かっこうのつれづれ

麗夢同盟橿原支部の日記。日々の雑事や思いを並べる極私的テキスト

運転の可否が死活問題になる地方で、年寄りの交通事故を減らすにはどうしたら良いんでしょう?

2015-11-05 21:06:06 | Weblog
 今朝はそれなりに寒かったですが、昼間は朝の格好では暑いくらい気温が上がり、11月とはかけ離れた、いつまでたっても晩秋らしくない秋が続いています。気象庁の、暖かい秋、との長期予報が当たったみたいですが、ここまで暖かいと流石に変な感じがしてきます。ひょっとしてこのまま冬もさほど寒くないままなのか、と思っていましたら、気象庁が既にエルニーニョ現象等を理由に暖冬予報をしておりました。まあ冬が暖かいのは過ごしやすくて良い反面、雪が頻繁に降って難儀しそうで、それはそれで厄介ではあります。

 さて、福岡県南部の町、みやま市でバイクに乗った男子高校生がひき逃げされ、意識不明の重体になっているという事件で、容疑者として逮捕されたのが93歳のお婆さん、という驚きのニュースをネットで見ました。しかもこのお婆さん、地元では有名な暴走婆さんだったそうで、御年93歳にしてちょっと遅い車がいたら猛然と追い越しかけるアグレッシブで荒っぽい運転をすることでよく知られていたとのことです。
 年齢からは想像がつかないほど、体力があってボケていることもなさそうで、まさに矍鑠とした勇猛果敢な婆さんだったようで、他のお年寄りの自動車事故と同列に扱うのもどうかという気も正直致しますが、年齢が年齢ですから、昨今問題になってきている高齢者の交通事故の一事例として、この事件も取り上げることが出来そうです。
 幾ら元気と言っても、注意力や判断力、反射神経は衰えてきていることでしょうし、まだ元気だった頃の感覚でアクセルを踏み込んだりしていたら、危なっかしくてなりません。
 高速道路逆走とか商店に突っ込むとか、青壮年者ではちょっと考えられないような事故を巻き起こす高齢者の運転はまさに危険がいっぱいと言えそうですが、地方では車が運転できないと買い物一つ満足にできない環境になってきていることを思うと、危ないから乗るな、と簡単に言えない事情もあります。車に乗らなくても済むような暮らしやすい町づくりができるか、高齢者でも暴走や町を間違えたりするようなこと無く安全に運転できるような車や道路環境のシステムを作り上げるか、色々可能性のある方法はあるでしょうが、とりあえず今この現状に間に合わせるだけの実現可能な方策は、どうもあまりいいのがありそうに無いのが残念なところです。93歳で車を飛ばしまくることができるというのは、そういう現状からすると枠から外れた年寄り像ではありますが、それならそれで、無理で無茶な運転を許さないようなシステムが必要になってくることでしょう。燃費やNOX対策も大事だとは思いますが、安全対策こそが最も大事な検討課題ではないか、とつくづく思います。

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