かっこうのつれづれ

麗夢同盟橿原支部の日記。日々の雑事や思いを並べる極私的テキスト

アニメ業界の調査って、公正取引委員会が担当することだったんですね。

2009-01-24 20:37:24 | アニメ特撮
 今日は雪が舞い飛ぶ中、散髪に行って参りました。このような寒い時期に髪を切るようなことは、自ら風邪を招くようなものだ、と、その時どんなに頭が鳥の巣状態になっていようとも、厳に戒めていたのですが(ええ、本当に面倒、というのではなく)、明日、親戚のご子息の結婚式があり、招待をうけていたので、さすがに最低限の身だしなみは整えていかねばなりません。そのついでに白いネクタイを買いに走り、帰ってからは久しぶりに靴を磨いて、とりあえず準備は整いました。披露宴会場の場所柄、車でいかざるをえないのですが、明日の天気はどうなることでしょう。北九州で雪が積もって事故が相次いだ、などというニュースを聞くと、こちらも不安が募ります。一応昼間は寒さも緩みそうですが、さて。

 公正取引委員会が、アニメ製作現場である下請け企業の実態について調査した結果が報道されていました。それによると、制作会社の62.8%が資本金1000万円以下の小規模業者、「十分に協議することなく著しく低い制作費を押しつけられたことがある」との回答が42.4%、と、わが国を代表する産業の実態が、非常に零細かつ抑圧的な環境下に置かれていることが、数字で明らかになったというわけです。アニメーション業界の悲惨な話はいろんな機会に耳にしますし、奥田監督はじめ、業界の人たちなどで立ち上げられた日本アニメーター・演出協会http://www.janica.jp/も、そういったカーストの底辺のごとき製作現場の状況を少しでも改善しよう、改善しなければ未来はない、という思いからなされているやに伺っています。そんな活動をはじめとする諸情勢がようやくこの業界に光を差し入れ始めた、というのは、一アニメファンとして慶喜の至りですが、我が国はアニメーション業界に限らず、とかく専門家、技術者が冷遇される構造になっているように感じます。ものづくり大国、などと言いつつ、実際にものづくりに励む中小企業が経営に苦しみ、ノーベル賞で沸く一方で、独法化した大学では運営費がどんどん削られてそのしわ寄せが研究者に及び、法整備もいい加減なまま、危険な海に自衛官を派遣しようとする・・・。技術や文化をいかに守り育て、役立てることよりも、ヒトの手足を縛ることばかりに汲々としている政治家や官僚達の行動を見ていますと、経済産業省がアニメーション業界を育成する方針というのが逆に胡散臭く思えてきます。とはいえ、こういう実態が少しでも世の中に知られるようになるのは、そんな国の方針もあってのことなのでしょう。この上は、せっかくの情報がヘンな方向に曲がっていかないように、ちゃんと現場の環境改善に役に立つ議論を願いたいものです。


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