小泉首相靖国参拝から1週間。さぞかし新聞は連日中韓のお祭り騒ぎを丹念に追いかけてくれるのかと思っておりましたら、意外や意外、初日こそなかなかのものでしたが、それ以降はまるで音沙汰なしです。いえ、それどころか、中国では反日運動を取り締まっているみたいですし、韓国では、一旦キャンセルしたはずの日韓外相会談を、そのまま元通り行うと発表しました。両国とも、初めの騒ぎは、取りあえず何か言っておかないとしめしがつかないとばかりの示威行動っぽい上辺だけの見世物で、その内側では明らかに違うことを考えはじめているように見えます。言っていることよりもしていることにこそ本音がある、という堺屋太一氏の言葉を借りるならば、確かに中韓の対日戦略には、もはや靖国問題は対日外交のカードたりえない、と言う認識の変化が生じつつあるのかもしれません。ある週刊誌の記事を見ると、小泉首相はその辺りの両国の変化を読み切ったうえで靖国参拝を決行したとやら。どこまで本当か判りませんが、現状の中韓の静観ぶりを見ていますと、あながち間違いではないような気がいたします。韓国はよく知りませんが、中国の政治家は、古代より徹底した現実主義者揃いですから、今の中国政権も、先頃の反日デモ攻勢などでも揺るぎ一つ見せない小泉首相の頑固さや、その小泉政権に絶対安定多数を与えた日本国民の反中・嫌中感情の高まりを読んでいないはずがありません。それに、中国の国内事情は、ひょっとして想像以上にひどい状況なのかも知れません。反日デモが容易に反政府運動に繋がってしまいかねないほどの内圧が、膨らんできているのかもしれないのです。ゆえに反日運動も未然に抑えるしかないとしたら、中国もいよいよ危ないかも知れません。
まあそんな想像はともかく、中国政府がもはやこれまで通りでは埒が明かない、と、手を替えようと考えていたとしてもおかしくはないわけで、あれほどの国がただ手をこまねいている訳はないと思いますし、外交は春秋戦国時代の昔から、遠交近攻(国境を接していない遠くの国と仲良くして、国境を接している近くの国を攻め取る)が基本ですから、きっとこれからもなにがしかの手を打ってくることでしょう。彼の国にとって、色々な意味で日本はまだまだしゃぶりがいのある富に溢れた「黄金の国」ですし、靖国問題でそれを貢がせることが出来ないなら、他の方法で富の入手を目論むのは当然のことです。我が国に、本当に中韓の国内事情を読み切った末靖国参拝をする位の外交能力があるというなら、今後も更にそれを発揮して、そんな近隣国の思惑にのせられることなく、国の行く末を導いて欲しいものです。
まあそんな想像はともかく、中国政府がもはやこれまで通りでは埒が明かない、と、手を替えようと考えていたとしてもおかしくはないわけで、あれほどの国がただ手をこまねいている訳はないと思いますし、外交は春秋戦国時代の昔から、遠交近攻(国境を接していない遠くの国と仲良くして、国境を接している近くの国を攻め取る)が基本ですから、きっとこれからもなにがしかの手を打ってくることでしょう。彼の国にとって、色々な意味で日本はまだまだしゃぶりがいのある富に溢れた「黄金の国」ですし、靖国問題でそれを貢がせることが出来ないなら、他の方法で富の入手を目論むのは当然のことです。我が国に、本当に中韓の国内事情を読み切った末靖国参拝をする位の外交能力があるというなら、今後も更にそれを発揮して、そんな近隣国の思惑にのせられることなく、国の行く末を導いて欲しいものです。
