かっこうのつれづれ

麗夢同盟橿原支部の日記。日々の雑事や思いを並べる極私的テキスト

NASAのEMドライブのテスト成功で、ついに別の星へ旅立つ道具が手に入った? 

2015-11-09 21:02:58 | Weblog
 一雨終わって天気が回復するかと思いきや、どうやら明日まで悪天候は続くみたいで少々げんなりしています。暖かいのは良いのですが妙に気温が高すぎて蒸し蒸しするし服装の調節が面倒だったり、暖かさの恩恵があまり感じられない天気なのもイマイチです。まあ咽とか鼻とか呼吸器系への負担が軽くて済んでいるのは高ポイントではありますが。明日遅くからは天気も回復してくるそうですから、明後日には日差しを見ることもできるのでしょう。

 さて、アメリカ航空宇宙局NASAが、EMドライブなる代物のテストに成功した、というニュースを見ました。EMドライブというのは、『密閉容器内でマイクロ波を反射させることで推力を得る推進機関であり、太陽電池で発電するだけで推進剤なしで宇宙空間での加速を続けることができる』というよく判らないながらも無限の加速力を得られるとんでもないエンジンらしいですが、一方で、「運動量保存の法則に反する」話で永久機関と同じトンデモな与太話だ、と非難されるものでもあるのだそうです。そもそも何故推力が発生するのか理屈が判らないときていますから非難されるのもむべなるかな、という具合ではありますが、単に理屈が追いついてないだけで現実に現象として存在するとなれば、非難・否定するよりその利用や理屈を考えるほうが建設的だとは思います。なにより、このドライブシステムを使うと、月まではたった4時間、火星にはわずか10週間で到達可能であり、地球から約4.3光年先のとなる。アルファ・ケンタウリでさえ、今までだと数十万年はかかるのが100年で行けてしまうという、これまで絶対無理、と思っていた距離が、にわかに現実に手が届くかも? と想像できるレベルにまで引き寄せられる画期的な技術だと言うのですから、その理屈はともかくとして使ってみたい、開発を進めて欲しい、と思うのは当然だと思います。
 これまでにも、一応2009年には中国が大気中で推力の発生を確認していましたが、真空中ではないという批判もあり、今度はNASAが真空中で推力の発生を確認した、という、実に夢が膨らむ報告がなされたのでした。
 この結果ですぐロケットが開発されるわけでもないでしょうが、これから何年かのうちに実用機の開発に成功すれば、即ボイジャーを追い越して外宇宙に出かけたり、この間ようやくその一端が垣間見えた冥王星とか、海王星天王星と言った、これまであんまり目を向けられてなかったような気がする星星の探査なども、もう少し気軽にできるようになるんじゃないか、と期待したくなります。
 どうかこの新技術が、「アレ勘違いでした」なんてことにならないよう、理屈も含めてさらなる研究開発が進んで欲しいです。


コメント
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