かっこうのつれづれ

麗夢同盟橿原支部の日記。日々の雑事や思いを並べる極私的テキスト

税金で建てさせてそこから税金を取るというのが、どうも腑に落ちません。

2013-06-12 20:29:54 | Weblog
 台風、とうとう八丈島沖合で足止めされて、そのまま消えてしまいそうです。北上中は順調に上がってきていたのに、まるで日本の南方海上に強力なバリアでも張ってあるみたいです。これは当分雨の見込みはなさそうですね。まあ明日は出かけないとなりませんし、雨が無いのをありがたいと思う事にいたしましょう。

 さて、東京都世田谷区にある商店街が都や区の補助4200万円也を受けて設置した「サザエさん」一家の銅像に対し、都が設置者の地元商店街へ固定資産税(償却資産)金58万9200円也を納税するよう通知が届いたのだそうです。この銅像が、「PR目的の看板と同じ」というのが都のいい分だそうで、税金がかかるとは思わなかった地元商店街は困惑、都に減免措置をお願いしているのだとか。
 このお話、私にはどうも腑に落ちないというか、何か変な感じがします。建築費用の大半は、都が税金を使って出したんですよね? それで建てさせておいて、それが固定資産だからと税金をかける、というのが、何とも納得いたしかねます。
 そもそもこの銅像は、原作者の長谷川町子さんが地域に住んでいた縁で、地域活性化のシンボルとして建てたもの、ということで、多分都も区もそれを理由に公金を支出したのだろうと思うのですが、ならばそれは広く地域活性化を目指したシンボルであって、イチ商店街の看板とするのは違うんじゃないの? それで税金をかけるというのならそれはイチ商店街の看板にしてもらうために都や区が公金を支出したという事で、税金の使い方としてそれはどうなの? という風に思えるのです。もちろん地域活性化の主体は商店街であり、銅像を建てたのは商店街には違いない訳ですが、都民や区民はそんな特定の団体を助けるために公金を支出するなんて事を納得されるんでしょうか? そうではなく、商店街が手を挙げて、地域活性化の核となり、その地域全体のために銅像を建てたという事でないと、もし私が都民なり区民だったとしたらちょっと納得いかないな、と思うのです。で、もしそのような目的で建てたものなら、そこから税金を取ろうというのは、地域活性化という本来の目的にそぐわないんじゃないでしょうか?
 何かにつけて固定観念の打破を訴えておられる現知事殿は、この話をどう解釈されるでしょう? オリンピックで忙しくてそんな瑣末時に目を向ける余裕は無いのかもしれませんが、私としてはその判断を聞いてみたい気がいたします。

 
コメント
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