かっこうのつれづれ

麗夢同盟橿原支部の日記。日々の雑事や思いを並べる極私的テキスト

アーサー・C・クラーク逝く!

2008-03-19 22:55:24 | Weblog
 今日、お昼ご飯を食べながらなんとなくテレビを見ておりましたら、ニュースでいきなり、アーサー・C・クラークが亡くなった、という話が出て、びっくりしました。まず思ったのが、「まだ生きていたのか・・・」というなんとも失礼千万な感想で、次いで浮かんだのが、「とうとう御三家最後の一人が逝ってしまった」というたとえようもない喪失感でした。
 ロバート・A・ハインラインが1988年、アイザック・アシモフが1992年と、それぞれが亡くなった時も寂寥の感に打たれましたが、いつの間にか時がたつうちに、クラークも亡くなったと勝手に思い込んでいたようです。御年90歳と御三家の中では一番長生きされたわけですが、まさか昼の公営放送のニュースで取り上げられるとは、時代も随分変わったものだと思います。たまたま報道部に熱烈なファンでもいたのでしょうか? ただ、紹介映像が「2001年宇宙の旅」の映画のシーンだったのには少しだけ違和感を覚えました。あれは、クラークの作品というよりは、キューブリックの作品、という印象のほうが私には強いので、もっとほかに色々作品もあるだろうに、と思わずにはいられなかったのです。
 今、手元にあるのはその「2001年宇宙の旅」と「宇宙のランデヴー」、それにエッセイの「失われた宇宙の旅2001」だけなのですが、「海底牧場」、「幼年期の終わり」、「地球光」、「渇きの海」、「楽園の泉」などなど、主に高校から大学くらいの間に読んだ本がたくさんあって、その冗長にも見える微に入り細をうがった理屈っぽい文体と、当時の日本のSF作家には無い確かな科学臭とにあこがれたものでした。今、どれだけ手に入るかわかりませんが、もし絶版になっているものがあるのなら、改めて追悼出版してもらえないものか、と思います。とりあえずは高校時代に購入して今はぼろぼろになっている「2001年」でも読み返してみるといたしましょう。合掌。

コメント (1)
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