人間というのは、こうでなくちゃいけない。形勢逆転と見るや、不信任案賛成と豪語していた連中が、一夜にして掌を返し野党の不信任案に乗るのは邪道とか言い放って賛否をコロッと変えるようなのと一緒といえば一緒かもね。
世渡り上手というか、政治の世界に生きる人間はこれくらいの掌返しが朝飯前で出来なけりゃならない、ということなんだろうね。政治家とか官僚とかってのは、それくらいじゃないと務まらないということか。
で、東証の社長さんですが、以前に枝野発言を批判しておったということで記事になっていたはずですが、今回はコロッと態度を変えてみましたよ、ということなんでしょうか(笑)。
>asahi.com(朝日新聞社):東証社長、東電の法的整理を主張 「日航と同様に」 - ビジネス・経済
(一部引用)
『1990年代の金融システム危機を参考にした処理案も提示。特別法をつくり、東電の資産内容を厳しく調査。債務超過ならば一時国有化し、銀行には債権放棄を求める。その場合、東電は上場廃止になるが、数年後に発電会社として再上場する案を示した。送電設備の売却や原発の国有化の可能性も指摘した。』
と書かれていますな。
目をゴシゴシしちゃいましたよ。あれ?
「銀行には債権放棄を求める」って、それは官房長官の言ってた債権放棄と何か違うんだろうか?いや、法的枠組みが違うから、ということだろうけど、銀行にとっては債権放棄には変わりないわけで(笑)。
まあ、東証の斎藤社長が「銀行は債権放棄」派に転じたというなら、それはそれで別にいいんですがね。ま、あの一味とみなされたくない、という意思表示ならば、それでも構いませんが。
で、以前にはどんな風なことを言っていたのかというのを調べたんですが、記事が消されちゃってて中々出てこないのも不便だな。残せよ、と言っているのに。
こんなのとか>はてなブックマーク - 枝野長官の債権放棄発言、東証社長が批判 : 経済ニュース : マネー・経済 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
簡単に言うと、余計なことを言うな、と。なるほど。思ってることを口に出すな、と。それは、何処かの誰かに言ってあげたいセリフだな。
>「混乱生む」枝野氏発言に東証社長が苦言 - MSN産経ニュース
この記事にあった金言はこれだ。
「統制国家、命令国家ではなく、民主主義で市場経済が動いている国ということを忘れてはいけない。安易に債権放棄をさせられた銀行は、次に貸さないと思う。そのときは国が貸すのか」
「論理がたたないままに言葉だけ走ると非常に混乱を生む。思ってもいわないほうがいい」
他の記事では次のようなことも言ってたらしい。
「東電は株主の会社であって政府の会社ではない」
うむ、確かに。どれだけ素晴らしい意見なのか、例示をしてみよう。
○例1:
3条但書適用をしつこく主張している経団連会長とか全銀協会長に向かって
→「論理がたたないままに言葉だけ走ると非常に混乱を生む。思ってもいわないほうがいい」
んー、全くその通り!
たとえ自分では適用の余地があるなんて思っていたとしても、社会的影響力の大きさなんかを考慮すれば、思っていても言わない方がいいに決まっている。学者でもなく弁護士でもないわけだから、論理がたたないままでは出鱈目を言っているのと同じになる。
○例2:
一官僚がメガバンク幹部に「融資をよろしく頼む」みたいに暗に言ったというだけで「事実上の政府要請」とし、東電に融資してしまったメガバンクに向かって
→「銀行は株主の会社であって政府の会社ではない」
全くその通り。銀行がどこに貸すかなんて、政府が口出しするもんなの?それはどんな仕組みですか?なのに、政府要請だったから、貸してしまったと?銀行は株主の会社であって政府の会社じゃないんだよね?ならば、どうして官僚が言うと勝手に貸してしまうのか?(笑)
政府要請だと貸す、というルールでもあるのか?
銀行幹部や全銀協役員に教えてやれよ。官僚が一言二言言ったくらいで、貸すなって。
斎藤社長の次の言葉をかみしめるとよい。
「統制国家、命令国家ではなく、民主主義で市場経済が動いている国ということを忘れてはいけない」
経産次官だか金融庁だかが何と言ったか知らんが、それで貸すのは統制国家、命令国家ってことなんじゃないの?(笑)
東証の斎藤社長の言葉は、是非とも経団連会長、全銀協会長に言ってあげるべきですわ。
日本の偉い方々というのは、さすがですね。
◎今日の教訓:思っても言わない方がいい、って
世渡り上手というか、政治の世界に生きる人間はこれくらいの掌返しが朝飯前で出来なけりゃならない、ということなんだろうね。政治家とか官僚とかってのは、それくらいじゃないと務まらないということか。
で、東証の社長さんですが、以前に枝野発言を批判しておったということで記事になっていたはずですが、今回はコロッと態度を変えてみましたよ、ということなんでしょうか(笑)。
>asahi.com(朝日新聞社):東証社長、東電の法的整理を主張 「日航と同様に」 - ビジネス・経済
(一部引用)
『1990年代の金融システム危機を参考にした処理案も提示。特別法をつくり、東電の資産内容を厳しく調査。債務超過ならば一時国有化し、銀行には債権放棄を求める。その場合、東電は上場廃止になるが、数年後に発電会社として再上場する案を示した。送電設備の売却や原発の国有化の可能性も指摘した。』
と書かれていますな。
目をゴシゴシしちゃいましたよ。あれ?
「銀行には債権放棄を求める」って、それは官房長官の言ってた債権放棄と何か違うんだろうか?いや、法的枠組みが違うから、ということだろうけど、銀行にとっては債権放棄には変わりないわけで(笑)。
まあ、東証の斎藤社長が「銀行は債権放棄」派に転じたというなら、それはそれで別にいいんですがね。ま、あの一味とみなされたくない、という意思表示ならば、それでも構いませんが。
で、以前にはどんな風なことを言っていたのかというのを調べたんですが、記事が消されちゃってて中々出てこないのも不便だな。残せよ、と言っているのに。
こんなのとか>はてなブックマーク - 枝野長官の債権放棄発言、東証社長が批判 : 経済ニュース : マネー・経済 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
簡単に言うと、余計なことを言うな、と。なるほど。思ってることを口に出すな、と。それは、何処かの誰かに言ってあげたいセリフだな。
>「混乱生む」枝野氏発言に東証社長が苦言 - MSN産経ニュース
この記事にあった金言はこれだ。
「統制国家、命令国家ではなく、民主主義で市場経済が動いている国ということを忘れてはいけない。安易に債権放棄をさせられた銀行は、次に貸さないと思う。そのときは国が貸すのか」
「論理がたたないままに言葉だけ走ると非常に混乱を生む。思ってもいわないほうがいい」
他の記事では次のようなことも言ってたらしい。
「東電は株主の会社であって政府の会社ではない」
うむ、確かに。どれだけ素晴らしい意見なのか、例示をしてみよう。
○例1:
3条但書適用をしつこく主張している経団連会長とか全銀協会長に向かって
→「論理がたたないままに言葉だけ走ると非常に混乱を生む。思ってもいわないほうがいい」
んー、全くその通り!
たとえ自分では適用の余地があるなんて思っていたとしても、社会的影響力の大きさなんかを考慮すれば、思っていても言わない方がいいに決まっている。学者でもなく弁護士でもないわけだから、論理がたたないままでは出鱈目を言っているのと同じになる。
○例2:
一官僚がメガバンク幹部に「融資をよろしく頼む」みたいに暗に言ったというだけで「事実上の政府要請」とし、東電に融資してしまったメガバンクに向かって
→「銀行は株主の会社であって政府の会社ではない」
全くその通り。銀行がどこに貸すかなんて、政府が口出しするもんなの?それはどんな仕組みですか?なのに、政府要請だったから、貸してしまったと?銀行は株主の会社であって政府の会社じゃないんだよね?ならば、どうして官僚が言うと勝手に貸してしまうのか?(笑)
政府要請だと貸す、というルールでもあるのか?
銀行幹部や全銀協役員に教えてやれよ。官僚が一言二言言ったくらいで、貸すなって。
斎藤社長の次の言葉をかみしめるとよい。
「統制国家、命令国家ではなく、民主主義で市場経済が動いている国ということを忘れてはいけない」
経産次官だか金融庁だかが何と言ったか知らんが、それで貸すのは統制国家、命令国家ってことなんじゃないの?(笑)
東証の斎藤社長の言葉は、是非とも経団連会長、全銀協会長に言ってあげるべきですわ。
日本の偉い方々というのは、さすがですね。
◎今日の教訓:思っても言わない方がいい、って