かっこうのつれづれ

麗夢同盟橿原支部の日記。日々の雑事や思いを並べる極私的テキスト

ベンゼン環の亀の子が、現実でも同じ形なのが目で観て判る。なんて凄い時代になったんでしょう!

2013-06-09 21:22:08 | Weblog
 昨日はちょっと用事があって暑い中あちこちお出かけして少々日焼けしたりもしたそれなりに活動的な休日でしたが、今日は逆に全く外に出ることもなく、じっと家の中にこもりきりの一日でした。妙に眠気が強くてPCいじりながらふと気づくと舟をこいでいたりしたもので、軽く喉の調子がおかしげな、風邪ひきかけ、という感じになっています。後々長引かなければいいんですが。

 さて、今日はなかなか興味深いニュースを見かけたので記録しておきましょう。
 SJNニュースというサイトを見つけたのですが、実に面白そうな内容の話題が集まっています。例えば、「マックス・プランク研究所ら、絶対零度より低温の気体を実証。熱効率100%超の内燃機関が実現可能に?」とか、「「眼の奥に埋め込む微小な投薬デバイス」ブリティッシュコロンビア大が開発」とか言うような、科学ネタのニュースです。
 その中で、私がここを知ったきっかけとなった凄いニュースは、「反応前後の分子の変化を化学構造図そっくりに画像化。非接触型AFMで可能に ・・・ UCバークレー校」でした。
 何が凄いといって、百聞は一見にしかずでその成果を見れば一目瞭然なわけですが、分子構造式通りに現実の分子の状態が可視化出来る、というそのそっくり具合が素晴らしいです。個人的に、分子構造式というのは、理解しやすくするための便宜的な略図、というくらいの認識でいたのですが、まさか現実にここまでそっくりな形で分子が存在したことに驚いてしまいました。そして、その可視化を実現した技術には素直に感動するよりありませんでした。この技術を応用すれば、記事にもある通り厳密な分子設計を効率よく出来るようになるでしょう。また、例えばこの間ノロウイルスに効果あり、とニュースになったカキタンニンのような、NMRなどでは解き明かせない未知の高分子化合物の構造を解析するのにも、大いに力を発揮してくれるに違いありません。まだ研究段階なのでしょうけれど、化学・生物学分野の研究分析ツールとして、一日も早く実用的に使えるような装置になって貰いたいです。そして自分で使えたりしたら面白くてしょうがないでしょうけれど、予算やら操作テクニックやらの問題でまず間違いなく無理っぽいはずですから、どこか懇意にしている大学などに入ってくれたら、お願いして私の知りたいことを調べてもらったりするんです。早くそういう時が訪れないものでしょうか。

コメント
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