かっこうのつれづれ

麗夢同盟橿原支部の日記。日々の雑事や思いを並べる極私的テキスト

議論の俎上に上げただけでも一歩前進ですね。政府が豚コレラ禍に対するワクチン使用を現実に考え始めたようです。

2019-08-01 21:28:47 | Weblog
 奈良市の今朝の最低気温は25.8℃、最高気温は36.6℃。五條市の今朝の最低気温は23.2℃、最高気温は35.5℃でした。今日は一段と暑い一日でした。午後2時から3時頃は、空調が効いているはずの室内にいても暑く感じましたが、冷却能力を超えて暑熱が迫れば、室温も上がらざるを得ない、という事なのでしょうか。天気予報によると、明日は更に気温が上がるらしいです。これだけ上がればそろそろ大気が不安定化して夕立の一つも湧いてきそうなものですが、残念ながら今日も雨粒一つ落ちること無く、風のない蒸し暑さの中、日が暮れていきました。

 さて、全く収束する気配を見せない豚コレラ禍に対し、政府はようやくワクチン接種に向けた検討に入る模様です。接種は地域限定とする一方、接種された豚は地域外へ持ち出すことを許さず地域内で消費すること、を義務付ける方向なのだとか。これは、ワクチンを摂取したブタなのか、感染したブタなのかが判別できないこと、ワクチンを摂取したからといって完全な免疫がつくわけではなく、そのまま流通させるとウイルスを撒き散らすかもしれない可能性が拭えないからとのことです。今後、専門家や養豚家らに意見を聞き、慎重に接種の是非を検討していく方針なのだそうです。
 遅きに失したとはいえ、曲がりなりにもワクチンの使用を検討の俎上に載せたのは、政府や農水省としては大英断と言って良いでしょう。国際獣疫事務局(OIE)の清浄国指定に頑なにこだわっていたのを改めたのも、もはやそうも言っていられない危機的状況に、ようやく気がついたというところなのかもしれません。しかし、これだけ蔓延させて清浄国もあったものでもないでしょうに、封じ込めができると本当に思っていたのでしょうか? キャリア官僚も政治家も防疫に関しては素人ですから安易に考えていたのかもしれません。ちゃんと危険性を伝えられなかったのか聞く耳を持たなかったのかは判りませんが、そんな素人に適切に助言するために技官とか専門家がいるはずなのに、うまく機能していなかったのかもしれないと思うと、なんとも暗澹たる気分になります。これが豚コレラではなく、人に対する新型の致死性ウイルスとかだったらどうなっていたか、厚生労働省が農水省ほど頑なで無いことを祈るばかりですが、政治家の皆さんは一度この国を動かしているシステムを点検しておくべきなのかもしれません。




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