かっこうのつれづれ

麗夢同盟橿原支部の日記。日々の雑事や思いを並べる極私的テキスト

「ゴジラ−1.0」のあと、すぐ「シン・ゴジラ」を観てみるのも楽しいです。

2023-12-18 20:42:26 | アニメ特撮

 今朝の奈良市の最低気温は−0.1℃、昼の最高気温は9.2℃、五條市の今朝の最低気温は1.7℃、昼の最高気温は8.4℃でした。五條市は今朝きっと氷点下だと思っていましたが、奈良市が氷点下なのに五條市はそこまで下がりませんでした。珍しいこともあったものです。日中は朝からよく晴れて日差しのあるところは比較的マシでしたが、それも午後からは曇り勝ちとなり、日が落ちるとたちまち冷えて来て、すでに冷蔵庫気温になっています。明日朝はどうなるでしょうね。まだ氷点下になっても道が凍ることはないでしょうが、年末年始にかけてはしっかり冷え込んで危ない朝もあるやもしれません。

 さて、昨日は「ゴジラ−1.0」を観て帰宅後、アマゾンプライムで「シン・ゴジラ」を観て、両者の違いを考えていました。どちらも怖いゴジラをしっかり描き、通常兵器が効果ない中を、みんなの知恵と勇気で立ち向かうという筋立てで、伊福部音楽を効果的に使っている点も共通点かと思います。ただ、明らかに違いがあるのは、かたや特攻帰りのPTSD青年が主人公で、その生活感が戦後すぐの混乱期の猥雑さを孕みながら結構濃密に描かれているのに対し、シン・ゴジラの方は、将来を嘱望される青年政治家が、未曾有の危機に際して頭角を現わしていく一種の英雄譚になっている点ではないかと思います。それぞれの主人公に係る人間群像も圧倒的にシン・ゴジラの方が多いですし、その関わり方は極めてドライで、私世界の湿り気や温度を全く感じさせない「仕事の世界」の住人たちであり、ー1.0の実に古き良き日本的な人付き合いの湿度と温度とは対称的です。バタ臭さも感じるお涙頂戴な場面も−1.0の方が圧倒的に多い、というかシン・ゴジラにはそんなシーンなかったですよね。いわばシン・ゴジラがクラシック音楽ならゴジラー1.0は演歌か歌謡曲って感じでしょうか。自分でも何を言っているのか分からなくなりつつありますが、そんな異質な両ゴジラをちゃんとそれぞれ楽しむことができるというのは、実にありがたいことだと感じました。ゴジラの必殺技である放射能火炎の描き方も随分と違います。シン・ゴジラが無機的で無慈悲そのものの光線乱射なのに対し、ー1.0は溜めに溜めて放つや確実に目標を粉砕するという、まるで波動砲みたいな一撃でした。どちらも優劣つけ難いですが、旧作のゴジラからしたら、ー1.0のほうが忠実かもしれません。それに背びれの表現が独特で溜め感が半端なかったのが発射時のカタルシスにつながるという、まさに波動砲的な良さもあって、個人的にはー1.0の放射能火炎の方が好みな気がします。それにしても、ゴジラ映画をおとなになってからもこんなにも次々と楽しめるなんて、まるで子供の頃の東宝チャンピオン祭りの頃のようです。次はまたアメリカでコングVSゴジラの新作をやるそうですし、しばらく怪獣映画には不足しないで済みそうですし、本当に良い時代になったものです。

 

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