぜひお試しください。

このケーキを作ってみたい方はこちらを参考にしてください。↓
Cpicon キャラメル・デビルズフードケーキ。 by PCWP

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